冷蔵庫を購入するときは、容量や機能、色、価格に注目して選びますが、忘れてならない幅や奥行きです。
設置スペースに入るというだけでなく、壁との間にどのくらいの隙間を開けたらいいのか気になりませんか ?
冷蔵庫を設置してデッドスペースができるなら、収納棚を置きたいですね。
この記事では、冷蔵庫のまわりにどのくらいの隙間が必要かということや、冷蔵庫の周りの隙間を活用できるすきま家具について紹介していきます。
冷蔵庫のまわりの隙間
冷蔵庫を設置するとき、壁につけずに十分なスペースを開けなくてはいけないという話を聞いたことがある方も多いことでしょう。
しかし、開けなくてはいけない理由までは知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ隙間をあける?
「冷蔵庫の背面を壁にくっつけず、隙間を開けて設置しなくてはいけない」とされているのは、冷蔵庫本体の背面にある放熱板が関係しています。冷蔵庫の背面には、内部を冷やすために集めた熱を放熱し、効率よく冷却する放熱板がついています。
放熱板と壁との間に十分な距離がなければ放熱できないため、冷蔵庫の冷え方が悪くなってしまうのです。
あけないと起こるデメリット
冷蔵庫の背面に隙間を開けていなければ、どんな現象が起こるのでしょう?
背面と壁に十分なスペースがなければ、放熱を妨げてしまうため、冷蔵庫の冷え方が悪くなってしまいます。
また、放熱効果が悪いと無駄なエネルギーが必要になるため、電力の消費量が上がり、電気代が高くなる可能性もあるでしょう。
さらには故障のリスクが高まり、冷蔵庫の寿命も短くなる可能性があります。
冷蔵庫の放熱板が側面や上部、内蔵型なら隙間を開ける必要なし
以前の冷蔵庫は背面に放熱板が設置されていましたが、最近は側面や上部に設置されたものが大半です。冷蔵庫の見栄えをよくするため、外から見えないように内蔵されています。そのため現在は側面を0.5〜2cm、上部は5〜30cmほど開けるようにメーカーが推奨しています。背面や側面はほんの少しの隙間を開けるだけでいいので、以前に比べると狭い場所に設置可能となりました。
ただし、冷蔵庫の上に物を乗せるのは避けておきましょう。大型冷蔵庫であれば上に物を乗せることもないでしょうが、小型〜中型冷蔵庫であれば、つい物を置きたくなってしまうかもしれません。しかし、物を置くと効率よく放熱できなくなるため、置かないようにしておきましょう。
また、省エネ設計の最新冷蔵庫は側面や前面からも放熱できるように設計されています。そのため、マグネットでメモやプリントを貼る習慣があると、効率よく放熱できません。冷却効果が低下し、電気代も高くなるため、できるだけ貼らないようにしておきましょう。
隙間に棚を置くとしたら?
「冷蔵庫の横のデッドスペースがもったいない」「小型・中型冷蔵庫の上のスペースを有効活用したい」という場合は、隙間のサイズに合う棚を設置してはいかがでしょうか。
和歌山のぼん家具が運営するインテリアのゲキカグの「すきま収納 スペースラック」は、幅10・12・14・16・18・20cmから選べる隙間収納家具です。2cm単位なので、冷蔵庫の横のデッドスペースにぴったり合う棚が見つかるでしょう。キャスターと取っ手がついているので、引き出しやすくて使い勝手も抜群です。
また、小型・中型冷蔵庫は上にスペースができますが、冷蔵庫の上に直接物を置くのは避けたいものです。そこでおすすめなのが冷蔵庫ラック。アイリスプラザの「冷蔵庫ラック3段」は、冷蔵庫の上のデッドスペースを活用して、キッチンの収納スペースを増やせるアイテムです。これなら冷蔵庫の上部を塞ぎませんので、放熱を妨げることもありません。
棚をジャストサイズでDIY
DIYが得意な方なら、自分で棚を作ってみてはいかがでしょうか。デッドスペースの幅に合わせて作れば、既製品では見つからないようなムダのないピッタリサイズが作れます。収納したい物に合わせて棚の高さも調節できるでしょう。
まとめ
冷蔵庫の後ろは十分なスペースを開けるべきと思っている方も少なくないでしょうが、最近の冷蔵庫は隙間をほとんど開けなくてもよくなりました。側面は壁との隙間を少しだけ開け、上には物を乗せないようにすることで、冷蔵庫は効率よく冷えますので省エネにもなります。
側面や上部にスペースができたときは隙間家具を活用したり、デッドスペースに合わせてDIYしたりして、収納スペースを増やしてみてはいかがでしょうか。