こちらの記事は2022年4月11日に加筆修正いたしました。
近年では、電子レンジ1台で、様々な調理ができるハイスペック製品が続々とリリースされています。
温め機能はもちろんの事、煮る・焼く・蒸す、そして、油不要のフライヤー機能を搭載した健康志向のオーブントースターなども発売されています。
この記事では、電子レンジとオーブンの違いや使い分け、更にはどういった料理ができるかなどを紹介いたします。
ぜひ、購入する際の参考にしてみてください。
目次
レンジとオーブンの違い
レンジとオーブンの明らかな違いは、電子レンジはマイクロウェーブで温めるのに対し、オーブンは四方からの対流熱によって調理する点です。
最初に開発されたのは、電子レンジで、発売当初は「冷たい食材を温める」事を目的とし、1960年代頃から一般家庭に普及し始めました。
その後1970年代に入り、食材の内側から温める電子レンジと外側から焦げ目をつけられる電気オーブンを組み合わせた調理家電として、オーブンレンジが発売されました。
一般的に、オーブンレンジの方が電子レンジよりも機能・値段共に高いです。
電子レンジの定義は、高周波エネルギーで食物加熱を行う調理機器で、定格高周波出力が1キロワット以下のものに限るとなっています。そのため、オーブン電子レンジは電子レンジに含まれることになります。
オーブン機能を有するものはオーブンレンジとなり、オーブン機能を有するもの以外は単機能レンジ(電子レンジ)となります。
電気代はそれほど変わらない
電子レンジやオーブンレンジの出力が、消費電力と直結していない事は意外と知られていませんが、電子レンジとオーブンレンジの電気代にそれほど大きな違いはありません。
そのため、レンジかオーブンどちらの購入をするのか、ランニングコストで決める必要はないでしょう。
調理方法・機能に着目して選択することをおすすめします。
レンジの種類
ここからは、レンジの種類「単機能レンジ」「オーブンレンジ」「スチームオーブンレンジ」の3つを紹介いたします。
温める機能のみを持つ単機能レンジ
オーブン機能を有するもの以外は、単機能レンジ(電子レンジ)です。
食品を温める機能のみに特化した調理家電となっています。
温めるだけでなく焼く機能も備わったオーブンレンジ
食品を温めるだけでなく、焼く機能も備わったグリルやオーブンなどの調理にも対応しているのがオーブンレンジです。
焼く調理が必要な料理に使用することができますよ。
スチームオーブンレンジ
へルシー志向の人が増えている昨今では、熱風をファンで循環させて調理する機種や加熱水蒸気を使って調理をするスチームオーブンが特に人気を博しています。
スチームオーブンレンジは電子レンジととてもよく似た形状をしています。
蒸気を用いて調理するスチームオーブンレンジは、ヒーターの熱によって加熱するオーブンレンジに蒸気を出す機能が搭載された調理家電の事です。
焼く・煮るの調理法のみのオーブンレンジと比べ「蒸す」が可能です。
スチームのみで食品の再加熱ができる”スチーム温め機能”が搭載されているものもあります。
オーブンレンジの選び方
庫内容量で選ぶ
庫内容量は、1人暮らしなどの少人数や、料理を温める程度でしか使用しない方であれば、20L程度の少ない容量がおすすめです。
パンの調理や、揚げ物をオーブンレンジで作りたい方、家族分の食事の調理を一気に行いたい方は、容量の多いものを選びましょう。
庫内容量が多いと、本体のサイズも大きくなるため、設置できる場所を購入する前に確保しておくのがおすすめです。
また、ターンテーブルがないフラットタイプの方が庫内容量を十分に活かして使用できるでしょう。
付加機能で選ぶ
オーブンレンジには毎日の食事作りが楽になる調理機能や、お手入れを楽にしてくれる機能が付いているものがあります。
例えば、ノンフライ機能が付いているものであれば、油を使わずに天ぷらやから揚げなどのおかずを簡単に調理可能です。
発酵機能が付いているものなら、発酵から焼き上げまでのパン作りを家で簡単に行えます。
また、脱臭機能が付いている商品なら、匂いの強い食材を温めたり、調理しても匂いが残らないため、匂い移りの心配もないでしょう。
自動お手入れ機能が付いているものは油汚れなどもスチームで落としてくれるため、清潔な状態でオーブンレンジを使用できます。
アルミホイルはオーブンレンジには使用しにくい
電子レンジ機能を利用する時にアルミホイルを使用することはできません。
電子レンジ機能を使う時に出るマイクロ波は金属に反射しやすいため火花が散ってしまうからです。
時には爆発するなど大きな被害が出ることもあるため、アルミホイルの使用は控えましょう。
しかし、最近の電子レンジは温め機能以外にもいろいろな機能があるオーブンレンジが主流となってきています。
そういったオーブン機能の中でなら、アルミホイルの使用が可能な場合もあります。
アルミホイルを使いたい時は、取扱説明書などで必ず確認してからご使用ください。
おすすめのオーブンレンジ
パナソニック NE-BS907
パナソニック NE-BS907は、大火力極め焼きヒーターを採用しているため、冷凍した食材を解凍せずにそのまま調理することができます。
1~2人分の調理であれば、中央に熱を集中させることで、効率よく加熱することができ、通常の調理時間よりもすばやく短時間での調理が可能です。
また、耐熱性のガラス容器にあらかじめ準備しておいた必要な食材や調味料を入れて温めるだけで、パスタなどの料理を完成させることができるワンボウルメニューという機能も付いています。
他にも茶碗蒸しなどに活用できるスチーム機能、パン作りに役立つ充実したオーブン機能など便利な機能が豊富に付いています。
30Lと十分な庫内容量を確保しながらも、幅約45cmのスペースに置けるコンパクトなサイズ感です。
シャープ RE-WF18A
シャープ RE-WF18Aは、絶対温度センサーを搭載しているため、加熱する際の水蒸気の量を自動で検知し、食材に合った出力数と加熱時間を自動で判断してくれます。
から揚げなどの揚げ物類も、この商品を使用すれば揚げずに調理できるため、ヘルシーな状態で食卓に出すことができます。
また、朝食などで食べる機会の多いトーストも約6分の加熱で、外はサクッと中はふわふわの状態に仕上げてくれます。
ワイドフラット仕様となっているため、食材の出し入れやお手入れもしやすいでしょう。
シンプルでスタイリッシュなデザインをしているため、インテリアにも合わせやすいです。
ツインバード DR-E857B
ツインバード DR-E857Bは、赤外線センサーを搭載しているため、分量などを考えながら時間を設定する必要がなく、簡単な操作をするだけで食材を自動で温められます。
時間設定を手動で行いたい場合も、ダイヤルを回すだけで簡単に設定できます。
ごはんや揚げ物など使用頻度の高いメニューがボタンになっているため、押すだけで調理可能です。
また、ミラーデザインと呼ばれる、部屋を広く見せるデザインを採用しているため、置くだけでオシャレな空間を演出できるでしょう。
フラットタイプなため、庫内の拭き掃除も簡単です。
機能・知識
オーブン機能が付いているおすすめの電子レンジとは
電子レンジの電磁波は危険?電磁波が発生しないオーブンレンジとは
オーブン機能があるおすすめの電子レンジから煙がでたら
レンジとオーブンの違いとは オーブンレンジのおすすめもあわせて紹介
オーブンレンジのポイントとまとめ
- 一般的にオーブンレンジの方が電子レンジよりも機能・値段共に高い
- オーブン機能を有するものをオーブンレンジと言い、食品を温める機能に加えてグリルやオーブンなどの調理にも対応している
- オーブン機能を有するもの以外は単機能レンジ(電子レンジ)と言い、食品を温める機能のみに特化している
- 電子レンジとオーブンレンジの出力は消費電力と直結していないので、電気代に大きな違いはない
電子レンジとオーブンレンジは一見似て非なるもの。その特性は異なります。
普段調理はせず、出来上がった料理など温める機能しか使わない人なら電子レンジで事足りるでしょう。
蒸し料理などのヘルシー志向の調理がお好みであれば、スチーム機能を搭載したスチームオーブンレンジがおすすめです。
電子レンジとオーブンレンジの違いを知って、それぞれのライフスタイルにぴったりな製品を選んで下さい。