こちらの記事は2024年1月20日に加筆修正いたしました。

この記事では、全自動洗濯機の基本や選び方を解説します。
日常生活に欠かせない洗濯機ですが、壊れてしまったり、新生活などで買う必要に迫られた時、どのようにして選べばいいか迷う方もいるでしょう。
この記事を読むことで、自分の環境に合った洗濯機購入の検討が出来ます。

目次

洗濯機の利用に関するアンケート調査では半数が全自動洗濯機

■自宅の洗濯機のタイプは「ドラム式洗濯乾燥機」が約16%、「縦型洗濯乾燥機」が約26%、「全自動洗濯機」が5割強。パナソニック主利用者、アイリスオーヤマ主利用者での満足度が他の層より高い。

【調査対象】「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】2021年06月01日~06月05日 【回答者数】10,260名
【設問数】 7~9問(自由回答の設問が1問含まれます)
ローデータには約30項目の登録属性がつきます
【調査機関】マイボイスコム株式会社

そもそも全自動洗濯機とはなにか?

洗濯機にも種類があり、大まかに分別すると、自動二槽式洗濯機と全自動洗濯機で分かれており、全自動洗濯機とは洗い、すすぎ、脱水を1つの槽で全て自動で行う洗濯機をさします。

現代の主流は全自動洗濯機で、中には全自動洗濯機に乾燥機能がついているものもあります。

全自動洗濯機のメリット

現代で主流になっている全自動洗濯機ですが、なぜ一般家庭に普及しているのか、特徴とメリットを解説します。

すべてが自動で手間がかからない

全自動洗濯機は、洗いからすすぎ、脱水、機種によっては乾燥までを全て自動で行ってくれる事が特徴です。

洗濯物を洗濯槽に入れ、洗剤を投入しボタンを押すだけで全ての工程を洗濯機が人に代わって行ってくれるため、時間を有意義に使うことができます。

二槽式とは異なり直接洗剤に触れなくて済む

全自動洗濯機は二槽式とは違い、洗濯物を別の槽に移す動作がない事もメリットです。

二槽式では洗いが終わった後、脱水槽に移し、汚水を綺麗な水に入れ替える作業が発生し、洗剤や冷たい水に触れるため、人によっては手を痛めてしまいますが、全自動洗濯機にはそのような心配はありません。

全自動洗濯機と二槽式洗濯機の違い

全自動洗濯機は、二槽式に比べて音が静かなことが特徴です。

静音設計にこだわっている機種も多く、二槽式の洗濯機も昔ほどうるさくはありませんが、脱水時の音は全自動洗濯機に比べると大きいのが現状です。洗濯機を選ぶ基準として「静かさ」を重視する人は多く、洗濯機の詳細を見るだけでは静かさがいまいち分からない、と言うことも少なくありません。
洗濯機の音によって騒音問題に発展することもあるため、洗濯機の静音性はきちんと確認することが大切です。

全自動洗濯機は注水から脱水まで全て行うのに対し、二槽式洗濯機は注水から洗いまで自動で行ってくれますが、すすぎ、脱水は脱水槽と洗濯槽を往復させなければなりません。

しかし、二槽式洗濯機もデメリットばかりではありません。
二槽式洗濯機の場合、半分は自分の手で行うため、洗った後の衣類の汚れ具合を確認することができ、どれくらいの水量でどの洗剤を使用するのが一番効率よく洗濯できるか、感覚的に覚えることができます。

無添加の石鹸を使用する場合は、全自動洗濯機よりも二槽式洗濯機の方が優れています。
無添加石鹸は水に溶けにくいため、攪拌力がある二槽式洗濯機の方が溶け残りの心配をしなくて済むでしょう。
しかし、手間暇や機能面を考えるとやはり全自動洗濯機の方が優れているため、現代の家庭の大多数が全自動洗濯機になっています。

穴なし槽が人気

2023年4月25日、シャープは、清潔・節水を実現する「穴なし槽」を採用し、新たに「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能を搭載した全自動洗濯機<ES-SW11H>と、デザインを一新した<ES-GV10H/GV9H/GV8H/GV7H>の計5機種を発売。
1992年の初号機発売から30周年を迎えた「穴なし槽シリーズ」は、洗濯槽の外側に付着した黒カビの侵入を防ぐ清潔性と洗濯時の水量を抑える節水性が特徴。

静音性を重視

全自動洗濯機は、音が静かなことが特徴とお伝えしました。
賃貸物件の場合、特に静音性を重視する人が多数です。夜遅めで洗濯機を使用することが多い人には、静かな洗濯機が向いていると言えます。静音性が高い洗濯機とは、どんな特徴を持っているかなどを解説します。

まず、静音性が高い洗濯機かどうか知りたい場合は「dB」の数値を見ましょう。「dB」とは、デシベルと呼び騒音の強さを表した単位のことを指しています。

ですから、この単位を目安にすれば静音性が高い洗濯機がどうかすぐに判断することができます。住宅地の場合昼間は55dB、夜間は45dB以下と基準があるので洗濯機を選ぶ際は必ず数値も確認することがおすすめです。
また、排水時の騒音に関しても注意が必要になります。排水時の振動によって、大きな音が出ることも多いです。購入する場合は、低振動であるかもしっかりチェックすることが大事でしょう。
しかも排水が不十分で洗濯機内に水があるままだと、脱水をしたときにかなりの騒音になることがあります。ですから排水時は、排水パルプが洗濯機の排水溝より高い位置になっていないかも確認することがベストです。

静音性の高い洗濯機は、dBをしっかり見る(45dB以下を選ぶなど)・排水時の振動が少ないものを選びましょう。購入後は、排水パルプの位置にも気をつけることでさらに静音性が高まります。

下記にdBの基準に関して詳しく説明します。是非、参考にしてください。

dBの基準

この章では、dBの基準に関して焦点を当てています。稼動時の騒音レベルの記載をきちんと確認すれば、静かな洗濯機を購入することはできます。

環境省の基準では、住宅地なら昼間は55dB以下、夜間は45dB以下が条件です。そして洗濯機の音は、一般的に45dB以下だと静かだと言われています。
基本的に静音性の高い洗濯機なら、30-45dBほどがあるのでその範囲から購入するのが良いでしょう。30dBなら、郊外の深夜、ささやき声ほどの騒音だからほぼ気にならないレベルの音だと言っても過言ではありません。
45dB以上になると、隣人からうるさいと思われる可能性が高くなるので購入する際は注意する必要があります。低振動で静音設計の洗濯機は増えているので、最近ではかなり購入しやすくなっています。

また洗濯機を購入する際に45dB以下を目安にする以外にも、駆動方式がインバーター式のものを選ぶこともおすすめです。

静音ならドラム式洗濯機、容量に余裕のあるものを選ぼう

ドラム式洗濯機のがおすすめ

洗濯機の騒音は、洗濯漕が回る際に発生する遠心力によって、洗濯機が横揺れすることで生まれます。
そのため、構造的に横揺れが激しい縦型洗濯機は静音性が低いものが多いです。

一方、ドラム式洗濯機は構造上、洗濯槽を回す際に遠心力が発生しても横揺れが少ないため、静音性が高いです。

静音性の高さにこだわる場合は、ドラム洗濯機を選ぶとよいでしょう。

容量に余裕のあるものを選ぶ

洗濯機は容量が多ければ、多いほど騒音が大きくなる傾向にあります。

そのため、本来必要な容量よりも少し大きめのものを選んでおけば、洗濯をする際の騒音を減らせるでしょう。

容量が大きい洗濯機は、造りがよりしっかりとしたものが多く、洗濯をする量が同じでも容量が少ない洗濯機よりも騒音を抑えられます。
容量が大きい商品は価格が高いものもあるため、購入の際は予算と相談しながら決めるとよいでしょう。

静音性の高い洗濯機のメーカー

洗濯機の静音性が高いと言われているメーカーは、主にパナソニック・日立・シャープ・東芝です。特にパナソニックの洗濯機だと、汚れに強いだけでなくどれを選んでも極端に大きな音を発するものがないと高評価となっています。

そのため、洗濯機のメーカーとしてパナソニックは無難でしょう。安定感のあるメーカーなので、確実に静かな洗濯機を購入したい人に人気が高いです。
日立やシャープも独自の機能などがあり静音性が高いと定評があります。特に日立は、パナソニックに負けないくらい高評価する人が多いです。

また、東芝の洗濯機の中には低振動・低音設計されているものがあり、人のささやき声程度の音を実現しています。
夜間に洗濯する機会が多い方には、東芝の洗濯機がおすすめです。
静音性が高い洗濯機を選ぶ場合は、パナソニック・日立・シャープ・東芝の中から選択するとよいでしょう。

 

全自動洗濯機の選び方

全自動洗濯機の選び方 
①:洗濯方式洗濯機には、大きく分けて縦型、ドラム型(横型)、斜めドラム型があります。

縦型は洗浄力が高い反面衣類が傷つきやすい

むかしから馴染みのある型がこの縦型です。
多くの水を使い洗剤を泡立たせ、洗濯物同士をこすって洗うので洗浄力が高いです。
反面、こすり合わせて汚れを落とすのでドラム式に比べて衣類が傷つきやすく、大物衣類の出し入れがしにくいというデメリットもあります。

ドラム型は経済的だが洗浄力が低い

縦型と比べて最近出てきたのがこのドラム式洗濯機です。
ドラム式洗濯機は、横または斜めになった洗濯槽が回転し、中の衣類が浮き上がっては落ちることにより、叩き洗いをすることで汚れが落ちるようになっています。
縦型よりも大幅に水量が少ないため経済的で、洗剤も濃く、皮脂汚れには強いというメリットがあります。
反面、水量が少ないため縦型に比べて洗浄能力が低く、比較的色移りしやすいのがデメリットです。
②:洗濯機の容量で選ぶ1人が1日に出す洗濯物は約1.5Kgといわれています。4人家族で毎日洗濯する場合は6.0kg、少し余裕をみて8.0kg前後の
機種を買えば問題ありません。
1人暮らしの方で何日か溜め込んで洗濯したいという方も、この計算でだいたいの容量を算出することができます。
③:機能で選ぶ全自動洗濯機の機種によっては、洗い、すすぎ、脱水といった、基本的な機能の他に便利な機能を備えている機種があります。

乾燥機能

乾燥方式にはヒートポンプ方式とヒーター方式があります。ヒートポンプ方式はエアコンの原理と同じで、大気から熱エネルギーを回収し利用する方式です。電気代が安く、衣類にも優しいのが特徴です。
ヒーター式はヒーターで温めた熱風で衣類を急速に乾燥します。ヒートポンプ式に比べて乾燥時間は大幅に短くなりますが、衣類が傷みやすいというデメリットがあります。お掃除機能

洗濯槽を清潔に保ちたいという方には自動お掃除機能付きの洗濯機がお勧めです。現代の洗濯機には脱水時の水の力で洗濯槽を洗ったり、イオンの力で抗菌、消臭を行う機種があります。

 


参考動画 【洗濯機】2022タテ型かドラム型か、買い替えに役立つ最近の新しい機能3選

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2023家電大賞 洗濯機部門ランキングをご紹介

家電専門ニュースサイト「家電 Watch」編集部とモノ・トレンド情報誌「GetNavi」編集部による2023年の家電製品のなかから、読者投票でグランプリ家電を決定する。洗濯機部門1~3位はいずれもドラム式洗濯機がランクイン。(PRTIMES参照)

【洗濯機部門】

1位 パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129C

2位 日立 ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-STX130J

3位 東芝 ドラム式洗濯乾燥機 ZABOON TW-127XP3

という結果でした。参考にしてみてください。

おすすめの全自動洗濯機

ハイアール 5.5kg 全自動洗濯機 haier JW-LD75A-W

10分洗濯で時短。投入口までの高さが80cmと、7kgクラスでもっとも低い全自動洗濯機
しわケアモードならアイロン時間と手間を短縮できる 単身生活にぴったり機能とコンパクトサイズのハイアール小型洗濯機

操作パネルのボタン設定の変更(洗い・すすぎ・脱水を使いやすく)
コース記憶機能「自分流コース」採用
操作パネルの文字を大きく見やすく
蓋色の変更。見た目きれいに
洗濯槽の柄デザインをきれいに

日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ 洗濯容量7kg  BW-V70E W ホワイト

大流量で洗う。高濃度で洗う。 予洗いの手間を減らす洗浄力です。

●洗剤の種類に合わせて洗濯「洗剤セレクト」。
液体洗剤または粉末洗剤を一度選択すると、選んだ洗剤の種類やコースに合わせて、洗い方やすすぎ回数を自動で変更します。
また、「ナイアガラ ビート洗浄」で、頑固な襟・袖汚れや泥汚れはもちろん、落としにくかった食べ物の油汚れまですっきり洗い上げ、予洗いの手間を軽減します。

●黄ばみの除去に「[つけおき]ナイアガラ ビート洗浄」
高濃度洗剤液にじっくりつけおきしながら、「ビートウィングX(回転羽根)」で衣類をやさしく動かして洗います。皮脂汚れの酸化による黄ばみまで落とします(高濃度つけおき360分)

●槽を除菌・黒カビを抑える「自動おそうじ」
洗濯のたびに洗濯槽の見えない部分の汚れを洗い流します

●軽い汚れの1人1日分の衣類(1.5kg)なら運転時間10分、衣類3.5kgでも23分とスピーディーに洗濯「おいそぎコース」

●お気に入りの衣類をやさしく洗う「デリケートコース・おしゃれ着コース」

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シャープ SHARP 全自動洗濯機 幅56.5cm(ボディ幅52.0cm) 6kg ステンレス穴なし槽  ES-GE6E-T

SHARP ES-GE6E-Tは、洗濯槽に穴が開いていないステンレス穴なし槽を採用しており、洗濯槽の外側に付着した黒カビなどの汚れが洗濯槽内に入り込むのを防いでくれるため、常に清潔な水で洗濯を行えます。

穴なし洗濯槽は外側に水が漏れることがないため、1度の洗濯で2Lペットボトル約17本分の節水が可能です。
もみ洗いとこすり洗いを組み合わせた穴なしサイクロン洗浄を採用することで、なかなか落としにくいしつこい汚れもしっかりと落とすことができます。

また、無線LAN機能を搭載しており、COCORO WASHというクラウドサービスを通してスマホと連携し、外出先から運転状況を確認することができたり、
洗濯物の仕上がりに関するアンケートに答えることで、AIが学習し、洗濯を行うごとに自分好みの仕上がりを実現してくれます。

他にも洗濯物を取り出しやすいようにほぐしてくれるほぐし運転や、気になる運転音を抑えてくれるインバーター制御など使用する上で気になる点を改善してくれる機能が豊富です。

AQW-GP70J-W(ホワイト) 全自動洗濯機 上開き 洗濯7kg

AQW-GP70J-Wは、衣服へのダメージを抑えながらも汚れをしっかりと落としてくれる激落ちケア洗浄を採用しています。

ジェルボール状の洗剤の香り付け効果などをを高めてくれるジェルボールコースが搭載されているため、ジェルボール状の洗剤を使用している方におすすめの商品です。
また、蓋の部分がクリアガラスになっており、洗濯中も中を確認することができ、拭き掃除などのお手入れもしやすいでしょう。
必要最低限の機能が揃ったシンプルな商品で、1人暮らしの方にもおすすめです。

パナソニック 全自動洗濯機 洗濯9kg NA-FA90H9-W ホワイト

立体水流と泡状の洗剤を組み合わせることで、衣類の繊維の奥まで洗剤を浸透させることができ、汚れをしっかりと洗浄します。

皮脂汚れや泥汚れなど通常の洗浄では落ちにくい汚れも落とすことができ、襟や袖などの細かい場所も綺麗に仕上がります。

また、洗濯槽を高速回転させて遠心力を起こし、強い水流を生み出すことで黒カビの原因にもなる洗剤カスを洗い流してくれる自動槽洗浄機能を搭載されているため、洗濯槽を清潔に保ちながら利用可能です。

水温を見分けることで最大約12%の節電を行えるエコナビ機能を採用しており、特別な設定をすることなく簡単に節電を行えます。
他にも強力な水流で洗浄を行えるパワフル滝洗いコースや、しつこい泥汚れに最適な泥汚れつけおきコースなど多彩なコースが用意されています。

アイリスオーヤマ  6kg  全自動洗濯機 ガラストップ ステンレス槽 IAW-T603WL

●部屋干しモード
洗濯・脱水槽の回転で水分をしっかり飛ばす。
部屋干し時間を短縮し、部屋干しのニオイを抑える。

●予約タイマー
洗濯終了時間を予約してお洗濯。
1時間単位で、最大24時間後まで設定できる。
帰宅したら干すだけでOK。

●えらべる洗濯コース
衣類や状況に合わせて選べる洗濯コース。
ボタンを押すだけかんたん設定。

おすすめの静音設計洗濯機

 

全自動洗濯機についてのまとめ

  • 洗濯機には大別して全自動洗濯機と二槽式洗濯機があります。
  • 全自動洗濯機は洗い、すすぎ、脱水を全て自動で行い、騒音も二槽式の洗濯機に比べて静かです。
  • 全自動洗濯機の洗濯方式には縦型とドラム型があり、それぞれに特徴があります。
  • 洗濯機の容量は1人あたり一日1.5kgで計算し、少し余裕をもった容量を選定するとよいでしょう。
  • 現代の洗濯機には基本的な洗濯機能の他、乾燥機能やお掃除機能などがついて機種が出てきています。
商品一覧
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