こちらの記事は2019年7月12日の記事を2020年3月4日に加筆修正いたしました。
加筆修正箇所
・ICレコーダーの使い方のコツの項目を追記いたしました。
・おすすめのICレコーダーを2020年3月4日の情報に加筆いたしました。
この記事では、ICレコーダーの特徴と選び方について解説します。
ICレコーダーは会議や打ち合わせ、音楽や勉学などの様々なシーンで利用されており、機能も多岐に渡ります。
たくさんある種類の中から、どれを選べばよいのか迷う方も少なくありません。
この記事を読むことで、自分の目的に合ったICレコーダー購入の検討が出来ます。
そもそもICレコーダーとはなにか?
ICレコーダーとは、音声を録音できるデバイスのことをいいます。
手に収まるくらいのコンパクトサイズで、長時間録音することが可能です。
会議や打ち合わせの議事録を作る際にも、ICレコーダーで音を録ることで便利に進めることができます。
音楽や語学など録音・再生を頻繁に繰り返すシーンでも、音のチェックが手軽にできることが魅力でしょう。
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ICレコーダーの種類と特徴
電源方式の種類と特徴
電池式
電池式は、名前の通り乾電池を電源としたものです。
乾電池はコンビニや、家電量販店などで比較的手に入りやすいため、電源に困ることは少ないでしょう。
充電式と比較して、すぐに利用できないという事態は避けやすいですが、電池が少なくなればすぐに換えられるように、乾電池の予備は必ずストックしておくとよいでしょう。
充電式
充電式は、製品に内臓してある電池を充電し、繰り返し使うため、ランニングコストがかからないことがメリットです。
充電は主に、USBやACアダプターを利用して行うことができます。
パソコンや電源さえあれば、使用後に充電をしておくことで、録音中に電池が切れる心配がありません。
充電式はサイズが比較的コンパクトなのも魅力です。
電池式のように乾電池をいれるスペースが無いぶん、小さいサイズでかさばらない点が魅力です。
録音方式の種類
モノラル録音
モノラル録音のICレコーダーは、1つのマイクから収音するタイプであるため、価格が比較的安いことが特徴です。
一対一でのインタビューなどでの使用目的であれば、十分な機能でしょう。
ステレオ録音
ステレオ録音のICレコーダーは、2つ以上マイクを用い、左右毎に音の差をつけて録音できるため、再生した時に聞き取りやすく、臨場感のある音を聴くことができます。
高性能なぶん値段は高くなりますが、多人数での会議や音楽演奏などの録音に便利です。
ICレコーダーの選び方
目的に合わせて選ぶ
ICレコーダーは目的に合わせて選ぶのが大切です。
会議で使用する場合は、長時間の使用が考えられるため、使用するレコーダーは連続使用時間が長持ちするものを選ぶとよいでしょう。
音楽や演奏を録音する場合は音質が重要です。
基本的にICレコーダーのデータは、MP3やWMAの拡張子で録音され、音声が圧縮された状態になります。
よりリアルな音声を聴きたい場合は、リニアPCMレコーダーと呼ばれる、音質を圧縮せずに保存できるものを選ぶとよいでしょう。
録音可能時間を確認して選ぶ
ICレコーダー選びでは、録音可能時間は必ずチェックしておく必要があります。
充電式のICレコーダーを会議などで使用する場合、途中で充電することは難しく、長時間の使用をすることもあります。
一回の充電で、どれだけの時間録音できるかを見ておくとよいでしょう。
電池式であれば、途中で電源が切れても予備と入れ替えることで、すぐに使うことができるのがポイントです。
記録媒体を確認して選ぶ
ICレコーダー選びでは、記録媒体は主に内蔵ストレージや、SDカードが主流です。
MP3やWMAなどの圧縮ファイル形式で録音をする場合は、内臓ストレージでも十分すぎるほど録音は可能ですが、高音質で録音したい方はデータの容量が大きくなるため注意が必要です。
ICレコーダーがSDカードなどに対応している場合は、高音質の録音で多くのデータ容量を必要としても、別のカードを用意するなどして対処できるため便利でしょう。
便利機能があるものがおすすめ
ICレコーダーは便利な機能が備わっているものがあるため、用途に合わせたものがあるかチェックしておくとよいでしょう。
ノイズキャンセリング機能があれば、プロジェクターやエアコンなどの雑音をカットしてくれるため、欲しい音声だけ録音することができます。
聴きたいところだけを繰り返し再生できるABリピート再生機能があれば、音声学習の際など、聞きたい範囲だけ繰り返し流せるため便利でしょう。
ICレコーダーの使い方のコツ
会議録音にはスタンドがあるとよい
ICレコーダーを会議録を付ける目的で机に置く場合、振動を録音しないようにするスタンドが必要です。
スタンドは、付属されている場合や内蔵型の場合があり、机との設置面が減る事でノイズを減らすことができます。
スタンドがない場合は、ハンカチを下に敷いて使うのもおすすめです。
また、録音は発表者の近くで行うのもポイントです。
授業や講演会録音には指向性マイクがおすすめ
授業や講演会録音の場合は、ICレコーダーと指向性マイクを併用する事で狙った場所の録音が可能です。
指向性マイクが元々付いている機種もありますが、指向性マイクがない場合は別途購入する必要があります。
楽器録音では振動のノイズに注意
ピアノなどの楽器録音の際、ICレコーダーを振動する楽器の上に置くと、振動のノイズも録音されてしまいます。
楽器録音では楽器の付近の台などに置いて録音する事が大切です。
ICレコーダーを音楽に対応した設定にすることで、ひずみが少ない音を録音可能です。
参考
SONY ICレコーダーの上手な録音方法 シーン別録音のコツ
おすすめのICレコーダー
TASCAM DR-05 VERSION2は臨場感ある音が録音可能
TASCAM DR-05 VERSION2は、24bit/96kHz対応の無指向性ステレオマイクを搭載しているリニアPCMレコーダーです。
A-B方式の無指向性ステレオマイクユニットを搭載しており、全周囲の音を均等に収音可能な無指向性タイプのため、置き場所や向きの影響を受けづらく、録音セッティングの知識無しでも臨場感ある音が録音可能です。
音楽の用途では便利な機能が多く、録音や練習にだけでなく、オリジナル楽曲の作曲や編曲にも活用することが出来ます。
オリンパス VoiceTrek VP-20はポケットモードも魅力
オリンパス VoiceTrek VP-20は、8GB大容量メモリー内蔵で、クリアな音でスマートに録音が可能です。
コンパクトなスティックタイプのボディーで、高音質な録音性能と快適な操作性を備えています。
高性能の全指向性ステレオマイクや、胸ポケット内やバッグに入れたままでも使える超高感度対応の“ポケット”モード魅力です。
外部マイクの使用以外にも、別売りのテレホンピックアップ「TP8」を併用する事で、電話録音なども出来ます。
ソニー ICD-UX575F Bは便利な機能が魅力
ソニー ICD-UX575F Bは、クリアに録音可能な高感度かつ低ノイズな「Sマイク・システム」が魅力です。
長時間録音したファイルから目当ての部分を素早く見つけるのに便利な「タイムジャンプ」機能も魅力でしょう。
小さく録音された場合も、録音ファイルの最大音量箇所が、音割れしない範囲まで音量レベルを上げてくれる「ノーマライズ」機能を搭載しています。
薄さ約12.2mmで、重さ約48gのコンパクトなボディは持ち運びにも便利でしょう。
ソニー PCM-A10は小型で軽量ながら高音質
ソニー PCM-A10は、小型で軽量ながら高音質なICレコーダーです。
ハイレゾ録音・再生に対応しており、可動式マイクによりシーンに合わせて録音ができます。
録音前に最大音量をしばらく演奏すれば、録音レベルを自動で調整できる「リハーサル機能」や、録音開始の約5秒前から録音を始められる「プリレコーディング機能」なども便利でしょう。
インタビューなどで効果的な「ノイズカットフィルター」や、録音時のエアコンの駆動音やプロジェクターのファンノイズ、風切り音などのノイズを低減できる「ローカットフィルター」を搭載しています。
ICレコーダーについてのまとめ
- ICレコーダーとは、音声を録音できるデバイスのことをいいます。
- 電池式は録音中に電池が切れても、予備の乾電池さえあれば、すぐに使いなおすことができます。
- 充電式はコンパクトな製品が多く、コストパフォーマンスが良いですが、録音中に電池が切れてしまうと再度充電しなおす必要があります。
- ICレコーダーの録音方式は、安価で購入できるステレオ方式と、高価だが音声を高音質で録音できるモノラル方式があります。
- ICレコーダーの選ぶときは、録音可能時間、記録媒体、便利機能について確認しておくと良いでしょう。