この記事では、東洋かぼちゃとぺぽかぼちゃについて、主な品種、それぞれの特徴や産地などについて解説します。

一口にかぼちゃと言っても、様々な種類がありますが、この記事を読むことで、それぞれのかぼちゃの特徴を知り、自分に合ったカボチャを購入の検討が出来ます。

東洋かぼちゃ(日本かぼちゃ)の主な品種

東洋かぼちゃの特徴は、皮が黒っぽく、凹凸がはっきりしていることです。果肉は粘質で水分が多く、ねっとりしたのが特徴です。

東洋かぼちゃ(日本かぼちゃ)の原産地は中南米と言われており、ポルトガル人によって鉄砲と一緒に伝来したとされています。

以下では東洋かぼちゃで代表的な下記の3つについて解説します。

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黒皮かぼちゃは日本料理の最高級食材として親しまれている

黒くて凹凸のある黒皮かぼちゃは、別名「日向かぼちゃ」とも呼ばれています。

「日向かぼちゃ」という名の通り、日光をたくさん浴びて育ち、日照時間の長い宮崎県で多く栽培されています。

黒皮かぼちゃの果肉は粘質で、煮物にしても煮崩れしにくく、京都を中心に日本料理の最高級食材として親しまれてきました。

黒皮かぼちゃの旬は、露地物(=露天の畑で栽培された物)では10月~11月です。

夏の日差しをたっぷり浴びて育ち、秋の季節に収穫が一般的ですが、温室やビニールハウスで育てた促成栽培は12月~6月に収穫されます。

黒皮かぼちゃは煮崩れしにくい粘質の果肉で、さっぱりとした味わいが特徴です。

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菊座かぼちゃはさっぱりとした味わいが特徴

菊座かぼちゃは、横から切って上から見たとき、菊の花のように見えることから「菊座かぼちゃ」と呼ばれています。

菊座かぼちゃも黒皮かぼちゃのように黒皮のかぼちゃで、さっぱりとした味わいが特徴です。

煮崩れしにくいため、出汁と一緒に煮込むなどの料理にも合うでしょう。

夏から秋にかけて収穫されます。

みずみずしい果肉が特徴であるため、冬の寒い時期までには消費するようにすると良いでしょう。

ひょうたんかぼちゃはナッツのような風味が特徴

ひょうたんかぼちゃは、別名「バターナッツかぼちゃ」とも呼ばれます。

「バターナッツ」の名の通り、ナッツのような風味で、ねっとりと甘く濃厚な味わいです。

その濃厚な味わいと水分が多く含まれることから、ポタージュやグラタンと言った西洋料理に合います。

ひょうたんかぼちゃの皮は薄くて固いため、ピーラーで皮剥きすると良いでしょう。

ひょうたんかぼちゃは「バターナッツかぼちゃ」と呼ばれるように、ナッツのような風味です。

ねっとり甘く濃厚な味わいのひょうたんかぼちゃは、ポタージュやグラタンなどに使用するのがおすすめです。

ぺぽかぼちゃの主な品種

ぺぽかぼちゃはハロウィンでよく見かける「おばけかぼちゃ」などのように、食用としてよりもイベント用や家畜の飼料用として育てられる事が多いかぼちゃです。

ぺぽかぼちゃの種は、尿漏れや頻尿に効くと言われています。

日本では食用としては使われることが少ないぺぽかぼちゃ」ですが、馴染みのある「金糸瓜(きんしうり)/そうめんかぼちゃ」や「ズッキーニ」も「ぺぽかぼちゃ」の一種として扱われています。

以下ではぺぽかぼちゃの種類ごとの特徴を解説します。

金糸瓜は加熱すると繊維がほぐれ糸状になる

金糸瓜は、加熱すると繊維がほぐれて糸状になる特徴があるため、その見た目から、「そうめんかぼちゃ」とも呼ばれています。

金糸瓜は春に種をまき、夏の7月~8月に収穫されますが、保存性に優れており、12月頃まで美味しく食べることが出来ます。

石川県の伝統野菜としても育てられている金糸瓜は、東北地方から中国地方まで幅広く栽培されています。

水分含量が多く、利尿作用が高いのも金糸瓜の特徴の一つです。

金糸瓜は糸状の繊維でシャキシャキとしたサッパリした味で、パスタやサラダなど、特徴を活かした料理に使われる事が多いです。

金糸瓜は糸状の繊維で、シャキシャキしてサッパリした味が特徴を活かして、パスタやサラダに使用するのがおすすめです。

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ズッキーニは低カロリー食品

ズッキーニはその見た目からキュウリの仲間と思われがちですが、ぺぽかぼちゃの一種です。南仏料理の「ラタトゥイユ」が有名でしょう。

ズッキーニは北アメリカからメキシコ北部の中南米が原産地ですが、フランス料理やイタリア料理にも使われます。

ズッキーニは若い時期の未熟な頃に収穫されるため、水分が多く糖質が少ない低カロリー食品です。

食感はナスに似ていて、淡泊でクセのない味から様々な料理に応用することができます。じっくり火を通すことで、甘みが増します。

ズッキーニは早めに収穫するため、初夏から夏が旬で、追熟させずに新鮮なうちに食べるのが良いでしょう。

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おばけかぼちゃはハロウィンでよく使用される

ハロウィンで使用されるかぼちゃが「おばけかぼちゃ」で、現代では「ハロウィンかぼちゃ」と呼ばれることが多いでしょう。

ハロウィンで見かけるかぼちゃのおばけは「ジャック・オー・ランタン」という名前があります。

「おばけかぼちゃ」は基本的に食用には向きません。

ハロウィンでは「おばけかぼちゃ」の中身をくり抜き、中には電飾やランプで光らせてランタンにします。

かぼちゃについてのまとめ

  • 東洋かぼちゃの代表的な品種の特徴は下記の通りです。
    ・煮崩れしにくい粘質の果肉で、さっぱりした味わいが特徴の「黒皮かぼちゃ」。
    ・菊座かぼちゃはさっぱりとした味で出汁と一緒に煮込む料理に合う。
    ・ひょうたんかぼちゃはねっとり甘く、ポタージュやグラタンに合う。
  • 日本では食用として使われることは少なく、イベントや家畜の飼育用として育てられる事が多い「ぺぽかぼちゃ」ですが、そんな「ぺぽかぼちゃ」の代表的な品種の特徴は下記の通りです。
    ・金糸瓜は糸状の繊維で、シャキシャキしてサッパリした味。
    ・ズッキーニは糖質が少なく低カロリー。
    ・おばけかぼちゃはハロウィンで使用される。