みかんは、こたつのお供として日本で広く愛されている果物です。
一言でみかんと言っても、食べごろや大きさ、種類や産地など、選ぶ際のポイントはたくさんあるため、購入する際は自分好みのみかんを選ぶのがおすすめです。
この記事を読むことで、自分好みのみかん購入の検討が出来ます。

みかんは柑橘系の中でも特に食べやすくお手頃

まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。

ハウスみかんやブランドみかんは贈り物にもおすすめ

みかんは数ある柑橘系果物の一種ですが、その中でも特に食べやすく、お手頃・お手軽価格で買えることから、幅広い層のご家庭で長年愛され続けています。

他の柑橘系果物と比べて皮も固くないため、お子様でも簡単に素手で皮を剥くことができ、ほとんどのみかんが手のひらサイズであるため、簡単に食べることが出来ます。

温州みかんとは?

みかんは柑橘系の中でも多くの種類を持ちますが、中でも日本で最も多く栽培されているのが、「温州(うんしゅう)」みかんと呼ばれる品種です。
一般的に、みかんと呼ばれてる果物の正規名称でもあります。

果物の中でも時期が長い

温州みかんの起源は中国浙江省の温州が発祥とされており、地名である温州にちなみ、日本でも温州みかんと呼ばれるようになりました。

温州みかんは関東よりも南の暖地で栽培されていますが、温暖な気候を好む柑橘類の中では特に寒さに強く、出荷時期も9月ごろから翌年の2月ごろまでと、他の柑橘類や果物に比べて時期も長い事が特徴です。

収穫時期によっても種類分けされる

みかんは品種そのもの以外にも、収穫時期によっても分類される果物です。
他の果物と同様に、産地やランク、大きさ以前に、収穫時期によって呼び名が異なり、味そのもの(甘味と酸味のバランス)や、価格帯などに違いが出ます。

極早生は最も甘みが薄く酸味が濃い

極早生は、最も早い時期に市場に出回るみかんです。

外皮が濃い緑に染まっているのが大きな特徴で、最も甘みが薄く酸味が濃いタイプです。
極早生(ごくわせ)みかんの旬は9月頃から11月頃までで、10月ごろに出荷がピークになり、価格帯が最も安定する時期になります。
熊本県産、愛媛県産、和歌山県産が極早生みかんのメインの産地です。

早生みかんは程よい甘味と酸味が特徴

早生(わせ)みかんは、11月ごろが旬のピークで、そのまま1月ごろまで出回るタイプのみかんです。

甘味と酸味のバランスが良く、程よい甘味と酸味の両方を楽しむことができます。
愛媛県産が最も多い事も特徴です。
出荷量は、愛媛産の次に長崎県産、熊本県産と続きますが、愛媛県産は約6800トンに比べて、長崎県産で約3900トンと、その差は非常に大きいです。

中生は甘味の割合が多い

中生(なかて)みかんは、収穫時期を遅くすることによって、太陽がみかんに与える恵みを意図的に増やし、通常のみかんよりも糖度を上げたタイプです。

外皮が薄く、甘味の割合が多いことが特徴です。愛媛県産と和歌山県産のものが中生みかんのメインで、11月から12月ごろに収穫されます。

晩生みかんは程よい酸味が魅力のみかん

晩生(おくて)みかんは、温州みかんの中でも最も遅い時期に市場に出回るみかんです。

程よい酸味をみかんに残すことによって、みかんそのものの味を濃厚に感じれるという特徴があります。
和歌山県産、静岡県産、高知県産などが産地のメインです。

産地で選ぶなら和歌山が鉄板

みかんと言えば愛媛だとイメージされがちですが、日本国でのみかんの出荷量は和歌山県が一番です。
和歌山県は果物王国としても有名ですが、みかんをはじめとする柑橘類の栽培に特に適しており、多くのブランドみかんを生産しています。
みかんを産地で選ぶ場合は、和歌山が確実とまで言われるほど、みかんの産地では和歌山が鉄板です。

和歌山は果物の生産に適した地域

みかんに限らず、和歌山県は果物の栽培に適した地域としても有名で、春は南高梅、夏は桃、秋はぶどうに梨、冬は柑橘類全般と、果物の生産にふさわしい地域です。

みかんは、全国的にも有名な紀州有田みかんが有名なブランドです。
有田みかんは、和歌山県の有田市や有田郡で栽培されているみかんのことをいいます。
定義としても広く、その中からさらに有田市新堂地区で栽培された「新堂みかん」、有田郡湯浅町田地区で栽培された「田村みかん」はトップブランドとして全国的に愛されている品種です。

有田みかんは味わい深さとフレッシュさが魅力

有田みかんとは、和歌山県の有田市、有田郡で生産されているみかんのことを言います。

和歌山県で生産されているみかんの代表的なブランドとして全国的にも有名です。
2006年には地域団体商標制度の認定第一弾として、有田みかんが地域ブランドとして認定されました。
有田みかんはものや収穫時期にもよりますが、糖度は10~12%前後と甘味と酸味のバランスが非常に良く、味わい深さと柑橘類特有のフレッシュさをバランス良く味わうことができます。

田村みかんは程よい酸味と味わい深いコクが魅力

田村みかんは、有田郡湯浅町田地区で生産されたみかんです。

有田地方の中でも特に甘いとされ、程よい酸味と味わい深いコクを兼ね備えた最高級ブランドみかんのひとつです。
数多くあるブランドみかんのなかでも、甘さと味はトップクラスで、平均糖度も14~15度前後と高い甘みがあります。
全国の百貨店や高級フルーツ点にも並ぶことが多く、知名度も全国区なため、ご家庭用はもちろんのこと、贈り物やプレゼントにもおすすめのみかんです。

新堂みかんは強めの酸味とコク深さが魅力

新堂みかんとは、和歌山県有田市の新堂地区で生産されるみかんのことを言います。

同じ有田地域で生産されており、ブランドみかんである田村みかんに並ぶ代表的なブランドみかんです。
新堂みかんのブランド力は田村みかんに並ぶほどです。
みかん自体の味は、田村みかんよりも若干酸味が強いですが、その分コクの深さは田村みかんを凌ぐほどで、みかんそのものの甘みと酸味を高い品質で楽しむことができます。

美味しいみかんの選び方

美味しいみかんを選ぶ上で選び方のベースであるのは、収穫時期、産地、銘柄などですが、それ以外にもサイズやランク、入数など、選ぶポイントは多くあります。

みかんは産地や収穫時期以外にも、大きさやランクによって味が変わってくるため、それぞれの特徴を事前にしっかりと把握することで、自分が美味しいと思えるみかんを選ぶとよいでしょう。

種類で選ぶ

上記で解説した収穫時期による種類や、ブランドなどによる銘柄の種類から、まずは自分が好みなみかんを選ぶとよいでしょう。

収穫時期の場合は、時期が早ければ早いほど皮が厚く酸味が強くなります。
収穫時期が遅いほど皮が薄く、甘味が強くなる傾向があります。
ブランドみかんであっても収穫時期によって味の質が異なるため、自分好みの時期と銘柄を見つけて、バランスが良く美味しいと思えるみかんを選ぶとよいでしょう。
収穫時期別のみかんの特徴は以下の通りです。

種類

皮の厚み 甘味 酸味 こんな人におすすめ
極早生 厚い 低い 高い 強い酸味が好み
早生 若干厚い 低い 若干高い ほんのり風味を楽しみたい
中生 普通 甘目 普通 一般的なみかんが好き
晩生 薄い 甘い 低い

スイーツ感覚で楽しみたい

産地で選ぶ

みかんは和歌山県産が国内ナンバーワンですが、愛媛や熊本、静岡などのみかんも、時期や銘柄によっては和歌山にも負けないほど美味しく食べることができます。

みかんを選ぶ際は和歌山県産にこだわるのもひとつの手ですが、愛媛や静岡などのブランドみかんの特徴や糖度などをチェックして、価格帯や収穫時期など、バランスの良いみかんも候補にするのも十分良いでしょう。

サイズで選ぶ

みかんの大きさによっては、同じ品種であっても味や食べやすさなどが異なります。

みかんはサイズが小さいほど味が濃く、大きくなればなるほど味が薄いです。
また、サイズが小さくなれば皮が硬く剥きにくいですが、大きくなればなるほど皮が剥きやすくて食べやすくなります。
みかんの規格は幅広く、小さいものであればSSサイズ、大きいものであれは3Lサイズまであり、一般的にはMサイズのみかんが味の濃さと食べやすさのバランスが良く、最も好まれています。
みかんのサイズは細かくすると幅広く分類されますが、基本的にはS・M・Lの3つの規格でMサイズを基準にし、自分好みの特徴を持ったサイズのみかんを選ぶとよいでしょう。

ランクで選ぶ

みかんに限らず、果物は同じ品種であっても、そこからランク別にさらに分類されます。

みかんの場合、品種や産地によって味の特徴は異なりますが、そこからさらにサイズやランクによっても味や値段が変化するため、産地や品種、サイズに加えて、ランクのチェックを行うことも大切です。
ランクはみかんが入荷した際の箱に記載されており、袋売りやばら売りの場合は、商品情報欄を見たり、店員さんに問い合わせを行ったりすれば確認できます。
果物のランクの目安は、みかんに限らず全て同じ方法でランク付けされているため、事前に知っておけば、みかん以外の果物の購入時にも参考になるため便利です。
ランクの種類についての解説は以下の通りです。

無印
無印は箱に印がないタイプで、ランクは下の部類ですが、価格は安く、大量購入する際におすすめです。


「優」は一般的で品質と価格帯のバランスが良いタイプで、優の中でもさらに字の色や○で囲っているかなどでランクが分類されます。

文字の色は黒→青→赤の順でランクが高くなり、赤字の優の文字を○で囲ったものが優の中で最も高いランクになります。


「秀」は最も高い品質でつけられるランクで、優と同様に文字の色や○でランクが分類されます。

赤字の秀の文字に○で囲ったものは、品質は最高級ですが、百貨店や専門店などで扱われるほど価格帯が高い事が特徴です。

入数で選ぶ

みかんは入数で選んで購入することもできます。

規格としては単体で購入できる「ばら売り」、一定の個数で購入できる「袋売り」や「ネット売り」、kg単位で購入できる「箱売り」などの規格で購入が可能です。
ばら売りの場合は、1個単位の価格での購入が可能ですが、袋売りや箱売りの場合は、みかんのサイズによって入数が異なります。

袋売り
Sサイズ10個前後・Mサイズ8個前後・Lサイズ6個前後
箱売り
5kg Sサイズ約150個前後・Mサイズ約100個前後・Lサイズ約80個前後

 

みかんの大きさに応じて袋と箱の入数が異なるため、味や食べやすさの好みに加え、食べる頻度や家族構成などに応じて、みかんの規格を選択するとよいでしょう。

色の濃さで選ぶ

みかんは色が濃い方が味が濃厚で、甘い傾向があります。

実際に収穫時期が早いみかんや、大きいサイズのみかんの方が色が薄く、味も薄いことが多いです。
甘くて味の濃いみかんを好む場合は、色が濃いものを好んで選ぶとよいでしょう。

手に持った感じで選ぶ

みかんは、手に持つことで皮の固さや実の詰まり具合が分かりやすいです。

その際チェックしておきたいのは、外皮と中の実の間に隙間ができてゴワついていないか、重量感がしっかりとあるかなどです。
ゴワついたものや、重量感がなく軽いものは避けて選ぶとよいでしょう。

ハウス栽培かどうかで選ぶ

ハウス栽培されているみかんであれば、シーズンに関係なく甘く美味しく食べることができます。

ハウスみかんは温室調整されたハウスの中で栽培されているため、季節が通常の9月から2月までの冬場ではなく、半年ずらして春から夏に収穫することができます。
また、温室調整を施しているため、通常のみかんよりも品質と糖度が高い事がメリットです。
ハウスみかんは高品質がある程度約束されているため、贈答品として多く使われます。
百貨店や専門店だけではなく、身近なスーパーなどでも手軽に入手できるため、いつでも甘くて美味しいみかんを楽むことが出来ます。

ハウスみかんやブランドみかんは贈り物にもおすすめ

ブランドみかんはご家庭でも美味しく食べるのにおすすめのみかん。
高品質で高級品であることから綺麗な化粧箱などに梱包された贈答品用のみかんも多く販売されているため、お歳暮やプレゼントにもおすすめです。

有田 ハウスみかん

みずみずしくフレッシュで、糖度の高い果肉は誰が食べても美味しくいただくことができ、贈答品にも適した商品です。

田村みかんフルーツまるごとゼリー

小南農園 田村みかんフルーツまるごとゼリーは、ブランドみかんである紀州有田の田村みかんをまるごと閉じ込めた、素材の甘みが魅力の高級ゼリーで贈答品におすすめの一品です。

みかんの保存方法

みかんは生ものですが、基本的に冷蔵庫では保存しません。

みかんを冷蔵庫で保存すると低温障害を起こしてしまい傷んでしまうため、風通しの良い冷暗所に保存することが基本です。

箱入りの場合は、一度箱をひっくり返し、箱の底蓋をあけて底にあるみかんから食べていきます。

箱で購入した場合は、底にあるみかんから傷み、そこからカビが繁殖してしまうことがあるため、カビが生えたみかんは素早く取り除く必要があります。

あわせて読みたい

みかんについてのまとめ

  • みかんは産地や品種によって食べやすさや味の種類、食べごろの時期が異なります。産地や品種それぞれの特徴を把握しておけば、長いシーズンでみかんを美味しく楽しめます。
  • みかんはサイズによって食べやすさと味の種類が異なり、小さければ小さいほど甘味やコクが強いですが、その分皮が固く剥きにくく、大きくなればなるほど皮は剥きやすいですが、味は薄くなる傾向にあります。
  • みかんはカビが発生するとその他のみかんに移ってしまうので、特に箱買いした際はカビの繁殖に注意をして適した場所と温度で保存を行うとよいでしょう。