アナログの温かみとデジタルのスタイリッシュさを併せ持ったアナデジ時計は、落ち着いた大人から愛される腕時計です。しかし最近では若者の間でもアナデジ腕時計がブームになっていて、より多くの人から選ばれるようになりました。
こちらの記事ではアナデジ腕時計の魅力に迫り、選んでおきたいおすすめの品を紹介します。
目次
そもそもアナデジ腕時計とはなにか?
アナデジ腕時計とは、アナログ機能とデジタル機能の両方を搭載した腕時計のことです。
国産だとカシオのイメージが強く、チープカシオやG-shockによく用いられています。
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国産初のアナデジ腕時計はシチズン
国産で初めて発売されたアナデジ腕時計はシチズンの製品です。
1980年に薄型でドレス調デザインの、アナログとデジタルのコンビネーションウォッチとして登場し、爆発的にヒットしました。その後機械式時計の人気が高まりアナデジのヒットは収束しましたが、最近では若者からの支持も多く集めています。
ストリート系の若者から人気が高いのは、「ゴールドの配色がアクセサリー代わりにもなる」と評判のシチズン アナデジテンプ JG2002-53W ブラウンです。
少し前の若者はゴールドメッキを嫌う傾向にありましたが、最近では「経年でくすんだ色が良い」と人気です。値段も2万円強と求めやすい価格設定になっていて、カジュアルな服装と合わせて着用していればお洒落に見られること間違いなしです。
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オメガのおすすめモデル
スピードマスター
オメガのスピードマスターは多くの男性の心を掴んで離しません。おそらくそれは伝説のようなエピソードやF1ドライバーも着用するほど精巧なつくりによる理由が大きいでしょう。
人類が初めて月面に降り立った時、宇宙飛行士であるアポロ11号のクルーが身につけていた時計、それこそがオメガのスピードマスターでした。
当時のモデルはムーンウォッチと呼ばれ、キャリバーを代えながらスピードマスター・プロフェッショナルとして現在でも生産されています。
なぜこのエピソードが伝説になっているのかと言うと「スピードマスターは宇宙で使用するために特別に開発された時計ではなく、一般に売られている市販の時計だった」ことが一番の理由です。
それほどにオメガの時計は高機能であり、多くの人から愛されています。
オリンピックやモータースポーツの公式時計にも何度も採用され、その品質は世界的に認められています。ビジネスシーンでの着用も普段使いにも対応できるデザインが魅力で、いろいろなシーンで活躍してくれることでしょう。
シーマスター
オメガのシーマスターは有名な映画「007」で主人公のジェームズボンドが着用していたことでも知られるモデルで、もともとはダイバーズウォッチとして作られました。
ダイビングをしながらでも正確に時間を把握できるよう、一般的な時計とは少し違うデザインが魅力です。ほとんどのシーマスターではブロードアロー針が採用され、その独特なデザインに惹かれてシーマスターを購入する人も多いです。
シーマスターシリーズのはじめとなるシーマスター300は1957年にイギリス海軍の軍用時計として認められ、1968年にはこれを着用したダイバーが水深365mという記録を樹立しました。
これほどの水深でも正確に時を刻む時計を作れるのはオメガの技術力があってこそです。
シーマスターには時計の裏側にシーホースが刻印されているものが多くあり、これがシーマスターのシンボルとなっています。
ただし、中には刻印されていない製品もあるため、こだわる人は購入時にしっかりと確認しましょう。スピードマスターにもシーホースが刻印されている製品がありますが、これはスピードマスターがもともとはシーマスタ300をもとに開発された時計であることが理由です。
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ブライトリングのおすすめモデル
コックピット
ブライトリングのコックピットは専用アダプターを使用して充電ができるデジアナ時計です。
1回の充電で20日から70日程度使用でき、その時間は使い方によって変わってきます。バッテリーの消耗を防ぐために不要な機能をオフにできたり、スリープモードという機能がついていたりするので、着用時の工夫次第で手軽に使用することができるでしょう。
クロノグラフ機能や手首の傾きに合わせて自動的にバックライトが点灯する仕組みも搭載されていますが、バッテリーの消耗を抑えたい場合はこういった機能をオフにするのがおすすめです。
デジタルディスプレイ画面には日付やアラームを設定するための情報、各計測のカウント情報や第2時間帯などが表示され、必要な情報をすぐに把握することができます。第2時間帯ではスワップ機能を活用してアナログとデジタルの表示を切り替えることが可能です。
コックピットには2つのモデルが存在し、スタンダードモデルのB50は男性らしい重厚なデザインが人気の時計です。ベゼルにはチタンが使用され、文字盤は3種類、ベルトもレザーやチタン、ラバーベルトから選ぶことができるため、それぞれの好みによって選べます。
もう一つのB50ナイトミッションはベゼルにブラックチタンが採用され、文字盤はブラック1種類という黒いデザインが印象的な時計です。しかしそれと対照的にベルトはカラフルな3色展開であり、ブルーに近いネイビーとイエロー、オレンジの中から選べます。
ブライトリングには珍しいポップなデザインとなっているのが、B50ナイトミッションです。
エアロスペース
ブライトリング エアロスペースはリアルなパイロットが装着する時計として有名で、ハイテク機能が満載です。
1985年にスイスを襲ったクォーツ・ショック以降に登場したモデルで、パイロット向けの多彩な機能をリューズ一本で操作できることがエアルスペースの醍醐味です。
ベル&ロスのおすすめモデル
アビエーション
ベル&ロスは経営部門の責任者であるカルロス・ロシロとアースティスティック部門の責任者であるブルーノ・ベラミッシュの2人によってフランス・パリで創設された時計メーカーです。
創設されたのは1992年とまだ新しく「過酷な環境下で働くプロフェッショナルに向けた、完璧な機能性を持つ時計を開発・デザイン・製造する」ことがコンセプトです。
白と黒を基調としたモノトーンのデザインが多く、シンプルなデザインを好む人がよく着用しています。不必要な装飾や複雑なデザインは施さず、視認性に優れた時計となっています。
なかでもアビエーションシリーズは四角いデザインが魅力の時計で、シンプルでありながら様々なシーンにマッチしてくれる、飽きのこない見た目が人気です。
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タグホイヤーのおすすめモデル
クロノタイマー
タグホイヤーは現在までオリンピックやモータースポーツの公式時計に何度も認定され、数多くのアスリートや有名人から愛用され続ける時計メーカーです。
なかでも人気の高いアクアレーサーシリーズから発売されたクロノタイマーはアナデジ時計として評判が高く、通常のアナログとデジタル表示はもちろんクロノグラフやデュアルタイム、アラーム機能など更に多くの機能が搭載されています。
重厚でありながら洗練されたデザインも魅力で、ビジネスシーンではいざという時に強い味方となってくれることでしょう。実用性とデザイン性を兼ね備えたアナデジ時計、それがタグホイヤーのクロノタイマーです。
アナデジ腕時計についてのまとめ
- カジュアルな若者からも、フォーマルな大人からも支持されるアナデジ腕時計は、アナデジとは名前の通りアナログ機能とデジタル機能の両方を搭載した時計のことです。
- シチズンから発売された国産初のアナデジ時計が大ヒットを起こし、現在でもオメガやブライトリングをはじめとする多くのメーカーから販売されているアナデジ時計は人気が高い品です。腕時計好きならぜひ持っておきたいアナデジ時計を、この機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。