腕時計のサイズは、大きく厚い「デカ厚」時計がここ20年来のブームを超えて人気が定着しています。
その一方で、小型サイズへの回帰も新たなトレンドになってきています。
サイズの多様化で選択肢が広がってきた今こそ、自分自身の体型やTPOに合った時計を選んでみてはいかがでしょうか。
ここでは腕時計の厚みに焦点を当てて、どんなサイズの時計を選ぶべきか考えてゆきます。
目次
腕時計の厚みを選ぶ際の基準
まず、ノウハウ・初心者向けの情報をご紹介いたします。商品の紹介を先に知りたい方はこちらをクリックしてください。
約20年前にイタリアのパネライが火付け役になった「デカ厚」時計の大ブームです。
その人気はもはやブームの域を超えている感もありますが、腕時計の厚みは、ブーム以外にも、オン・オフタイムのライフスタイルや、持つ人の体格、さらにはシーン別のTPOなどに応じて、選ぶべきポイントが変わってきます。
洋服のジャンルによって厚さを選ぶとよい
オフタイムのカジュアルな装いや、アウトドア系のファッションには、クロノグラフやダイバーウォッチといった体育会系のタフで厚い腕時計がぴったりです。
逆にスーツとネクタイ姿で手首にタフな腕時計を光らせてビジネスの現場に臨むのは、「私は遊ぶために働いています」と公言するようなもので、取引相手にネガティブな印象を与えかねません。
ビジネス向けの腕時計は、文字通りビジネスライクに徹したシンプルなデザインと、機能的なサイズがおすすめです。
また、同じスーツでもパーティや冠婚葬祭といったフォーマルなシーンには、より薄型の優雅でシンプルな腕時計が最適です。
特に海外では、秒針つきの腕時計でパーティーに出席することは、時間を気にして楽しんでいない印象を与えることから、マナーにそぐわない行為とされています。
そのために秒針のない2針式の腕時計はフォーマルシーンやパーティー向けの薄型でシンプルなデザインが多くなっています。ドレスコードが指定されるような席では、薄くフォーマルな腕時計を選びましょう。
体型ごとに似合う厚さは違う
パネライのように大きく厚い時計はもともと大柄な欧米人向けにデザインされています。したがって小柄で手首が細い日本人には合わないこともありますし、つけ心地もよくありません。
細い手首にサイズの合わない「デカ厚」時計をつけた手で蚊をたたいたら、大きく重い時計が慣性の力で手首の骨にガツンと当たって激痛が走った、という経験をした方も多いのではないでしょうか。
逆に手首の太い大柄な人が薄い腕時計をつけていると、華奢な女性用のように見えてしまいます。
大柄な人や腕が太い人はタフで男性的な厚みのある腕時計の方が似合います。
厚さ別の似合うファッションや体型
近年のファッション業界では、消費者の骨格を分析して、それぞれに似合う服の方向性を定義する骨格診断がブームになっています。
欲しい腕時計はあるけれど、自分に似合うかどうか不安だという人は、以下の記事を参考にして、自分の骨格や体つき、好みのファッションにマッチするかどうかを判断していただけると幸いです。
厚い腕時計はカジュアルor体格の良い人
厚い腕時計はスポーツ系やミリタリーなどヘビーデューティなモデルが多く、ベルトや文字盤のデザインもタフさと多機能をアピールするために派手めの製品が主流になっています。
アウトドアやスポーツはファッション的にはカジュアル系です。タウンユースで厚い腕時計を着用する場合もカジュアルファッションとのコーディネートが一番合います。
ただし骨格がガッチリしている人や、筋肉質で腕が太い人は、腕時計にもある程度厚みがないと釣り合いがとれません。腕や手首が太い人はビジネスにも応用できるシンプルな3針タイプで、10気圧防水のしっかりした腕時計がおすすめです。
薄い腕時計はフォーマルor細身の人
薄い腕時計はフォーマルシーンでの着用を前提とした、シンプルでドレッシーなデザインが主流です。したがって腕時計を選ぶ際も、薄い時計はフォーマルシーンかビジネス向けと考えましょう。
ただし骨格が細身で筋肉もあまりない人には厚い腕時計はあまり似合いません。無理につけると串に刺した団子のように時計だけが浮いて見えてしまいます。細身の人はカジュアルシーンでも小ぶりで薄い腕時計を選んだほうが良いでしょう。
スーツに似合う腕時計の厚さ
スーツはビジネスシーンに欠かせない勝負服であり、社会人のユニフォームです。
着こなしには厳格なマナーやルールがあります。
できれば腕時計もマナーに見合ったスーツ専用のものをあつらえたほうが良いでしょう。
薄型ケースを選ぶ
重要なビジネスの現場で厚い腕時計が悪目立ちするのはよくありません。
オンタイムの腕時計は、機能的でビジネスライクな薄型を選びましょう。
ただし手首が太い人は腕時計が薄すぎるとバランスがとれません。
大柄な人には多少厚めの時計がおすすめです。
シャツの袖に引っかからないことを意識
スーツ用の腕時計で注意すべき点は、腕時計が厚すぎるとシャツの袖口におさまりきらないことです。
シャツのカフスが腕時計に引っかかってジャケットの袖口から出なくなってしまうと、見た目も着心地も悪くなります。
また腕時計がシャツの袖口におさまらないと、ジャケットの袖口と時計のリューズやケースが日常的にこすれてしまい、袖口をほつれさせてしまう原因にもなります。
スーツ姿に厚い時計を合わせるのはなるべく避けた方が無難です。
厚さ別のおすすめ腕時計を紹介
薄め「ダニエル・ウェリントン クラシック」
ダニエル・ウェリントンは2011年に創設されたスウェーデンの腕時計メーカーです。
秒針のない2針式の薄くシンプルなデザインと、価格の安さで世界的に人気を博しています。
ダニエル・ウェリントンのクラシックシリーズは、ベゼルを極限まで薄くしたビンテージ風のトラッドで都会的な腕時計です。
価格は2万円前後とお手頃で、サイズのバリエーションも豊富です。
ムーブメントは日本のシチズンファインデバイス社製。
本体、ベルトともに製造は中国で行われています。
腕時計ブランド ダニエルウェリントンの特徴と歴史、価格帯の解説
厚め「ロレックス ヨットマスターII」
世界の高級時計を代表する超人気ブランド、ロレックス。多くの時計メーカーがコストダウンのために部品を外注する中で、ロレックスはムーブメントからケースに至るまで完全自社生産を貫いています。
ロレックスはまた主力モデルの外観デザインをほとんど変えず、目に見えない性能や品質を地道に改良することで高い人気と評価を得ている希有なブランドでもあります。
同社のヨットマスターIIは、ヨットレース用に開発された特別なクロノグラフです。
トップクラスのヨットレースでは、スタートのタイミングが勝敗を分ける決め手になります。そこでヨットマスターIIにはスタート用のカウントダウン機能を備えた、独自開発のムーブメント「レガッタクロノグラフ」が装備されています。
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厚い腕時計についてのまとめ
- 厚い時計はアウトドア系やスポーツ時計などのタフで多機能な時計が多いです。
- 厚い時計はレジャーやスポーツなど趣味的な機能が高いので、カジュアルな洋服に合わせた方が良いです。
- ビジネスシーンには厚い時計は不向き。薄くシンプルな時計がふさわしいです。
- パーティや冠婚葬祭には秒針のない薄い時計がベストです。
- 大柄で腕が太い人に薄い時計は似合わない。ビジネスシーンでも厚めの時計を選んだ方が良いです。
- スーツ用の腕時計はシャツの袖口へのおさまりを考慮して、ある程度薄い時計にした方が良いです。