2007年に登場して以来、世界を変えたとまで言われるiPhoneは、いまでも最新機種が発表されると買わずにいられない、という根強いファンも少なくありません。

ただし、それがスマホデビューではなく、新旧iPhoneの機種変更だとしたら、最新機種に飛びつく前に、IDやパスワードを確認したり、動画や音楽ファイルなどのバックアップを取っておくなどの準備が必要です。

機種変更の引き継ぎ準備が不十分だった場合、新しいiPhoneをわくわくしながら起動したら、写真や音楽、SNSの登録データやトークの履歴、ゲームのセーブデータなどがきれいに消えていた、などという悲惨なことになりかねません。

そのようなアクシデントに見舞われないように、ここではiPhoneの機種変する前にしておくべきことを解説します。

iPhoneを機種変更する前に確認しておくこと

iPhoneを利用している人は好きなアプリをダウンロードしたり、写真や動画を見たり撮ったり、ゲームや音楽を楽しんだりと、それぞれの好みや環境に合わせてiPhoneを活用しています。

機種変するときは、大事なデータと使い慣れたアプリを新しいiPhoneにしっかり継承できるように、次の準備をしておきましょう。

iPhoneを機種変更する前にApple IDの確認をしておく

インターネットやアプリを利用するとき、ほとんどの人はIDやメールアドレス、パスワードなどをいちいち入力せずにすむように保存しています。そのために長く使っていると、IDやパスワードの存在をつい忘れてしまいがちになってしまいます。

iPhoneの場合、Apple StoreやApple Music、iCloudなどの各種サービスを利用するために、iCloud.comのメールアドレスをApple IDとして登録しています。それが最も重要です。

機種変する際には、AppleIDのメールアドレスとパスワード、アカウント作成時に設定した3つの質問と、ロック解除用のパスコードなどを、事前に確認してください。iPhoneの機種変更ではAppleIDのメールアドレスとパスワード入力は必須ですので、忘れないように気をつけてください。

iPhoneを機種変更する前にiOSを最新のバージョンに更新する

新旧iPhoneの機種変更では、旧機種のiOSが古いとデータが継承できないことがあります。「別にいいんじゃない?どうせ買い替えるんだし」などと面倒がらず、機種変の前に旧機種のiOSを最新版にバージョンアップしておきましょう。

iPhoneを機種変更する写真や音楽のデータ整理をする

iPhoneに限らず、スマホを機種変する前に忘れてはならないのは、今のiPhoneに保存している写真や音楽のデータをバックアップ、つまり保存することです。

でも、そのデータ量があまりに多くて大きいとバックアップするのに時間がかかったり、無料で使えるiCloudの容量をオーバーして、課金を迫られたりします。iPhoneをバックアップしたことがない人はあまりいないと思いますが、保存している写真や動画や音楽などをきちんと整理している人は案外少ないのではないでしょうか。

撮っても全然見ない写真や動画、ダウンロードしたけど聴かない曲などは、機種変を機会に思い切って断捨離することをおすすめします。

iPhoneを機種変更する整理したデータのバックアップ

データの整理が終わったら、次はバックアップです。iPhoneのバックアップは、iTunesというアプリを使ってパソコンで行う方法と、iPhone単独でiCloudというクラウドサービスを利用して行う方法があります。

手元にパソコンがあれば、iTunesでバックアップするのが早くて簡単で確実です。一方、iCloudバックアップは、iPhone本体とWi-Fi接続可能な環境さえあれば可能です。どちらか都合の良い方法を選んで、しっかりデータを引き継ぎましょう。

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LINEやゲームアプリやSNSなどの引き継ぎ設定をしておく

iPhoneをはじめスマートフォンで最も利用頻度が高いのは、LINEやフェイスブックなどのコミュニケーションツールと、ゲームアプリです。iPhoneを機種変更するときも、日ごろ使っているSNSやゲームのデータを余さず引き継がなければなりません。

LINEの場合は、機種変前の古いiPhoneでメールアドレスを登録し、トーク履歴をバックアップします。iPhoneでは、iOSのバージョンが8.1以上であれば、iCloudにトーク履歴をバックアップすることができます。iOSのバージョンが古い場合は、まずそちらからアップデートしてください。

トーク履歴のパックアップが終わったら、LINEの設定画面で「アカウントを引き継ぐ」設定をオンにします。あとは36時間以内にアカウントを新しいiPhoneに引き継いでください。

フェイスブック、ツイッター、MIXIなどのSNSは、機種変後にログインする必要があります。ゲームアプリの場合、データの引き継ぎが必要かどうかは、アプリによってちがいます。必要な場合は、それぞれのアプリの手順に従って引き継ぎましょう。

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iCloudを使ってiPhoneをバックアップする方法

iPhoneのデータをバックアップする方法はおもに2つあります。そのひとつが、クラウドサービスのiCloudを使うことです。操作はとても簡単です。

まず「設定」で「Wi-Fi」をオンにして、使用するネットワークを選択し、必要があればパスワードを入力します。次に「設定」から「iCloud」を選んで、「Apple ID」と「パスワード」を入力し、サインインします。

次に「バックアップ」をタップして、「iCloudバックアップ」をオンにしましょう。「今すぐバックアップを作成」をタップすれば開始されます。

iCloudでバックアップする際の注意点とデメリット

iCloudを使ったバックアップのデメリットは Wi-Fi接続ができないとバックアップできないことです。

仮に接続できても、回線速度によっては時間がかかる場合があります。また、iCloudストレージは5GBまでは無料でバックアップ可能ですが、それ以上になると、有料で容量をアップする必要があります。

iTunesを使ってiphoneをバックアップする方法

iTunesを使ってiPhoneをバックアップするときは、まずPCでiTunesを起動して、次にiPhoneを接続します。するとiTunesに「iPhone」が表示されますので、それを選択してください。

このときデータを全てバックアップするには暗号化しなければなりません。そこで「バックアップを暗号化」というチェックボックスを選択し、パスワードを入力してください。最後に「今すぐバックアップ」をクリックすると、バックアップが始まります。

iTunesでバックアップする注意点

iTunesでバックアップするのは、iTunesをインストールしているPCが必要です。またiPhoneとPCとを接続するUSBケーブルも用意しなければなりません。

iPhoneの機種変更についてのまとめ

  • iPhoneで機種変更する場合、旧機種にインプットしているデータや使用環境をバックアップして、利用環境を継承する必要があります。
  • iPhoneでバックアップを作成する前に、データを整理した方が良いです。
  • iPhineでバックアップを作成するには、PCとiTunesを使う方法と、iPhone単独でiCloudを利用する方法があります。