こちらの記事は2019年3月26日の記事を2020年3月24日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・短焦点プロジェクターの選び方に下記の項目を追記いたしました。
短焦点プロジェクターの選び方②:パネルの種類で選ぶ

・以下の項目を2020年3月24日の情報に更新いたしました。
おすすめの短焦点プロジェクターの紹介
16:9(ワイド)サイズのおすすめスクリーン
16:10(WXGA)サイズのおすすめスクリーン

プロジェクターの中でも、短い距離で大きな映像の投影が出来るタイプを「短焦点プロジェクター」と言います。

一般的なプロジェクターよりも設置スペースを必要としないので、設置するためにわざわざ会議室のレイアウトを動かしたりせずに利用することができます。

また、コンパクトな製品も多く販売されており、設置環境の自由度が高いのでホームシアターとして家庭での利用者も増えています。

この記事では、短焦点プロジェクターの解説と商品選びのポイント、おすすめ商品の解説を行います。

ゲーム・映画にあわせたプロジェクター選びについては下記を御覧ください。

映画とゲームをプロジェクターで!おすすめと選ぶ際のポイントを解説

短焦点プロジェクターとはそもそもなにか

短焦点プロジェクターは、プロジェクター本体から投影面までの距離が、短い距離で大画面の投影ができるプロジェクターです。

一般的なプロジェクターは、80インチ程度の十分な大きさの画面を投影するためには2.5~3m距離を離して投影する必要があります。

これに比べ、短焦点プロジェクターは、製品にもよりますがおよそ半分の距離で同等のサイズでの投影が可能となっています。

超短焦点プロジェクターとの違い

短焦点プロジェクターの中でも、数十センチメートルの距離から投影できるような、特に短い距離での大画面の投影が可能なものを「超短焦点プロジェクター」と呼びます。

超短焦点プロジェクターは、机の上から天井に投影することも可能で、家庭でのホームシアターとしての利用を推奨している製品もあります。

短焦点プロジェクターや超短焦点プロジェクターは便利である反面、高度な技術や広角レンズや反射鏡などの高品質なレンズを使用しているので、一般的なプロジェクターよりも高額になってしまう傾向があります。

短焦点プロジェクターの適した部屋や場所

短焦点プロジェクターは、プロジェクターから投写面への距離が短くて済むので、省スペースでプロジェクターの導入が可能です。

このため、机や椅子などのレイアウトなどを変えて、設置するスペースをわざわざ作る必要が少なく済みます。

少ないスペースで大きい画面を映すことができるので、オフィスでの利用はもちろん、あまり部屋の広くないご家庭での使用にも適しています。

短焦点プロジェクターでのスクリーン選びのポイント

短焦点プロジェクターでは、近い距離で投写するためスクリーンのわずかな歪みが、映像に表れてしまいます。

このため、スクリーンに投写する場合は、短焦点プロジェクター対応の平面性の高い専用のスクリーンを使用することがおすすめです。

短焦点プロジェクターの選び方

短焦点プロジェクターの選び方①:用途で選ぶ

短焦点プロジェクターは、用途によって製品を選ぶことが重要です。

オフィスや広い会場など、明るい環境で使用する場合は最低でも3,000ルーメン以上の明るさを持つ製品を選ぶのがいいでしょう。

一方、周囲を暗くして使う事が前提のホームシアターなどに利用する場合は、比較的低い明るさでも問題ありませんが、鮮明な映像を楽しむためには解像度の高い製品が必要です。

短焦点プロジェクターの選び方②:パネルの種類で選ぶ

プロジェクターに使用されているパネルは、主に液晶、DLP、LCOSの3種類に分かれます。

液晶は、価格が安くコスパのよい製品に使われていることが多いです。

動きが早い動画などを映す場合、他の2種類のパネルに比べ、残像を残す確率が高いため、静止画を映す際に利用するのがおすすめです。

DLPは、マイクロミラーに光を当てて反射させることで映像が映る仕組みとなっています。

小型の製品に使用されていることが多く、残像もなく画質のよい映像を楽しめるため、ゲームや映画を見る際におすすめです。

しかし、レインボーノイズと呼ばれている色がにじむ現象が起こりやすいため、注意が必要です。

LCOSは、液晶に光を当てて反射させることで映像を映します。

輝度が高く、基本的にどの映像でも高画質で快適に楽しむことができますが、高額な商品に使われることが多いため予算との相談が必要でしょう。

参考:キャノン ビジネスプロジェクターの選び方 パネルの基礎知識を参考

短焦点プロジェクターの選び方③:操作方法で選ぶ

現在ではソニー・エプソン・BenQを始め、様々なメーカーから短焦点プロジェクターが発売されています。

操作方法は多様ですが、同じメーカーであれば大きく操作方法が変わることはないため、使い慣れているメーカーの製品であれば直感的に操作することが可能です。

また、電源のオン・オフや画面サイズの変更などのプロジェクター本体の操作だけではなく、プロジェクターと繋いでいるパソコンなどの機器を直接操作できるような高機能を持ったリモコンが付いた製品もあります。

このような多機能のリモコンがついた短焦点プロジェクターであれば、プレゼンテーションを1人で円滑に進めることができる他、家庭で使用する際にも便利でしょう。

短焦点プロジェクターの選び方④:機能で選ぶ

他にも、様々な機能をもったプロジェクターが発売されています。

例えばSDカードやUSBメモリに対応していれば、他の機器と繋がなくてもプロジェクター本体だけで映像を投影することができます。

更には、Wi-Fiに対応していれば、こちらもケーブルレスでスマートフォンやタブレットに入っている映像を投写することができます。

また、Bluetoothに対応していればワイヤレスでスピーカーに音声を出すことできるため、勉強会やプレゼンテーションといったシーンで活躍してくれるでしょう。

他にも、ホームシアターなど家庭で使用する際は3Dに対応したプロジェクターであれば迫力満点の3D映画が楽しめるほか、ゲームに使用する場合はHDMI端子が欲しい所です。

自動補正機能がついていれば、本体の傾きや角度から、自動で綺麗な四角形の映像に補正してくれるため、手動で細かく映像の角度を設定する必要はありません。

このように、現在では多種多様な短焦点プロジェクターが発売していますので、用途に応じた機能を選ぶことが重要となっています。

短焦点プロジェクターの選び方⑤:解像度と値段のバランス

解像度の高いプロジェクターは高画質な映像を再現できますが、解像度が高いほど高額になっていきます。

解像度とは映像の細かさのことで、ドット数や画素数とも言います。

解像度は、横×縦の画素数で表現されており、実際の製品には「1280×800」などと記載されています。

また、画素数での表現の他に、「ハイビジョン」「フルハイビジョン」「4k」などの名称で表現されていることもあり、この場合はそれぞれ「1280×720」「1920×1080」「3840×2160」の解像度となります。

解像度が高ければ高いほど高画質な映像の再現性は高いので、ホームシアターなどに用いる場合は、DVDやBlue-rayを映像劣化無しで再現できるフルハイビジョン以上の解像度の製品の購入がおすすめです。

一方、ビジネスシーンでの用途の場合は、静止画を映すことが多いと思うので、それほど高い解像度のプロジェクターは必要ありません。

短焦点プロジェクターの注意点

吊り下げ式や立ち上げ式など、一般的なプロジェクター用のスクリーンに短焦点プロジェクターの映像を投影すると、映像に凹凸ができてしまい、歪んだような映像となってしまいます。

特にエクセルや図形・グラフなど、直線を多く使っているような映像では目立ちやすく、人によってはかなり違和感を覚えてしまいます。

これは、一般的な多くのプロジェクタースクリーンが布製で、完全な平面ではなく実際には「波うち」や「たわみ」があることが原因になります。

細かい歪みのある布製プロジェクタースクリーンに、一般的なプロジェクターは正面から投影するので、映像が歪んで見えることはありません。

一方、単焦点プロジェクターはスクリーンの近くから投影するため、スクリーンの斜めから投影します。

その結果、一般的なプロジェクターでは目立たないスクリーンの波うちやたわみが大きく映像に表れてしまい、歪んで見えてしまいます。

短焦点プロジェクターを使用する際は、短焦点プロジェクター対応のボードタイプのスクリーンを導入することや、それが難しければ平面な壁やホワイトボードに投影するのがおすすめです。

おすすめの短焦点プロジェクターの紹介

ここからは短焦点プロジェクターのおすすめをご紹介いたします。

ゲーム・映画にあわせたプロジェクター選びについては下記を御覧ください。

映画とゲームをプロジェクターで!おすすめと選ぶ際のポイントを解説

Canon プロジェクター LH-WX370UST

Canon プロジェクター LH-WX370USTは、液晶パネルを使用しており、壁に密着して設置することで約80インチの大画面映像を映すことが可能です。

短焦点プロジェクターは、ピントが合わせにくい製品もありますが、こちらの商品はセンターフォーカスとコーナーフォーカスを個別に調整できるため、ピントが合った綺麗な映像を楽しむことができます。

また、湾曲補正機能も付いているため、湾曲している箇所にも映像を映すことが可能です。

USB端子で本体とPCなどを繋げることで、PC内の映像や画像を流せます。

キヤノン 超短焦点モデル パワープロジェクター LH-WX370UST【納期目安:1週間】

EPSON EB-1785WR1

EPSON EB-1785WR1は、A4サイズで薄さが44mmとプロジェクターの中でも非常に薄くてコンパクトなプロジェクターです。

明るい場所でも映像が暗くならず、鮮明に映像を映し出すことが可能となっています。

また、スマホやタブレットのデータをワイヤレス通信で映すことができ、映像のスライドや拡大、書き込みを指先1つで行えるため、非常に便利な機能です。

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LG HF65LS 超短焦点 LEDプロジェクター

LG HF65LS 超短焦点 LEDプロジェクターは、壁からわずか38cmの距離で100インチの大画面映像を映し出すことができる商品です。

コンパクトなサイズ感を実現しているため、持ち出しも楽に行えます。

また、一般的なプロジェクターは影の映り込みが映像の邪魔になることもありますが、短い距離で映像を映せるため、人が横切ることによる影の映り込みのリスクも減るでしょう。

スマホやゲーム機、PCなど様々な機器をワイヤレス通信で繋ぐことも可能です。

LG HF65LS 超短焦点 LEDプロジェクター(フルHD/1000lm/Bluetooth対応/1.9kg/寿命約30,000時間)
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プロジェクター用にスクリーンのサイズ(比率)

スクリーンのサイズは対角線の長さをインチで表わします。

注意したいのは、同じインチでも縦横の比率が違うと、スクリーン全体のサイズ感のイメージが変わってくるということです。

映像の比率とスクリーンのサイズが違うと、スクリーンの上下左右に余白ができてしまい、せっかくの大画面を活かしきれないことにもなりかねません。

スクリーンのサイズ(比率)は大きく分けて4種類あります。

16:9(ワイド)
DVDやブルーレイ、テレビ、Youtubeなどに採用されている画面比率です。ホームシアターにはこのサイズを選んでおくと無難でしょう。
2.35:1(シネスコ)
シネスコサイズの映画をピッタリ投影できるサイズです。
16:10(WXGA)
最近のパソコンのディスプレイでこのサイズを採用しています。パワーポイントのプレゼンなどにはピッタリです。
4:3(スタンダード)
アナログテレビや旧型のパソコンディスプレイのサイズ。

16:9(ワイド)サイズのおすすめスクリーン

キクチ 電動タイプスクリーンStylistE SE-110HDCW/K

キクチ 電動タイプスクリーンStylistE SE-110HDCW/Kは、ワイヤレスリモコンが内蔵された電動タイプのスクリーンです。

天井や壁にセットして使用します。

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2.35:1(シネスコ)のおすすめのスクリーン

シアターハウス 比率が変えられるスクリーン BXR2214WEM

画面比率がリモコン操作で変更可能。ワイドもシネスコもこのスクリーンひとつで対応できます。

フルハイビジョン、4Kプロジェクター対応。

プロジェクタースクリーン 【業界初!!10年保証/送料無料】 電動スクリーン ハイブリッドタイプ 100インチ(16:9) ホームシアターに最適!! 世界初!比率が変えれる シアターハウス BXR2214WEM

16:10(WXGA)サイズのおすすめスクリーン

泉 AS-80VAW

泉 AS-80VAWは、操作ボタンを押すだけで自由自在に高さの細かい調節を行えるスクリーンです。

軽くてコンパクトなため、持ち運びも楽に行えるでしょう。

短焦点プロジェクターについてのまとめ

  • 短焦点プロジェクターとは、プロジェクターから投影面が短い距離でも大画面を投影できるプロジェクターのことで、通常のプロジェクターよりも狭いスペースで利用ができます。
  • 短焦点プロジェクターは、吊り下げ式などの布製のスクリーンでは画面が歪んでしまうので、専用のスクリーンや壁を利用するなど、平面な投影場所を確保する必要があります。
  • 現在では様々な機能を持った短焦点プロジェクターが発売さていますので、ビジネス用・家庭用などの用途で性能や機能を選ぶ事が商品選びの際の重要なポイントです。