こちらの記事は2019年4月4日の記事を2020年4月20日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・おすすめのサイコンを2020年4月20日の情報に更新いたしました。

自転車に乗っている時のさまざまな情報を数字として確認できる便利なアイテムがサイコン(サイクルコンピュータ)です。

サイコンには安価なものから高価なものまで、数多くの製品が販売されていますが、どのように選んだら良いのかわからない人も多いでしょう。

サイコンではどんなことが計測できるのか、初心者に必要な機能はどれか、サイコンをどういう基準で選べばよいのかを詳しく解説し、おすすめのサイコンまでご紹介します。

そもそもサイコンとはなにか?

サイコンは自転車につけることで、速度や走行距離などの情報を数字として確認できるアイテムです。

自転車でトレーニングをする人のために、心拍数が測れるサイコンや趣味として自転車に乗る人におすすめできるGPS機能がついたサイコンもあります。

自転車で走行する時の情報だけでなく、距離情報をもとに自転車のメンテナンスの目安にすることもできます。タイヤとブレーキは消耗品なので、距離情報を基準に交換時期を考えることが可能です。

サイコンの代表的な機能と測定できること

サイコンで測定できることは多く、機能もたくさんありますが、中でも代表的な計測機能を解説します

速度・距離計測機能

速度・距離計測機能は、すべてのサイコンに搭載されている基本的な計測機能です。

速度計測では現在の速度に加えて、最高速度・最低速度・平均速度が計測でき、距離計測では今回の走行距離、今までの積算距離を計測できます。

趣味で自転車に乗る場合、「速度を測る必要なんてあるの?」と思う人もいるかも知れません。しかし、速度がわかれば目的地への到着予定時間を算出できるなどの便利な点があります。

ケイデンス計測機能

ケイデンスは自転車を漕ぐときの回転数のことで、現在の回転数に加えて、最高回転数・最低回転数・平均回転数が計測できます。ケイデンスは「rpm」で表され、1分間あたりの回転数で表示されます。

特にロードバイクに乗っている人は、乗り続けていくと更にレベルアップしたいと考える人が多く、ケイデンス計測機能は欲しくなる機能の一つです。

ケイデンスを意識することでギアチェンジのタイミングを数値的に管理することにも使えます。

GPS機能

GPS機能は、サイコンの上位モデルによく付いている機能で、MAP付きのモデルであれば地図上で現在地を表示でき、ナビゲーション機能がついていればナビとしても使えます。

MAPが付いていない、ナビゲーション機能が付いていないとしても、ルートロガーとして使用でき、走り終わった後でどのようなルートで走ったかを確認することに使えます。

心拍計測機能

心拍数を測るためにバンドを胸や手首につけて、サイコンで管理できる機能です。

現在の心拍数に加えて、最大心拍数・最低心拍数・平均心拍数が計測できます。心拍数は「bpm」で表され、1分間あたりの心拍数で表示されます。

心拍数を測るセンサーは胸につけるものが主流です。心拍数がわかると、運動強度の見える化ができるため、個々人に合わせたトレーニングができるようになります。

心拍数によって脂肪燃焼が効率的に行われる範囲があり、心拍数が範囲内かどうかを把握できるため、本格的なトレーニングでの使用のみに限らず、健康維持やダイエット目的で自転車に乗る場合にも利用できます。

初心者に最低限必要となる測定機能は?

サイコンには数多くの測定機能があり、初心者はどんな機能を選んだらよいかわからないでしょう。自分に必要な機能を選ぶ際に大切なのは、自転車に乗る目的を明確にすることです。

自転車に乗る目的別に初心者に最低限必要なる測定機能を解説します。

速く・遠くへ走りたい
・速度、距離計測機能
・ケイデンス計測機能

ロードバイクに乗る人に当てはまる目的の一つですが、さまざまな目的の中で最も速度と距離の計測機能を必要とします。

ケイデンス計測機能に関しては、乗り続けていく中でどんどんレベルアップしたいと感じるようになるものなので、初心者のうちからケイデンスの計測ができるサイコンを選ぶことをおすすめします。

街中を散策したい、遠出したい
・速度、距離計測機能
・GPS機能

ミニベロやクロスバイクに乗る人に当てはまる目的の一つです。普段行くことのない遠くの街で散策するときには、GPS機能がついたサイコンが便利です。マップやナビゲーションが付いていれば、道に迷う事なくスムーズに散策できます。

健康維持やダイエットをしたい
・速度、距離計測機能
・心拍計測機能
・カロリー消費計測

どのタイプの自転車でも共通して考えられる目的の一つです。心拍計測は運動強度を調整する時に使えるので、脂肪燃焼を目的とした場合の運動強度に合わせて自転車に乗れるようになります。

また、カロリー消費を計測できるサイコンもあるので、合わせて使用することで効果的にダイエットができます。

サイコンを選ぶポイント

サイコンの代表的な機能と目的別で機能を選択することを解説しましたが、加えて実際にサイコンを選ぶ時のポイントについて解説します。

接続方式はワイヤレス

サイコンの接続方式は、特別な理由がない限り「ワイヤレス」方式にするのがよいでしょう。

有線で接続するサイコンもありますが、有線の場合は取り回しが難しく、初心者にはまずおすすめできません。さらに、サイコンの上位モデルはすべてワイヤレスなので、あえて有線を選択する理由は少ないでしょう。

防水機能がついているか

せっかく購入したサイコンが、雨に濡れて壊れてしまったら嫌でしょう。

自転車は外で乗るので天候の影響を受けます。基本的に晴れの日に乗るものですが、急に天候が変わってしまった時に防水機能があると便利です。

雨が降ってきたら外せばいいという考え方もありますが、マップなどを見ているときには情報がなくなると困るため、防水機能が付いたサイコンを選ぶのがおすすめです。

バックライト機能がついているか

夜になると周りが暗くなり、サイコンの画面が見えなくなります。自転車に乗っていると思っていたよりも遠出してしまい、気がついたら日が暮れていたということはよくあるでしょう。

遠出をする事の多い人は、バックライトが付いていないサイコンでは画面が見えず使えないため、バックライト機能が付いたサイコンを選ぶのが良いでしょう。

MAP、ルートナビ機能はあるか

MAP、ルートナビ機能は、街乗り、遠出することをメインで考えている場合は非常に便利で、自転車でよく走る人ほど便利さを実感できるでしょう。

GPS機能がついたサイコンの中でも、MAP・ナビゲーションが付いているかはきちんと確認しましょう。

スマホでも代用できないことはないですが、スマホでGPSを使うとバッテリーの消費が激しく、さらに自転車のスピードに対応しきれないため、サイコンと比べると正確に計測ができないことがあります。

MAP、ルートナビ機能はあなたの自転車に乗る目的に合わせて選択するとよいでしょう。

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おすすめのサイコン

ガーミン Edge 530

ガーミン Edge 530は、昭文社全国詳細道路地図を収録しており、カーナビ機能はもちろんのこと、コースを外れてしまった場合に、コースに復帰するためのルートを示してくれるリルートに対応しています。

本格的なサイクリングトレーニングを行う方におすすめの商品です。

従来の製品よりも、処理速度やディスプレイのタッチ感度が向上したため、快適に操作することが可能です。

また、別売りの心拍センサーやパワーセンサーと併用することで、トレーニング効果の確認や、FTPと呼ばれる1時間全力で出し続けられるパワーの最高値の計測など、トレーニングに便利な機能を使用できます。

他にも、過酷な環境に適応しているかどうかを確認できる機能も付いており、トレーニングの質を向上できるでしょう。

パイオニア SGX-CA600

パイオニア SGX-CA600は、専用アプリを使うことで、データの管理や、サイコン側では少し手間のかかる設定も簡単に行うことができます。

トレーニング中の走行状態を250パターンのデータで表示してくれるため、トレーニングによってどの程度負荷がかかっているかや、疲労がどの程度蓄積されているかを確認できます。

全国のマップが収録されており、ナビゲーションをしてくれるため、走り慣れていないサイクリングロードでも快適に走行可能です。

また、バイクライトを4台まで接続できるため、夜間の走行も安心でしょう。

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POLAR M460

POLAR M460は、GPSが搭載されており、マウンテンバイクやロードバイクなど幅広い自転車に対応しています。

気圧計が内蔵されているため、高度の高い場所でのトレーニングを行う際にも非常に役立ちます。

胸ベルトで装着できますが、胸にサイコンを付けるのが苦手という方は腕にも付けることが可能です。

また、スマホと接続することで、スマホに来た着信やSNSの通知などを受け取ることができます。

サイコンについてのまとめ

  • サイコンはサイクルコンピュータの略で、自転車に乗っている時の速度や走行距離などの情報を数字として確認できるアイテムです。
  • サイコンの代表的な機能は「速度、距離計測機能」「ケイデンス計測機能」「GPS機能」「心拍計測機能」があります。
  • 初心者に最低限必要となる測定機能は、自転車に乗る目的別で選択することが大切です。
  • サイコンを選ぶ時のポイントは「ワイヤレスであること」「防水であること」「バックライトが付いていること」「MAP、ルートナビ機能の有無」を確認することです。