今ではスマホなどで時間を知ることが多くなりました。それでも腕時計をつけているのは、社会人としてのマナーもありますが、趣味やステータスとして腕時計を楽しんでいる人もいます。
30代にもなると、一生モノの腕時計を持つのも考えるでしょう。ここでは、一生モノの腕時計の選び方、メンズ・レディースそれぞれにおすすめの一生モノ腕時計のブランドなどをご紹介します。これ!と思える一生モノの腕時計に出会えます。
一生モノの腕時計の選び方3つのポイント
腕時計でも、一生モノとなれば買い換えることはほとんどないため、だれでも慎重に選びたいと思うでしょう。一生モノの腕時計の選び方には、一般的に3つのポイントがあるといわれています。
今の自分の好みに合わせて買うと、一生モノの腕時計としては後悔が残ってしまうことがあるでしょう。
一生モノの腕時計には機械式を選ぶ
一生モノの腕時計なら、アナログであるのはもちろんのこと、機械式を選ぶのがいいでしょう。その理由は、機械式に比べて、クォーツ式の寿命が短いところにあります。
機械式は歯車を組み合わせて作られているのに対し、クォーツ式は電池またはソーラー発電を動力に電子回路で動く仕組みになっています。この電子回路は、一般的には寿命は10年ほどといわれ、故障した場合には修理できないこともあります。
また、回路の入れ替えをするにしても、同じ回路板が故障した時点であるのかも不明です。機械式の歯車であれば、クォーツ式に比べて修理しやすく、寿命はケア次第では数十年といわれています。アンティークの腕時計は機械式がほとんどなのも、寿命が理由にあります。
機械式腕時計は、自動巻きもありますが、巻き上げなければ止まってしまいます。止まったままでは寿命が短くなってしまうこともあるので、数日に一度は手に取ったり、気にしてあげたりする必要があります。
そんなひと手間かかるところも、一生モノの腕時計として愛着がわくところでしょう。
一生モノは凝ったデザインでないシンプルなものがよい
一生モノなので、気合を入れて選びがちなのが、今気にいるデザインの腕時計でしょう。しかし、一生モノということは、年齢を重ねてからも似合うものであることやどんなシーンでも身に着けやすい腕時計であるのも重要なポイントです。
いわゆるドレスウォッチといわれるような、シンプルでタイムレスなデザインを選ぶのがおすすめです。高級腕時計ブランドでは、どのブランドでも代表作と言われる腕時計があります。その中から選ぶのも、一生モノの腕時計にふさわしい選び方でしょう。
デザインはシンプルでも、高級腕時計に見られるコンプリケーションにこだわる選び方は、腕時計の価値が上がるかも知れない、いい選び方です。コンプリケーションとは、機械式腕時計に搭載される複雑機構のことです。
世界三大複雑機構といわれているのが、時間の精密性がかなりの高精度なだけでなく、歯車の動きも美しい「トゥールビヨン」、月による日数の違いやうるう年の日付なども自動で調整をする「永久カレンダー」、大小の鐘の音で時と分双方の時刻を知らせてくれる「ミニッツリピーター」があります。
ちなみに、ミニッツリピーターは、トゥールビヨンと永久カレンダーよりも複雑な機構とされています。
しっかりケアをしてくれるブランドにする
一生モノの腕時計には、機械式がおすすめとご紹介しました。機械式腕時計は、一般的には3~5年に一度はオーバーホールと言われるメンテナンスをするのが、長持ちさせるポイントです。一生モノの腕時計なら、オーバーホールはブランドにお願いするのがいいでしょう。
高級腕時計ブランドなら、メンテナンスもしっかりとしてくれるので、一生モノの腕時計にふさわしいでしょう。
しかし、ブランドによっては、腕時計が自社のもとと判断できても、並行輸入品の腕時計は、日本国内では修理もオーバーホールも受け付けてくれないところもあります。
気になるブランドがあるなら、並行輸入品はどういう扱いをされるか、事前に確かめてみることがおすすめです。並行輸入品かどうかを判断するには、ギャランティと言われる保証書をみるとわかります。
通常は、ブランドが海外の販売店に販売する時に保証書に履歴が残るので、それを見れば国内で売っていても、もともとは海外で販売されていたもの=並行輸入品と見分けがつきます。
メンズのおすすめの一生モノ腕時計ブランド
男性にとっては、腕時計は女性よりもステータスを表すアイテムとして、また趣味のものとして一生モノにこだわる人が多いでしょう。ここでは、一生モノにふさわしい、資産価値にもなるようなメンズの一生モノ腕時計をご紹介します。
ロレックス
腕時計の王様とも言えるロレックスは、知らない人はいない高級腕時計ブランドでしょう。1905年にロンドンで創業し、今ではスイスメイドとして有名なブランドです。
一生モノの腕時計をロレックスから選ぶなら、特にスポーツ系モデルがおすすめです。つけている人が多いロレックスですが、スポーツ系はロレックスの中でも生産本数が少なめです。人と被ることも少ないですし、資産価値も出やすいので、一生モノの腕時計におすすめです。
究極のクロノグラフといわれる ロレックス コスモグラフ デイトナ
一生モノの腕時計は、落ち着いたデザインのものを選ぶのがおすすめですが、スポーティーでスタイリッシュなものが好きなら、ロレックスのデイトナが一生モノとしていいでしょう。
価格帯200万円ほど~
ロレックスの中でも生産本数が少なく、人と被らない一生モノになる!
パネライ
大きめの時計が好きな人や体格のいい人の一生モノ腕時計におすすめなのが、パネライです。1860年にイタリア・フィレンツェで創業したブランドです。
パネライの代表モデルには、ラジオミールとルミノールがあります。もともとイタリア空軍のためにデザインされたのが、ラジオミールです。その後にデザインを一新して出されたのが、ルミノールになります。
ルミノールは、リューズをカバーするデザインがされており、パネライらしさが一目でわかる一生モノになる腕時計でしょう。
伝説の軍用時計ともいわれる パネライ ルミノール1950
ケース・ベルトの素材の違いやクロノグラフなど種類が豊富に揃うルミノールは、リューズが右のものと左のものもあります。
価格帯100万円ほど~
大きめのケースでシューズまわりのデザインが映える一生モノ!
パテック・フィリップ
世界三大腕時計ブランドのひとつであるパテック・フィリップは、ドレスウォッチの王道ともいわれています。1839年に2人のポーランド人によって創業されたブランドで、日本では三大時計ブランドの中でも特に人気のブランドです。
ステータスの高さでは、折り紙付きといえるでしょう。控えめなデザインからは、高級腕時計らしい美しさが際立っています。コンプリケーションを搭載したモデルもある技術力の高いブランドでもあるので、一生モノになるでしょう。
最高峰グランドコンプリケーションモデルは、1000万円以上が当たり前のブランドです。
時計好きは一生モノとする人も多い パテック・フィリップ カラトバラ
クラシカルなラウンドケースがなんとも美しいカラトバラは、どんなスタイルにもエレガンスを加えてくれます。
価格帯200万円ほど~
世界三大時計ブランドのパテック・フィリップなら一生モノに間違いなし!
レディースのおすすめの一生モノ腕時計ブランド
女性に一生モノとしてのおすすめの腕時計は、高級腕時計ブランドだけでなくジュエラーもいいでしょう。ファッションアイテムとしても存在感のある腕時計をおすすめします。
カルティエ
ジュエラーとして有名なブランドが腕時計も販売しているのは、今では一般的なことでしょう。そのはしりになったのが、カルティエです。1847年にジュエリー工房として、基礎を築いています。
1904年に、友人のパイロットのためにデザインしたモデル「サントス」が、ジュエラーでありながら腕時計でもカルティエを有名にしました。ジュエラーらしい上品な気質を感じられる腕時計は、女性の一生モノとしておすすめです。
ジュエラーだからこそ宝石使いもバツグン カルティエ タンクアングレーズ
2012年にもともとのタンクのデザインをよりモダンに仕上げたモデルとして発売されたのが「タンクアングレーズ」です。ジュエラーらしいダイヤモンドをあしらったモデルが、一生モノとしておすすめです。
価格帯60万円ほど~
女性らしい上品なデザインは何歳になっても使える一生モノ!
フランク・ミューラー
独立時計師アカデミーに在席していたこともあるフランク・ミューラーは、技術力が高いのはもちろん、「ビザン数字」とよばれる文字のデザインが個性的、また曲線しか使わないケースのデザインは、女性の一生モノにぴったりと言えるでしょう。
ブランドは1991年にスタートしましたが、それ以前からオーダーメイドで腕時計を作っていました。現在のブランドとしてのフランク。ミューラーは、国内では正規品のみでアフターケアサービスをするというスタンスなので、並行輸入品を購入の際にはよく考えましょう。
それでも魅力的な一生モノになる腕時計です。
時計師の逸品を楽しめる フランク・ミューラー トノウカーベックス
ベルト、文字盤ともカラーが豊富で、女性には選び甲斐のあるブランドでもあるでしょう。ベルトは交換可能なので、カラフルなものもいいですが、一生モノにするなら文字盤は控えめなデザインのものがおすすめです。
価格帯100万円ほど~
一目でフランク・ミューラーとわかる所有欲を満たしてくれる一生モノ!
ジャガー・ルクルト
ジャガー・ルクルトは、完全マニュファクチュール、つまり時計内部のムーブメントまで自社での作っている玄人なブランドです。19世紀前半にスイスで創業しました。かつては世界三大時計ブランドにも、ムーブメントを卸していたほどの技術力を誇っています。
完全マニュファクチュールのいいところは、クォリティーが高いだけでなく、アフターケアもいいところでしょう。ジャガー・ルクルトがファンを惹きつけるには技術だけでなく、レディースにおすすめしたいモデルがあるのも理由でしょう。
業界を代表する名作デザイン ジャガー・ルクルト レベルソ
レベルソは、ケースのガラスがついている上部が反転して、ガラスを守るために時計の方を裏返しにできる構造です。ポロの時に壊れないように開発されたました。すでに長い間、タイムレスなデザインとされています。また、レベルソのスクエアケースは、華奢な女性にも合うデザインでおすすめです。
価格帯100万円ほど~
エレガントなスクエアな腕時計は華奢な女性の一生モノになる!
一生モノの腕時計についてのまとめ
- 一生モノの腕時計は、何度も買い替えるものではないので、慎重に選ぶでしょう。一生モノ腕時計の選び方には、3つのポイントがあります。
- アナログであることはもちろん、クォーツ式腕時計よりも寿命の長い機械式腕時計がいいでしょう。メンテナンスをすれば、数十年使えます。年齢を重ねてもつけられて、シーンを選ばないシンプルなデザインのものがおすすめです。
- こだわるなら、複雑機構を搭載したものなどにするのもいいでしょう。一生モノですから長く使うので、メンテナンスや修理をしっかりしてくれる高級腕時計ブランドのものがおすすめです。
- メンズにおすすめの高級腕時計ブランドには、スポーティーなモデルのコスモグラフ デイトナが一生モノにぴったりのロレックス、大きめの時計が好きな人にいいルミノールなどがおすすめのパネライ、ドレスウォッチとして正統派のカラトバラが代表モデルのひとつであり世界三大時計ブランドでもあるパテック・フィリップなどがあります。
- レディースの一生モノにおすすめのブランドは、高級腕時計ブランドだけではありません。ジュエラーとしても有名でダイヤモンドを散りばめたタンクアングレーズがあるカルティエもいいでしょう。
- また、曲線だけでデザインされたケースと文字が特徴的なフランク・ミューラーや時計が裏返しになる時計業界の名作であるレベルソがあるジャガー・ルクルトもレディースの一生モノの腕時計におすすめのブランドです。
一生モノの腕時計は、高級腕時計ブランドのシンプルな機械式腕時計がおすすめ!