台所やリビングに現れた虫を退治するのに便利なのが殺虫剤です。害虫を手やスリッパで触れることなく退治できるので殺虫剤は非常に便利です。適当に購入するよりも種類や効果を知ってから購入すると、害虫を退治がしやすくなるでしょう。
この記事では、殺虫剤の効果やメリット、注意点から選び方、おすすめの殺虫剤を解説します。
殺虫剤の効果
殺虫剤は5種類に分けることができます。
- 虫の神経系に作用して殺虫効果を現す薬剤
- エネルギーの代謝を邪魔する薬剤
- 脱皮や変態を妨げるなど虫の成長を制御する薬剤
- 消化器官に作用する薬剤
- 昆虫の筋細胞に作用し、筋収縮を発生させて食事をできなくさせて死亡させる薬剤
特に神経に作用する薬剤が多く一般的です。
殺虫剤は虫が薬で処理された植物の葉や茎を食べる、殺虫剤に直接触れる、吸い込むなどで害虫の体内に侵入します。
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殺虫剤の作用解説
接触剤
接触剤は、虫の体の表面から体内に吸収されることによって効果を示します。
昆虫類の体は水をはじく性質を持っているので、虫の体内に入るには殺虫剤を脂溶性という性質にしておかなければなりません。脂溶性の処理を行い害虫の皮膚や口のから体内に吸収されて殺虫効果を表します。
直接害虫にかからなければ効果がでないので、ムラのないように丁寧に散布することが重要です。
食毒剤
食毒剤は食料のなかに防虫成分を配合させて害虫に食べさせます。
毒団子が一般的ですが、細分化していくとジェルタイプや固体のタイプ、液状タイプなどがあります。用途によって使い分けができ、広い畑などの害虫被害に食毒剤は効果的です。
毒剤は、口から中腸というところに飲み込まれますが、pHによっては殺虫効果が出ない場合があり、蛾や蝶のに対してアルカリ性、カミキリムシやバッタ類では酸性に対応した性質の殺虫剤が使用されています。
誘殺剤
誘殺剤は食毒剤の一種で、害虫が好む餌の中に薬剤を混ぜ、おびきよせて退治します。夜間活動する害虫は直接見つけて退治するのが難しいですが、誘殺剤を使えば、倒すことが可能でしょう。
少しの量で虫をおびき寄せることができ、毒性がきわめて低いという特徴があります。
性フェロモンの利用してオスをおびき寄せ、根こそぎ取り除いてしまおうというやり方です。害虫の雄と雌の比率を偏らせることにより交尾率を下げ、次世代の害虫の発生を減らすことができる殺虫剤です。しかし、雄にしか効果が無い場合もあり、誘殺剤の数が多いと効果が薄くなります。
浸透移行性剤
浸透移行性剤とは、食毒剤と似たタイプの殺虫剤ですが、普通の殺虫剤は植物に吸収されても植物の中を移動しません。
浸透移行性剤は植物の根や葉っぱから薬剤を吸収して移動させるという特徴です。
大きなメリットは、持続効果が長期間にわたり、食害性害虫および吸汁性害虫に効果があるので、使用用途としては家庭園芸に向いています。
殺虫剤の主な種類
蚊取り線香
蚊取り線香は除虫菊という植物を主成分としている殺虫剤です。
除虫菊には温血動物には低毒性ですが、殺虫力が高いため、蚊取り線香は人に対して安全性が高いのが特徴となっています。
マットタイプ
マットタイプの殺虫剤は、殺虫成分を煙ではなく電気による熱で揮散させます。狭い部屋では時々換気をする必要があります。気密性が高く夜に使用すると殺虫効果がありますが、使用後は必ずコンセントから外すことが大切です。
スプレータイプ (キンチョールなど)
スプレータイプの殺虫剤はガスの圧力を利用することによって、殺虫成分を空中に散布する殺虫剤です。
ボタンを押すだけで簡単に使用できるためついつい使いすぎることがありますが、6畳ほどの部屋のスペースだと約5秒から10秒ほどの噴射で十分効果があります。
使用されるガスは可燃性があるため火器の近くや40℃以上になる場所、直接日光の当たる場所で保管せず、温度が低く水気の少ないところに保管しなければいけません。使用後の処理も各自治体の指示に従う必要があります。
設置型タイプ (ゴキブリホイホイ)
設置型タイプは、粘着性のあるトラップや紫外線を放射するライトトラップ、虫を誘発させるフェロモンを使い粘着剤で虫を捕獲するフェロモントラップがあります。
また紫外線を放射するタイプもありますが、だんだんと紫外線が弱ってくるので,約半年ほどで交換する必要があります。設置する場所にも気を付けないと効果が出ません。
くん煙タイプ (バルサン)
くん煙タイプの殺虫剤は発熱剤などを発熱させて殺虫成分を白煙とともに拡散させる殺虫剤です。
付属している道具を使用して発熱をさせるタイプと水を使用して発熱させるタイプがあります。火災報知器が作動する可能性があるため、使用する前は火災報知機にカバーをして作動しないよう注意が必要です。
使用中は部屋中に有効成分が充満しているため、部屋の中に入らず、2~3時間ほど部屋を閉め切ります。使用後入室するときは必ず換気をします。
液体タイプ
液状タイプの殺虫剤は虫を引き寄せる特殊な成分を含んだ液体が接触または食べることによって効果がでる殺虫剤です。
水分が多い場所や雨が降った後に使用すると効果が低いため、雨がやんでもすぐに使用せずし2~3日ほど待って使用します。
殺虫剤の選び方
退治したい虫によって選ぶ
蚊やハエなど飛翔している害虫に対して使用する場合、設置型のタイプや蚊取り線香などがおすすめです。
屋内で発生したゴキブリなどに対してはスプレータイプの殺虫剤がおすすめです。
狭い隙間など手の届きにくところにいる虫に対して殺虫剤を使用するのであれば燻煙タイプの殺虫剤を使用します。
作用性や種類で選ぶ
価格薬品を使用していないタイプの殺虫剤も販売されているため、赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭にも安心して使用することができます。
殺虫剤には虫を退治するための成分が含まれていますが、虫以外にも魚を殺してしまう可能性もあるため、熱帯魚を飼育されいる方はしっかりと調べて購入することをお勧めします。
殺虫剤のおすすめ10選
アース製薬 / ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー
ゴキジェットは誰もが聞いたことがある製品でしょう。スプレータイプの殺虫剤で、非常に強力な有効成分が含まれており、特にゴキブリの動きを瞬時に止めることができます。
専用のノズルが付属されているため家具の間といった狭い場所に噴射することもできます。ゴキブリの駆除にお悩みの方にはおすすめの殺虫剤です。
Vivreal / 吸引式捕虫器
吸引式捕虫器はいままでの蚊取り線香やスプレータイプと違い、蚊をライトによっておびき出し風化させるという殺虫剤です。
薬剤を使用していないため小さいお子さんがいる家庭におすすめでしょう。
付属品にACアダプターとUSB専用ケーブルが付いているため家庭だけでなくオフィスや充電器と共に持っていくとアウトドアにも使用できます。
住化エンバイロメンタルサイエンス / スミスリン粉剤 SES
スミスリン粉剤は蚤、ダニ、トコジラミの駆除に効果のある殺虫剤です。
粉末状になっており室内でも室外でも使用可能ですが、室外で使用する際には雨などの水分で効果が薄まってしまいます。
畳の裏やカーペットの裏に散布した場合、約2週間から1か月効果が持続します。
三井化学アグロ / デミリン発泡錠 3% (2錠×20包)
主にコバエの幼虫を殺虫するためのタブレット型殺虫剤です。
幼虫が成虫にならないようにする殺虫剤なので、成虫となっているコバエには効果がありません。虫の発生源がどこかということをはっきりと分かっている場合に有効です。
フマキラー / 殺虫スプレー コバエバリア
フマキラーはコバエを対象とした殺虫剤で、シナモンに含まれている有効成分のため台所などで使用しても安全です。
群がるコバエに噴射するとすぐに殺虫でき、発生源が分かっている場合、幼虫にも効果があるためコバエの発生を抑制します。
効果は2日間ほど持続し、除菌や消臭作用もあるため気になる臭いにも作用してくれるため殺虫だけの目的以外にもおすすめです。
フマキラー / ゴキブリスプレー 超凍止ジェット 除菌プラス
マイナス85℃の冷却効果でゴキブリの動きを止めて凍殺します。
アース・バイオケミカル / 電子ノミとりホイホイ
電子ノミとりホイホイは設置型タイプの殺虫剤でLEDのライトで蚤を誘い出し吸着シートで蚤を捕獲します。夜間部屋の暗い場所やカーペットの裏などに設置するだけで部屋にいる蚤を退治してくれます。
フマキラー / フマキラーA 殺虫スプレー ダブルジェット
スプレータイプの殺虫剤でべたつきにくく室内に発生した蚊やゴキブリ、コバエなどにおすすめです。
害虫をしっかりとキャッチしてくれる微粒子を使用しているので少ない噴射で確実に駆除してくれます。
KINCHO(キンチョー) / 金鳥の渦巻 蚊取り線香
1世紀以上使用されている歴史のある殺虫剤です。殺虫菊を主体とした植物由来の成分を使っているため人体に刺激が少ないことが特徴です。1巻で約7時間ほど効果があり、独特の自然な香りがあり特に屋外で使用します。
ライオン / バルサン
定番、バルサンはくん煙タイプの殺虫剤で特にダニや蚤に効果がある殺虫剤です。
蓋を少しこするだけで作動し、部屋の隅々にまで煙を行き届けてくれます。煙が出た後約2~3時間は部屋を閉め切り、使用後もしっかりと換気します。煙を吸い込まないように注意が必要です。