こちらの記事は2022年2月4日に加筆修正いたしました。

キャリア契約なしでは使い物にならなかったガラケー時代と違い、スマホはWi-Fiのみでも多用な使い道があります。
自宅にWi-Fi環境がある場合やモバイルルーターを持ち歩いていれば、スマホのほとんどの機能を使えると言えるでしょう。
また、海外渡航中などはむしろWi-Fiのみに頼ることがほとんどです。
ここでは、スマホをWi-Fiのみで使う場合の設定方法、SIMカードなしで使える機能や、注意点なども解説します。

SIM無しWi-Fi環境でスマホは使える

実はSIMカードが挿さっていなくても、Wi-Fi環境でスマホを使うことができます。

解約して古くなったスマホなども、Wi-Fi環境下で有効活用することができます。
ただし、使える機能と使えない機能があるので注意が必要です。
また、iPhoneの場合はアクティベートのために一時的にSIMが必要になる場合があります。

通信を完全にWi-Fiのみにする設定

SIMが入っている状態で、完全にWi-Fiのみの通信にする場合は設定が必要となります。

旅行や出張で海外に行ったときに、知らない間に4GやLTEに繋がっていてとんでもない料金が請求されたという話も珍しくありません。
そのような事態を避けるため、海外ではWi-Fiしか利用しないという設定に切り替えておくことをおすすめします。

まずiPhone(iOS11)の設定方法ですが、設定アプリの「モバイル通信」を開きましょう。

次の画面で「通信のオプション」を選択し、「4Gをオンにする」の画面へと進みます。
4Gに繋がっている通常の状態だと「音声通話とデータ」にチェックマークが入っているので、「オフ」をタップしてチェックマークを移動させましょう。その後、「戻る」を2回タップして画面を戻り、「モバイルデータ通信」をオフに切り替えれば設定完了です。

AndroidではOSにより文言が若干変わりますが、まず、設定画面から「無線とネットワーク」を選択し、「モバイルネットワーク」の画面へと進みましょう。

モバイルネットワーク設定の画面で、「データ通信」のチェックマークを外します。
これによりWi-Fiの通信圏が外に出ても自動で4GやLTEに切り替わることはありません。
さらに、アプリのバックグラウンド通信や、位置情報の取得など、自分で操作したつもりがないのに自動で通信されてパケットが発生してしまうことがないよう、自動通信も切っておく必要があります。

まず、設定画面から「位置情報とセキュリティ」の画面へ進み、「無線ネットワークを使用」のチェックマークを外しましょう。また、同じく設定画面から「アカウントと同期」の画面へ進み、「バックグラウンドデータ」のチェックマークも外しておきます。

さらに、「プライバシー」の画面の中にある「データのバックアップ」のチェックマークも外します。最後に、「日付と時刻」の中の「時刻ソースの選択」から、手動を選択しておけば設定完了です。

SIM・wifiが無くても使えるスマホの機能

SIMカードが無く、Wi-Fiルーターもない場合でもスマホは有効活用できます。
その代表的な機能が、「音楽プレイヤー」です。

新たに曲をダウンロードしたり音楽配信サービスからストリーミング再生するぶんにはインターネット環境が必要となるものの、すでにスマホ内に入れているのもに関しては問題なく使用可能です。
iPodやウォークマンのように、PCからスマホに曲を入れれば、新たに追加することもできます。

カメラ機能に関しても、当然ながらインターネット環境を必要としません。
比較的新しい世代のスマホであれば、コンパクトデジカメと同クラスのスペックを誇るカメラを備えたものも多いです。
持ち運びのしやすさや扱いやすさで言えばコンデジよりも上なので、旅行時のサブカメラとして重宝します。

アプリに関しては通信が必要となるものが多いですが、例えば計算機のようなツール系アプリであればネット環境は不要です。
パソコンと同期しないのであれば、カレンダーやリマインダー、メモ帳アプリなども使えます。
SIMカードが無くても、Wi-Fiに繋げられる環境があるのなら、インターネットブラウザの閲覧などは問題なく行えます。
グーグルの検索やYouTube動画の視聴など、スマホの用途において重要度の高いこれらの使用もSIM無しで可能です。

同じくInstagramやFacebook、TwitterなどのSNSもWi-Fi環境のみで使用可能です。
ただし外出先でSNSを使用するには、フリーWi-Fiスポットを活用するか、ルーターを持ち歩く必要があります。

おサイフケータイの機能もSIMは不要です。そのため、決済専用のおサイフスマホとして使うことも可能です。
電子マネーのチャージに関してはWi-Fi環境が必要になることがあります。
「音声通話」に関しては、対応のSIMカードが必要となります。
とは言え近年ではLINEの通話機能やSkypeなどの通話アプリが普及しているため、これらの通話アプリを利用することで電話として使うことも可能です。

同じくSMS(ショートメッセージサービス)機能もSIMカードが必要です。
これに関しても、現在ではLINEなどのメッセンジャーアプリやG-MAILを使う人が多いので、メッセージ機能について困ることは少ないです。ただし、ウェブサービスやアプリに登録する際にSNS認証が必要となる場合があります。

ゲームなどのアプリは、オンライン接続こそ必要になるものが多いですが、Wi-Fi環境さえあれば遊ぶことは可能です。
ネットにさえ繋げればSIMなしでもダウンロードできるので、たとえば無料アプリを入れて子供に遊ばせておくこともできます。
使い古したスマホを子供の遊び用に与える場合は、子供が知らずに課金しないよう注意が必要です。

子供はお金がかかることを知らずに、有料アイテムや有料コンテンツに課金してしまうこともあるため、あらかじめクレジットカードの決済情報などは消しておくことをおすすめします。

SIMカードが無くて困ること

SIMカードがなくても、Wi-Fi環境下ならほぼ全てのスマホの機能を使うことができます。
ただし、SIMが無くては困ることもあります。

一つは、電話番号やSMSを使った本人確認ができないという点です。何らかのサービスに会員登録するときや、商品購入時に電話番号が必要となる場合は、Wi-Fi専用で使っているスマホではできないことがあります。

また、OSのアップデートを行う場合にSIMが挿ささっていないとできない場合があります。
自宅専用や子供専用として使用しているのであれば必ずしも最新OSにする必要はありませんが、アップデートするのであれば一時的にでもSIMカードを入れなければいけません。

SIMカード無しで最も厄介なのが、iPhoneのアクティベーションです。
iPhoneの場合、初期状態に戻したときなどに「アクティベーションが必要です」というアラートが表示される場合があります。

アクティベーションとは、その端末を利用するための認証処理のことを指しますが、その認証処理にSIMカードが必要となります。
アクティベーションのアラートが表示された場合でも、AppleIDとパスワードの入力のみで解決することがありますが、「SIMが必要です。

SIMカードを挿入してください。」というメッセージが出た場合はSIMカードを用意しなければ先に進むことができません。

使い古したiPhoneの場合、たとえ格安SIMでも新たに契約を結ぶのは非常にもったいないです。
そこで、Amazonなどでアクティベーション専用のSIMカードを購入する方法がおすすめです。

アクティベートカードやアクティベートSIMなどとも呼ばれるこのSIMカードは、わずか数百円程度で購入することが可能です。

ただし、auやSoftBankなどそれぞれのSIMカードがあるため、自分のiPhoneに適したものを買うようにしましょう。

スマホをwifiのみで使う方法のまとめ