スマホのトラブルで多いのが、「WiFi」が繋がらないという現象です。WiFiに接続できなければ、アプリやネットブラウジングなどスマホのほとんどの機能が使えなくなります。

こうしたトラブルはほとんどの場合、設定などを見直すことで改善することが可能です。ただし外出先のフリーWi-Fiスポットなのか、自宅のWi-Fiルーターなのかなど、状況によって対処方法が異なります。

ここでは、スマホがWiFiに繋がらないときの原因と解決方法について紹介します。

WiFiがつながらないときは原因を探る

WiFiが繋がらないときにまず確認するのは、繋がらない原因が「スマホ」なのか「WiFiルーター」なのかを特定することです。

何が悪いのかを調べ、問題を明らかにすることで対処方法が決まります。

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WiFi自体に問題がある場合の原因と対処方法

スマホかWiFiルーターのどちらに問題があるのかを調べるため、まずは他のデバイスでも繋がらないかどうかを確認しましょう。

たとえば、スマホが繋がらなくなった場合、他にタブレットやノートPCを持っているのならそれらのデバイスが繋がるかどうかを確認します。もし別のデバイスでWiFiに接続できたのであれば、スマホに問題があることが特定できます。

逆にタブレットやノートPCなど他の端末でもWiFiに繋ぐことができないなら、無線ルーター側に異常がある可能性が高くなります。

WiFiに問題がある場合に考えられる理由

ルーター側に問題がある場合、原因はさまざまです。突発的な危機のフリーズなど、一時的なトラブルであれば時間を置いたり再起動することで解決することもあります。

また、気温が高くなる夏の日中などには熱暴走が起こることもあります。ルーター本体が熱くなってしまっている場合は、ある程度冷めるまで電源を落として様子を見ましょう。

自宅のルーターの場合、風通しが良い場所に設置場所を変えるなどの対策も大事です。また、機種の年式が古いものの場合、電波の干渉の可能性も考えられます。

家電の中でも特に電子レンジは強い電波を発生させるので、設置場所や使用チャネルの変更などを検討することをおすすめします。

そのほかにも、稀なケースですがNTTの障害や回線業者、プロバイダーが原因の場合もあります。

自宅ならルーターの再起動をするとよい

自宅のルーターに異常がある場合、再起動するだけで解決できるケースが多いです。

ルーターは電源スイッチがないものがほとんどなので、オン・オフのボタンがない場合はそのままコンセントを抜いて電源を落としましょう。別途モデムがある場合は、ルーターの後に電源を切ります。

電源オフの状態で10分前後待ち、モデムとルーターの電源を入れ直します。改善が見られない場合は、電波干渉などの可能性が考えられるため、マニュアルや説明書を参考に使用チャネルを変更するなどの対策が必要となってきます。

また、ルーターを初期状態に戻すのも手段の一つです。ルーターのモデルにもよりますが、ルーター本体には「RESET」や「初期化」と表記されたボタンが備えられています。

つまようじやクリップのような先端が尖ったもので初期ボタンを10秒前後押し込むことで初期化できます。

初期化をしても解決しないのであれば、プロバイダの回線トラブルやメンテナンスの可能性もあるので、問い合わせして確認しましょう。

また、使用から5年以上経過しているルーターは、経年劣化で故障している可能性もあるため、交換や修理対応で改善することもあります。

スマホに問題がある場合の対処方法

タブレットやノートPCはネット接続できるのに、スマホだけがWiFiに繋がらない場合は、そのスマホに何らかの問題があります。設定の確認やいくつかの操作を試すことで、解決することが多いです。

Wi-FiがONになっているか確認する

まずはWiFiがオンになっているかどうかを確認します。

オンになっている場合も、一度WiFi機能をオフにしてから、改めてオンにして繋がるかどうかを試してみましょう。一時的な接続の不具合であれば、WiFiのオン・オフだけで改善する可能性が高いです。

その他に、誤って「機内モード(フライトモード)」になっていないかどうかも確認します。

オフになっている場合、こちらも一度あえてオンにしてからオフにしてみることで改善を試みます。機内モードは4GやWiFiなどのすべての通信機能を無効化にする機能です。

スマホの通信の不具合で困ったとき手軽に試せる手段なので、覚えておくことをおすすめします。

また、「テザリング」がオンになっていないかどうかも確認しましょう。テザリングは、スマホをWiFiルーター代わりにして他のデバイスをネット接続する機能。これがオンになっていると、WiFi接続ができなくなるので注意が必要です。

Wi-Fiの設定を確認する

自宅ではなく、外出先のWiFiに接続できない場合、そのWiFiスポットの利用条件などを確認してみるのも一つの手段です。

カフェやコンビニ、商業施設など、近年ではどんどんフリーのWiFiスポットが増えています。ただし、個人の通信の独占や、過剰なアクセスを避けるため、条件が設けられているケースが多いです。

たとえば「1回15分の1日2回まで」や「接続するのに会員登録や接続認証が必要」などの条件がある場合は、それらの条件をクリアできているかどうかの確認が必要です。

特に接続認証が必要な場合、一度認証を済ませても、一定時間が経ったあとに改めて認証が必要になるケースも少なくありません。

利用条件や規約をしっかり読み、正しい手順でWiFi接続するようにしましょう。

利用条件などをクリアしているにもかかわらず繋がらない場合は、WiFiスポットやルーターへのネットワークを一度切断して再接続する方法もあります。

スマホに登録されているWiFiルーターのSSID(接続先名)とパスワード(暗号化キー)をリセットすることで再接続します。

SSIDはWiFiを識別する個別の名前のようなもの。公共のWiFiスポットの場合は、一度使えばスマホの中に保存されます。

自宅のWiFiルーターの場合も自動保存されますが、ルーター本体の側面や裏面に貼られているシールからも確認できます。

iPhoneの操作手順としては、まず設定アプリを起動し、「Wi-Fi」の項目を開きます。

近隣に飛んでいるWiFiのSSID一覧が表示されるので、該当のSSIDをタップして切断しましょう。一度切断したら、そのSSIDを改めてタップすると接続画面になるので、パスワードを入力することで再接続できます。

Androidの手順もほとんど同じで、歯車形の設定アイコンをタップしたら、「Wi-Fi」の項目を開いてSSIDのリストを表示させましょう。

接続できないSSIDをタップするとメニュー画面が開くので、切断を選びます。改めて一覧画面から切断したSSIDをタップし、パスワードを入力して再接続しましょう。

「切断」→「接続」の流れで再接続してもやはり繋がらない場合は、SSID自体を一旦「削除」して再登録するという方法もあります。

削除する場合、AndroidスマホではそのWiFiスポット(ルーター)の圏外で設定する必要があります。外出先のWiFiスポットの場合は一度圏外まで移動し、自宅のWiFiルーターの場合は本体の電源を切りましょう。

その後、削除したいSSIDを長押しすると「ネットワークから切断」という項目が表示されるので、タップして削除します。削除したあとは、Wi-Fiスポットの圏内に入るかWiFiルーターの電源を入れ直して再接続します。

iPhoneの場合は簡単で、設定アプリの「Wi-Fi」の項目を開き、該当のSSIDを開いた画面にある「このネットワーク設定を削除」をタップしましょう。削除後は、再びSSIDを選択してパスワード入力で再接続できます。

電波状況を確認する

とても初歩的なことですが、設定に問題がないのに繋がらないのであれば「電波状況」を確認してみましょう。

スマホのWiFiのアイコンは、電波の強弱を表しています。3段階のうち1つしか色が変わっていない場合は電波が弱いということなので、場所を移動してみたり、WiFiルーターの場所を変えてみると改善することがあります。

スマホの再起動をしてみる

ネットワークの再接続で改善できない場合、スマホ自体を再起動してみるのもおすすめです。

一度シャットダウンして起動することで、誤作動などをリセットして一からシステムを立ち上げます。こうしたスマホの再起動は、WiFiの接続に限らず、ちょっとした不具合のほどんどを解決できる可能性がある手段です。

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スマホのwifiが繋がらないときのまとめ

  • スマホがWiFiに繋がらない場合、まずは「スマホ」か「WiFiルーター」どちらに問題があるのかを突き止めましょう。
  • ルーター側に問題がある場合は、ルーター本体の再起動や初期化、設置場所の移動や使用チャネルの変更で改善を試みます。
  • スマホに問題がある場合は、WiFiや機内モードのオン・オフ切り替え、SSIDの再接続で改善されることがあります。スマホ本体を再起動して解決するケースも多いです。