皆さんは冷蔵庫を買い換える時に、何を一番重要視しますか?もちろん「食品を冷やして維持させる」という機能が冷蔵庫本来の目的ではあります。
その次に機能や、食品収納がどれだけ可能なのか、容量を確認されるのではないでしょうか。カタログなどに記載されている「定格内容積」という言葉を見たことがある人もいらっしゃると思います。
ここでは「定格内容積」に照準を当てて説明致します。そして海外製冷蔵庫のご案内も致しますので、国内製と外国製の冷蔵庫で迷っている方はご参考にしてください。
目次
そもそも定格内容量ってなに?
カタログに記載されている「定格内容積」とは、日本工業規格に基いて 冷蔵庫内部で冷やす機能に影響がなく、工具無しでも外せるケース・棚等を除いた状態で算出した容積です。
この定格内容積は 食品納品スペース以外の冷気循環スペースも含んでいます。
これだけ書くと何だか難しく感じますが、冷蔵庫の「定格内容量」というのは実際に食品が収納できる容量ではないという事です。
つまり、定格内容積は 食品収納スペースを含めた外壁内全体の容積を示すものなのです。簡単に言うと”冷蔵庫丸ごと”ということです。
定格内容量で食品が入る収納スペースを把握できる
カタログをよく見ると定格内容積の横には<○○L>などといった、実際に食品が収納できるスペースが記されていることがあります。それにより 食品の収納可能なおおよその容量の判断がつきます。
いくら定格内容積が大きくても、収納量自体が思ったほど大きくないこともあります。冷蔵庫に求める優先順位が収納量ならば、この数値を参考にしましょう。
野菜室・冷凍室には定格内容積と食品収納スペースの両方の目安が表示されています。あまり聞きなれない「定格内容積」ですが、知識として覚えておくのも 冷蔵庫購入の際に必要となるかもしれません。
容量が増えると電気代が安くなる
冷蔵庫は白物家電の中でも、高価でスペースもとる大型家電の一つです。重量感のある冷蔵庫ですが、小さなものより大きなサイズの冷蔵庫の方が 実は電気代が安くなるのをご存知でしょうか。
10年前の冷蔵庫の機種と比較すると、最新モデルの消費電力はなんと3分の2です。冷蔵庫を購入する際にはサイズアップすると、このように消費電力が低くなる傾向があり、電気代の節約にも繋がります。
「これだけ省エネできるなら、古い冷蔵庫から新しい冷蔵庫に買い換えない理由がない。」という意見も多いのではないでしょうか。では何故大型冷蔵庫は これほどの省エネが実現できるのでしょうか。
それは、大型冷蔵庫は内部の広さに余裕があることで 食品の詰め込みを抑えることができ、しかも冷気が流れるスペースも設計上から確保しやすいからなのです。
もう長い年数同じ冷蔵庫を使っているご家庭ならば、最新のものに買い換えると年間の電気代が大幅に節約できることが考えられます。これを機械に一度買い替えを検討されてはいかがでしょうか。
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外国製の冷蔵庫は日本製と同じ定格内容積でも差がある
外国製冷蔵庫と比べ、日本製の方が機能性・省エネ性が高く ランニングコストに於いても低く抑えられるでしょう。しかし海外の冷蔵庫も日本に負けず劣らず技術革新が進んでおり、特に西洋ブランドでは省エネ技術の向上に力を注いでいます。
また 年間消費電力コストの違いとして アメリカ製よりもヨーロッパ製の方が安いようです。もしデザイン性などで海外の冷蔵庫を検討されているなら、ヨーロッパ製をおすすめ致します。
国内外の冷蔵庫の仕様の違い
国産メーカー冷蔵庫には チルドやパーシャル機能、急速冷凍などの保存機能、果ては除菌と脱臭までもが可能な「プラズマクラスターイオン」など、海外製の高級冷蔵庫でも搭載されていないような高度な機能が備わっています。
驚くことに、外国製では製氷機が付いていないものもあり 日本製とは仕様が大きく異なります。
アメリカ製によく見られるのは、冷蔵庫内の棚割りがとてもざっくりした作りで、細かく棚割りされている日本製冷蔵庫とは仕様が異なります。
狭い土地柄ならではの 日本の住居に合う日本人向けに作られた国内メーカー製品がやはり根強い人気です。
海外製冷蔵庫は機能が充実している
日本製に比べ アメリカやヨーロッパ製の冷蔵庫は非常に高価なものが多いですが、耐用年数もとても長くつくられています。また、海外製を購入するなら、パーツの供給やアフターメンテナンスなど後々のことも考えて購入しましょう。
歴史や実績のある輸入代理店など 安心して購入できるショップを探すことも大切です。実勢価格(定価ではない実際の販売価格)面で多少の違いもあります。
それらを考慮した上で 外国製冷蔵庫を求める人も増えているようです。外国製冷蔵庫を選択する理由として「ディスペンサーが内蔵されている」ということが挙げられます。
外国映画でもよく見かける クラッシュアイスを前面から取り出せるアイスクラッシャー内蔵の冷蔵庫に憧れる人も多いようです。ウォーターサーバーが内蔵されているものもあり、大型の外国製冷蔵庫ならではダイナミックな機能です。
海外製冷蔵庫はデザインがおしゃれ
日本と西洋でのキッチンに対する概念は違うようです。冷蔵庫は 日本ではあくまでも「キッチン家電」ですが、ヨーロッパでは「キッチン=家具」です。
キッチンと家具は西洋ではイコールなのですね。日本のキッチンでは まず冷蔵庫の設置場所を考慮してから 棚など家具の配置を考えることが多く、冷蔵庫の存在感が一番大きいと言えるでしょう。
それに対して西洋では オーブンや冷蔵庫はビルトイン形式で壁に組み込まれており、キッチン空間全体を統一にするのがヨーロッパ流です。日本ではまだあまり見かけることは少ないのが現状です。
しかし 最近ではリノベーションの際にオープンキッチンにして、ビルトインタイプにするご家庭もあるようです。近頃では 国内メーカーでもスタイリッシュで洗練された冷蔵庫が販売されるようになりました。
しかし海外メーカーのダブルドアやステンレス製ドア、ビルトインタイプなどは日本のそれとは全く異なる仕様です。高級感を求めるならヨーロッパ製、アメリカ製ならボリュームと存在感のあるデザインのトレンドが強いです。
けれども価格が40万円以上という高額なため、現実的に購入まで至るにはハードルが高いのも事実です。では 海外製や輸入製のような 日本では珍しいデザインの冷蔵庫は国内にないのでしょうか。
実は、海外仕様のようなデザインで、給水タンク式アイス&ウォーターディスペンサーまで搭載されている冷蔵庫が 日立からかつて販売されていました。
大容量で、しかもインポートのようなダイナミックなスリードアで 存在感あるデザインです。
実勢価格は約33万円程度で 輸入冷蔵庫と比べかなり低く設定されており、しかも耐久性が高いことで有名な国内メーカー「日立」とあって、アフターメンテナンスに於いても安心の製品です。
しかし発売日は2009年と約10年も前になります。
「高い食品収納力、けれどもコンパクト」という いかに設置スペースを取らないかに重点を置く日本では ダイナミックでしかも場所を選ぶ観音開きの冷蔵庫の需要は 多いとは言えないでしょう。
定格内容積についてのまとめ
- カタログに記載されている「定格内容積」とは 簡単に言うと”冷蔵庫丸ごと”をさします。
- 食品収納可能容量は カタログに記載している定格内容積の横にある<○○L>を目安にします。
- 日本製冷蔵庫を購入する際には サイズアップすると消費電力が低くなる傾向があり、電気代の節約にも繋がります。
- 外国製冷蔵庫を検討しているなら ヨーロッパ製が省エネ・機能面でもおすすめです。