こちらの記事は2022年1月2日に加筆修正いたしました。

現代では、一人一台のスマートフォンやタブレットを持つことは当たり前の時代となっており、その機能はPCと比べても大きな遜色はありません。
しかし、スマートデバイスは総じて画面が小さいといった特徴があるため、細かい操作でミスが多く出てしまったり、慣れない内はそれほど早く入力できないなど、指での操作に使いにくさを感じることもあります。
このような場合に便利なのが「タッチペン(スタイラスペン)」の利用です。

タッチペンを使って操作することで、デバイスをスムーズに操作ができることはもちろん、手帳にメモをするような感覚で文字の入力ができるようになるでしょう。
この記事では、タッチペン選びのポイントや種類の紹介、おすすめの商品を紹介します。

タッチペン選びのポイント

タッチペンは書きやすさに関わる「ペン軸の太さ」がポイント

タッチペンを選ぶときに重要なポイントとなるのは、タッチペンの「ペン軸の太さ」です。

ペン軸とは手で握る部分、つまりタッチペンの本体の部分です。
ペン軸の太さはボールペンや万年筆と同様に「書き心地」に直結するため、手の大きさや指の長さ、筆圧などの個人差が大きい点でもあり、単純にこのサイズがいいといったものは決められません。

傾向としては、普段から筆圧が強くなりがちな方は、ペン軸の太いタイプが、握る力が分散され余計な力が入らないのでおすすめです。
長文を書くときなどに使用する場合は、ペン軸が長くて軽量なものが通常のシャープペンやボールペンで文字を書く時の感覚に近いため、長時間使用しても疲れにくいでしょう。
書き心地については、実際に店頭で試してみることが一番確実ですが、ネットショッピングなどで試せない場合は、お持ちのボールペンなどで自分が使いやすいと思った形状や、サイズに近いタッチペンを選ぶことを推奨します。

スマホでタッチペンを使う場合は静電式を選ぶとよい

スマホやタブレットでタッチペンを使う場合は、「静電式」を選びましょう。

液晶タッチパネルの入力方式には2種類のタイプがあり、それは「静電式」と「感圧式」と呼ばれています。
「静電式」は、人体に流れる微弱な静電気を利用して液晶へ反映させる方式で、スマホやタブレットはこの方式です。
一方、「感圧式」は圧力を加えて液晶へ反映させる方式で、「ニンテンドー3DS」などに用いられています。
最近は「静電式」を採用した製品が主流となっているため、スマホやタブレットで使用する際は、「静電式」のタッチペンを選びましょう。

タッチペンの値段が高くなると何がよくなるの?

現在ではさまざまなタッチペンが発売されており、その値段はピンからキリまであります。
タッチペンは、ダイソーなどの100円ショップで購入できるものから、1万円を越えるような高額な製品まで幅広く発売されています。

「なめらかにペンが動く」「感度が良い」「ペン先が交換できる」などの「使い心地の良さ」「使い勝手の良さ」に加え、Bluetoothに対応していて筆圧感知機能や、タッチの精度を高めたりする付加機能がついていることが特徴です。

タッチペンの種類とそれぞれの特徴

ペン先が丸いタイプは安く液晶を傷つけにくい

先端が丸みのあるタイプは、ペン先が「シリコンゴム」か「繊維」でできています。

導電性のある「シリコンゴム」で出来ているタッチペンは、値段がリーズナブルなものが多く、一番種類の多いタイプです。
ゴムでできているので液晶を傷つけにくい反面、ある程度筆圧を加えないと反応がしにくいといった特徴があります。
また、シリコンゴムは長らく使用するとペン先が摩耗していきますので、ある程度摩耗したら買い替えを検討することが必要でしょう。
一方、「繊維」でできているタッチペンは、導電性のある繊維を編み込んで作ったペン先で、シリコンゴムよりも反応が良く、液晶上での滑りも良いのでスラスラ書けることが特徴です。

ペン先が細いタイプは実際の書き心地に近い

先端が細いタイプは、実際の書き心地に一番近いことが特徴です。

先端は「樹脂」で出来ており、静電気をペン先から発生させて液晶上に反応させる仕組みとなっています。
このタイプはボールペンなどのペン先とほぼ同じ細さであるため、自分の書いている位置が認識しやすく、細かな操作もできるので、実際の書き心地に近いことが特徴です。
但し、他のタイプよりも液晶へかける負荷は大きいので、液晶に傷が付きやすかったり、タッチの際に「コンコン」と音が鳴りやすいといったデメリットもあります。
タッチペンの中では比較的高価で耐久性も高く、筆圧感知機能を搭載しているタッチペンは、ほぼこの樹脂タイプです。

ペン先がディスク状のタイプは安定感がある

先端に透明なディスク上の樹脂がついているタイプです。

液晶上にディスク部分を当てて使用するので、慣れない内は少し使いにくいですが、慣れてくると安定感があり、細やかなピンポイントの操作もできるようになるでしょう。

ペン先が筆のタイプは絵を描くのによい

ペン先が筆のタイプは絵を描くのにおすすめのタイプです。
先端が筆のようになっており、毛先が短いものや長いものなど様々な種類があります。

実際の筆を使っているような感覚で、リアルな質感の絵を描くときには便利ですが、ホコリが付きやすかったり毛先が痛みやすいというのが弱点です。

筆圧感知タイプは線の強弱をあらわせる

筆圧を検知して線の強弱を変えることができるハイテクなタッチペンです。
先述の「樹脂」タイプのタッチペンの内の中でも、高額な製品の中には筆圧感知機能を搭載している製品があります。

筆圧感知機能があれば、「筆圧」によって線の太さや細さ、色の濃淡を変えられるので、特にイラストレーターやデザイナーなどに好まれています。

筆圧感知機能を最初に使う際は、タッチペンとスマートデバイスをBluetoothでペアリングすることが必要です。

メモ書きや文字入力におすすめのタッチペン

ご紹介した通り、現在ではさまざまなタッチペンが発売されているため、目的に合ったタイプのタッチペンを選ぶ事が重要です。
気軽にメモをとったり、メールなどで文字の入力したりする際のタッチペンは、筆圧感知など高度な機能は必要ないため、書き心地の良いシンプルな製品を選ぶとよいでしょう。
長文でもスラスラ書きたい場合は「シリコンゴム」タイプよりも「繊維」タイプや「樹脂」タイプの製品がおすすめです。

エレコム P-TPACST01BK

エレコム P-TPACST01BKは、ペン先が約1.5mmで細かい書き込みも可能な電池式のタッチペンです。
単6電池一本で最大約15時間連続で使用することができ、非電池式のタッチペンよりも感度がよく書きやすいでしょう。

iPhone・Androidの両方に対応しているため、幅広い機器に使用できます。
また、従来の製品では反応しづらかった、ガラスフィルムを貼った状態でも問題なく書き込みを行えます。

ラスタバナナ RTP01BL

ラスタバナナ RTP01BLは、ペン先がディスク型をしているため、作業している箇所を確認しながら作業を進められる商品です。

シルバー、ブラック、レッド、ブルーと4色から好きな色を選べます。
場所を見ながら書くことができるため、スマホで撮影した写真に手書き入力をしたいという方にもおすすめです。

ラスタバナナ スマホ タブレット 静電式タッチペン クリアディスク ペン先が見える ブルー RTP01BL
ラスタバナナ

KECOW タッチペン

KECOW タッチペンは、リチウムバッテリーが内蔵されており、約1.5時間の充電で最大で約12時間連続で使用できる商品です。

電源ボタンを押すだけですぐに使用できるため、手間のかかる設定などもありません。
ペン先が1.45mmと非常に細いため、字を書くのはもちろんのこと、繊細な作業にも向いています。

KECOW タッチペン スタイラスペ アイパッドペン ンデジタルペン iPad/iPhone/Android タブレット スマートフォン対応 高感度 イラスト ゲーム ツムツム 銅製 キャップ付き USB充電式 極細 1.45mm
KECOW

イラストにおすすめのタッチペン

イラストやデザインなどに使う場合は、筆圧感知機能がついているものがおすすめです。

マイクロソフト Surface スリムペン LLK-00007

マイクロソフト Surface スリムペン LLK-00007は、マイクロソフトが販売しているタブレットPC「Surface」専用のタッチペンです。

筆圧感度がよく、時間差なしで作業が出来るため、ストレスなく作業を進められます。

4096段階の筆圧に対応しているため、紙にイラストを描く感覚でペンを使用できるでしょう。

また、傾き検知機能が付いており、傾けた状態でも瞬時に作業を反映させることが可能です。
そのため、タッチペンを傾けた状態でスケッチをしたい場合でも安心して使用できます。

マイクロソフト Surface スリム ペン(充電ベース付) LLK-00007

【2021新登場 タッチペン】 iPad ペン タブレット 急速充電 スタイラスペン 超高感度 iPad専用ペン

 ipad タッチペンは、2018年以降に販売されたipadに対応している商品です。

ペン先が約1mmと細く、細かいイラストの書き込みやスケッチ、メモ書きにも向いています。
遅延もなく感度もよいため、自分の書きたい箇所に確実に反映させることができます。
20分の充電で最大約8時間連続で使用できるため、長時間の作業にもおすすめです。

ワコム CS322AK0C

ワコム CS322AK0Cは、Windows10のタブレットやタッチスクリーンPCに対応しているタッチペンです。

4096段階の筆圧に対応しており、鉛筆のような使い心地で作業ができます。
3種類のペン先が付属しているため、自分の好みの書き心地を選ぶことができるでしょう。
USB接続による充電で繰り返し使用することができます。

iPad ProにはApple Pencilがおすすめ

iPad Proユーザーに文句なしでおすすめなのが「Apple Pencil」です。

使用できるスマートデバイスはiPad Proと一部のiPadに限定されますが、iPad専用に練りこんだ設計となっており、他の汎用的なタッチペンと比べても圧倒的な使いやすさとなっています。

例えば、通常タッチペンでの入力から液晶画面への反応は若干のタイムラグがあり、長く使っていると気になるものですが、Apple Pencilではこのようなタイムラグがほぼなく、タッチペンで書いたのとほぼ同時に液晶画面に反映されます。

筆圧感知の感度と精度も非常に高く、イラストを描く際はほぼイメージ通りに描けるため、iPad Proユーザーには非常におすすめです。

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タッチペンのおすすめについてのまとめ

  • スマホやタブレットで文字入力をしたり、絵を描く際にあわせて使用すると便利なのがタッチペンで、現在では100円ショップで買えるものから1万円を越える高機能なタイプまで幅広く販売されています。
  • タッチペンには、大きく分けてペン先が「丸いタイプ」「細いタイプ」「ディスクタイプ」があり、細いタイプにはイラストを描く際に便利な筆圧感知がついている高機能なタッチペンがあるため、目的に合ったタイプを選ぶ事が重要です。
  • iPad ProやSurfaceなどのタブレットPCには専用のタッチペンが発売されており、非常に精度の高い入力が可能となっています。