テレビの買い替えでまず迷うのが、ディスプレイのサイズです。

大きいほうが迫力があるのは確かですが、部屋の広さとのバランスを誤ると圧迫感を感じてしまいます。とは言え、小さすぎるものを選ぶと物足りなさを感じるものです。

また、「インチ」や「V型」など、サイズの表記方法にピンと来ない人も少なくありません。

ここでは、テレビサイズの見方について解説。部屋の広さに応じた、理想的なテレビのサイズについても紹介します。

V型とインチサイズの違い

薄型テレビが主流の現在は、テレビサイズの単位は「◯◯V」や「◯◯V型」と表記するのが一般的です。

しかし、アナログテレビに使っていた「◯◯インチ」という表記を誤って記載したり、「インチ」と「V型」を同じ意味として認識している人も少なくありません。

V型の「V」とは「Visual Size(ヴィジュアルサイズ)」の略で、実際に画面が表示されている部分の大きさのことを指し示します。

一方で「インチは」、実際に見えている部分だけでなく、テレビの縁に隠れている部分も含めたサイズのことを指します。

そのため「36インチ」と「36V型」では、同じ数字でも大きく見えるのはV型となります。

インチという表記は、ブラウン管テレビなどに使用されていましたが、液晶・プラズマテレビなどの薄型テレビではV型の表記が一般的となっています。

テレビのサイズは部屋の広さ次第で決める

最適なテレビサイズは、どのくらいの距離でテレビを視聴するかによって異なります。単純にサイズが大きければいいというわけではなく、部屋の広さとのバランスが重要です。

また、液晶テレビを見る上での最適な視聴距離は、そのテレビの仕様によっても異なります。

207万画素のフルHDテレビの場合、画面の高さの約3倍の視聴距離が最も綺麗に見られます。829万画素の4Kテレビの場合は、画面の高さの約1.5倍が理想的な視聴距離です。

4KとフルHDの視聴距離が異なる理由としては、画素数の差が挙げられます。4KはフルHDよりも4倍細かくなるため、そのぶん視聴距離が短くなり、視野角が広がって迫力の映像が楽しめます。

一般的なおすすめのサイズ

最適な視聴距離を知っておけば、テレビを買い替えるときに迷うこともなくなりますし、買ったあとに失敗に気づいて後悔する可能性もなくなります。

日頃テレビを見ている距離が、1.5m前後なら40V型が理想です。約2mの距離で見ているのであれば、最大52V型までの液晶テレビを選ぶことができます。

もちろん部屋の広さや設置スペースに余裕があれば、それだけ大きなサイズを選べるので、有意義な視聴環境を作れます。

インチのcmでのテレビのサイズ

テレビのサイズを表す「V型」という単位は、ほとんどの人にとって馴染みがないため、具体的にどれぐらいの大きさなのかというのがイメージしづらいです。

ここでは、V型で表されるテレビが、実際に何cmなのかについて解説していきます。

一般的なテレビのインチ別画面の大きさ

V型やインチと聞いても、画面の横幅と高さが何cmなのかがわからなければ、部屋の設置場所に合うかどうかがイメージできません。

基本的にインチという単位は、ディスプレイの対角線の長さを表しています。そのため、画面の縦横比によって、同じインチ数・V型数でも縦と横の長さが変わってきます。

インチをcmに換算すると、1インチ=2.54cmです。たとえば縦横比16:9の一般的なワイド型テレビであれば、1V型のディスプレイは縦が1.24cm、横が2.21cm、対角線の長さが2.54cmです。

市場で販売されている主流のサイズを挙げていくと、26V型の場合、縦32.4cm、横57.6cm、対角線の長さが66.0cmです。

32V型だと、縦39.83cm、横70.71cmで、対角線の長さが81.28cmです。
37V型だと、縦46.05cm、横81.76cmで、対角線の長さが93.98cmです。
42V型だと、縦52.3cm、横93.0cmで、対角線の長さが106.7cmです。
46V型だと、縦57.25cm、横101.65cmで、対角線の長さが116.84cmです。
50V型だと、縦62.23cm、横110.49cmで、対角線の長さが127.0cmです。
57V型だと、縦71.0cm、横126.2cmで、対角線の長さが144.8cmです。

サイズ別テレビからの視聴距離

最適な視聴距離には個人差があるとは言え、フルHD液晶の場合は画面の高さの約3倍が目安です。32V型の場合、約1.2m離れる位置が最適な視聴距離となり、4.5畳未満の部屋に設置するのが適しています。

4.5~6畳未満なら、視聴距離約1.5mの40V型が最適です。視聴距離約1.7mの46V型は、6畳間の理想サイズです。

8畳の部屋には視聴距離約1.8mの49V型が、8〜10畳未満なら、視聴距離約1.9mの52V型が最適サイズとなります。また、10畳以上の広いリビングには、視聴距離約2.2mの60V型や、視聴距離約2.6mを超える70V型以上のものも選択肢として入ってきます。

ブラウン管の時代と比べると視聴距離が近くても画面が荒く感じづらく、厚みも薄くなって場所を取らないため、大型のフルHD液晶テレビを購入する人も多いです。

さらに4Kテレビの場合、フルHDテレビのおよそ半分の視聴距離が目安となっています。6畳の部屋の視聴距離は約0.85mとなるため、46V型の4Kテレビを置くことができます。

8畳の場合は視聴距離約0.9mの49V型が、8~10畳未満の部屋は約1mの52V型4Kテレビが最適サイズとなります。

10畳以上のリビングには、視聴距離約1.1mの60V型や、視聴距離約1.3mを超える70V型以上の4Kテレビを置いて大迫力の視聴を楽しむことも可能です。

画面サイズと同じく、「設置時の高さ」も注意すべきポイントです。

部屋でテレビを見るとき、ソファや床に座ったり、寝転がりながら見たりなど、気分によってさまざまな体勢になるもの。基本的には、ディスプレイの中心を見たときに目線が若干低くなるぐらいの高さに設置するのが理想とされています。

床に座って見る場合は、およそ40cmぐらいまでのテレビ台やローボードの上に設置するのが最適です。ソファに座って見ることが多い人の場合は、40〜60cmぐらいまでのテレビ台やローボードが最適な高さとなります。

高さのあるテレビ台の場合、寝転んだ際に目線を上げることとなります。映画館の最前列が見づらいのと同じく、上を向いてテレビを視聴するとどうしても疲れを感じてしまいます。

また、高さのあるテレビボードは、天井の照明を反射して映り込むため、視聴の邪魔になったり、目の疲れの原因にもなります。

テレビサイズについてのまとめ

  • テレビのサイズを表す単位には「インチ」や「V型」などがありますが、この2つは同じものではありません。インチはテレビの縁も含んだサイズとなるため、同じ数字でもV型の方が大きく見えます。また、現在はどのメーカーも「V型」の単位を用いるのが一般的です。
  • 理想的なテレビのサイズは、普段どれぐらいの距離でテレビを見ているかによって変わります。部屋の広さ対してテレビが大きすぎると圧迫感を覚え、小さすぎると物足りなく感じます。
  • 最適な視聴距離はテレビの画素数によっても異なり、フルHDの液晶テレビなら「画面の高さ×約3倍」の距離が、4Kテレビの場合は「画面の高さ×約1.5倍」の距離が最適となります。
  • 距離だけでなく、設置する高さも大事です。普段テレビを見る体勢で、やや目線が下るぐらいの高さに設置するのが最適です。目線が高くなると、照明が反射するなど見づらくなることがあります。