よほどの家電好きでもない限り、テレビのスペックを見比べるのは数年に一回程度です。それだけに、パッと見比べるだけでは理解しづらい機能や用語も多いはずです。

テレビ選びではサイズや画質、機能など、チェックするべきポイントが数多くあります。

ここでは、買い替えたあとに後悔しないテレビの選び方について解説します。

テレビの選び方

多くの人にとって、テレビはあまり買い替えることのない家電製品です。一度購入すれば、少なくとも5年以上は使い続けるという人がほとんどではないでしょうか。

テレビの進化は目覚ましく、いざ買い替えのタイミングが来るとどの機種もハイスペックに見えるものです。

とは言え、実際にはメーカーやモデルによって機能や画質には差があるもの。数年使うからには、重視すべきポイントをチェックして、慎重に選びましょう。

サイズでテレビを選ぶ

まず大事なのが、設置するテレビのサイズです。想定していた価格より安く買えそうだからといって、むやみに大きいサイズを購入してしまうと後悔してしまう可能性があります。

テレビは、部屋の広さによってふさわしいサイズが決まります。フルハイビジョンのテレビなら、画面の高さの3倍の視聴距離が、4Kテレビの場合は画面の高さの1.5倍の視聴距離が最適となります。

6畳に満たない狭い部屋に、50V型の大型テレビを設置したところで、視野角に画面がおさまらず楽しんで視聴することができません。

ワンルームや子ども部屋、寝室などの6畳間には、視聴距離が約1.2mの32V型が最適サイズです。10畳前後のリビングルームなら、視聴距離1.5m〜1.7mの40V型や46V型がふさわしいでしょう。

また、12畳を超える広々とした部屋なら、50V型以上の大型テレビも選択肢に入ります。

テレビサイズの部屋の大きさとの関係 オススメのテレビの解説
テレビサイズの見方って?部屋に応じた理想的なテレビサイズを解説
24型テレビの大きさと他の大きさとの違い おすすめのモデルを解説

地デジテレビで二万円前後の激安モデル それぞれの価格と特徴を解説
6畳に合うテレビサイズは? サイズ毎の視聴距離と快適な視聴のコツ
寝室に適したテレビの置き方とは 寝室におすすめな32型テレビ

画質でテレビを選ぶ

画質もテレビを選ぶ上で重要なポイントです。現在の液晶テレビは「4K」と「フルハイビジョン(フルHD)」の2種類が主流です。

フルハイビジョンは2Kとも表され、解像度は1920×1080です。4Kよりも画質は劣るとは言え、32V型や40V型クラスの画面サイズであれば充分綺麗な映像を体感できます。価格が安いのもメリットです。

4Kは3840×2160の高解像度で、フルハイビジョンの4倍細やかな画質を実現しています。50V型以上の大型テレビでその性能が発揮され、近くで見ても高精細な視聴が可能です。近年ではさらに高解像度な、8Kのハイスペックモデルも登場しています。

また、液晶テレビ以外にも、最近では有機ELテレビが注目度を高めています。有機ELテレビとは「有機エレクトロ・ルミネッセンス(Organic Electro-Luminescence)」の略で、液晶とは違う自ら発光する有機EL素子を材料にしたパネルを使用しています。

有機ELテレビが液晶テレビよりも優れている点として、高コントラストで色の再現能力に優れ、スポーツなど動きの速い映像もきれいに映し出します。液晶テレビよりも薄いことや、省エネ性能の高さも魅力です。

さらに、パネルの背面に設置されるLEDバックライトの種類によっても映像のクオリティは異なります。LEDバックライトには、「直下型」と「エッジ型」の2種類があります。

「エッジ型」は、名前のとおり画面の”縁”に沿ってLEDバックライトを配置したものです。LEDの使用量が少なく、光にムラができやすいのがデメリットです。しかし、低コストで消費電力を節約でき、薄型化しやすいというメリットを備えています。

「直下型」は、パネルの背面にびっしりとLEDバックライトが設置されています。光源量が多く、制御もしやすいため美しいコントラストを表現できます。

より美しい映像を求めるなら、「エッジ型」ではなく「直下型」を選ぶのがおすすめです。

ハイビジョン(HD)放送とは何か フルハイビジョンと4Kの違い
おすすめのテレビの種類 液晶テレビと有機ELテレビの違いや特徴
テレビの輝度とはなにか? 輝度の単位と種類による輝度の違い
バックライトコントロールとは 設定方法やおすすめのテレビを解説

必要な機能で選ぶ

機種によって、搭載されている機能もさまざまです。自身の視聴スタイルに応じて、必要な機能を事前に把握しておく必要があります。

まずは他のデバイスとの連携がどれぐらいできるかをチェックしましょう。

ゲーム機やスマホ、録画用HDDやレコーダーなど、接続機器が多いようならそれだけ外部接続端子も複数必要になります。特に、HDMI端子が必要になる機器は多いので、2〜3つほど備えているものが便利でしょう。

また、インターネットの接続が可能かどうかも大事です。有線LANで接続するなら、有線LANケーブルの接続端子が、無線LAN接続なら対応しているかどうかを確認しておきましょう。

ネット接続ができれば、オンデマンドサービスのコンテンツを視聴したり、ブラウザ検索をしたりなど、テレビの可能性が広がります。

また、動きの速い映像をなめらかに再生する「倍速液晶」も人気の機能です。立体映像を再生できる3D対応の機種もありますが、専用のメガネが必要だったり、3Dのコンテンツ自体が少ないため普及率は低めです。

他にも、テレビ画面を2分割して、別々のコンテンツを流したり、テレビとゲームそれぞれを行える「画面分割」などの機能もあります。

テレビってどう選ぶの?用途により変わるサイズや性能を解説

ゲーム用テレビは遅延の少なさが重要

ゲーム用のテレビを選ぶなら、遅延の少なさが重要なポイントです。

ゲーム専用ではなくテレビも視聴する場合、4Kモニターではなく4Kテレビを選びましょう。

ディスプレイは液晶テレビよりも有機ELテレビの方が圧倒的に早く、遅延はほぼありません。

電流を流すと瞬時に発行するため、映像をすばやく表示します。液晶テレビと比べると、その差は約1000倍となる0.001ミリ秒です。ゲームはもちろん、動きの速いスポーツ中継もストレスフリーに視聴できます。

一方で液晶ディスプレイは表示するまでの処理に時間がかかります。ゲームをプレイする際は特に遅延が生じやすく、ストレスを感じることもあります。ただし、メーカーによっては、画質をあえて落とすことでハイスピードに対応するゲームモードを搭載しています。

ゲームに最適なテレビとは 高画質で音質の高いおすすめテレビ

40から42V型テレビのおすすめ

一般的なリビングで使える、40V型〜43V型テレビのおすすめをいくつかピックアップして紹介します。

まず40V型テレビでおすすめなのが、シャープ「AQUOS」のAJ1ラインです。4Kディスプレイに加え、照明などの光の反射を低減する低反射パネルを搭載です。フロントオープンサウンドシステムによる高音質も魅力です。

ソニー「ブラビア」の新作X7500Fシリーズは、4K液晶を備えた美しい映像体験ができます。43V型モデルが展開されており、ソニーらしいクールなデザインも特徴です。

パナソニック「ビエラ」の43V型は、FX750シリーズがおすすめです。4KもHDR映像も楽しめる高画質技術に加え、スマホと連携して外出先から録画できる機能など、充実のスペックを誇ります。

東芝「レグザ」のおすすめは、M510Xシリーズです。液晶ディスプレイながら、高速のレスポンスで4Kゲームも遅延なく楽しめます。

テレビ シャープ/AQUOSとは 歴史と特徴 価格帯の解説
テレビ SONY/BRAVIAとは 歴史と特徴 価格帯の解説
テレビ パナソニック/VIERAとは 歴史と特徴 価格帯の解説
テレビ 東芝/REGZAとは 歴史と特徴 価格帯の解説

40型テレビの大きさとリビングに合うサイズ おすすめのモデル
4Kテレビってなに?4Kテレビとはなにかとメーカー別のおすすめ品
ハイビジョン(HD)放送とは何か フルハイビジョンと4Kの違い

テレビの選び方についてのまとめ

  • テレビのサイズ選びでは、視聴距離が重要なポイントです。フルハイビジョンなら画面の高さの3倍が、4Kテレビなら画面の高さの1.5倍が最適です。
  • 画質にこだわるなら、フルハイビジョンよりも高解像度な4Kや8Kがおすすめです。さらに、有機ELディスプレイや直下型LEDバックライトの製品を選ぶことでより美しい映像を体感できます。
  • 録画機能やネット接続の有無など、搭載されている機能も事前に確認しておくことがおすすめです。
  • ゲーム用として使用するなら、遅延の少ない有機ELテレビや、ゲームモードを搭載した液晶テレビを選ぶとストレスを感じることなくプレイできます。