こちらの記事は2022年12月9日に加筆修正いたしました。
ここでは、スチームオーブンレンジの選び方や、おすすめのモデルを解説します。
スチームオーブンレンジは、水蒸気の力を利用してヘルシーな料理を簡単に作ることができる調理家電です。
肉や魚の料理をする際に使用すれば、自宅でもジューシーに美味しく仕上げることが可能です。
また、ケーキなどのスイーツもスチームオーブンレンジを用いることで上手に焼き上げることができます。
現在では、本格的な料理ができる多機能なスチームオーブンレンジから、小型のスチームオーブンレンジまで多種多様に販売されています。
しかし、いざ購入するとなると、機能やサイズが様々であるため、どれを選べばよいか分からないという人も少なくありません。
この記事を読むことで、自分に合ったスチームオーブンレンジ購入の検討ができます。
目次
スチームオーブンレンジとは
スチームオーブンレンジとは、スチームを使って調理するオーブンレンジのことです。
スチームの効果により、庫内に水蒸気を発生させることで食材の乾燥を防ぎつつオーブン調理ができます。
乾燥を防ぐことで食材の水分が蒸発されない上、高温の蒸気を使用することにより、オーブンレンジより素早く調理を実現しています。
また、オーブンレンジは焼くことと煮ることしかできませんが、スチームオーブンレンジでは蒸す調理もできるため、料理の幅を広げることが可能です。
また、蒸気を利用して、再加熱する機能も搭載されている便利なモデルも少なくありません。
最近では、従来のスチームオーブンレンジより高温の蒸気が出る「過熱水蒸気式」のモデルが出ており、ヘルシーで食材の栄養素を損なわない調理を行うこともできます。
オーブンレンジとの違い
スチームオーブンレンジとオーブンレンジの違いは、調理をヒーターで行うか、スチームや過熱水蒸気で行うかです。
オーブンレンジは、ヒーターの熱を使って調理する家電製品です。
表面がパリッと焼きあがりますが、食材が乾燥しやすく肉の脂を中に閉じ込めてしまうため、カロリーを抑えられないのがデメリットでしょう。
スチームオーブンレンジは、スチームや過熱水蒸気で調理を行う調理家電です。
スチームを使って調理する事で、食材の内部の水分の蒸発を防ぎ、外側をしっとりした仕上がりすることができます。
また、オーブンレンジと違って肉などの脂を適度に落とすことができるため、ダイエットをしている人にもおすすめです。
スチームオーブンレンジの選び方
以下では、スチームオーブンレンジを購入したいけど、色んな製品があるからどれを選べばよいか分からないという人に向けて、選び方のポイントを紹介します。
スチームオーブンレンジを選ぶ際に必ず見るべきポイントは、「スチーム方式」「大きさ」「容量」「水のセット法」「メーカー」です。
スチームオーブンレンジの選び方
スチーム方式
◎簡易スチーム式
◎過熱水蒸気式
大きさ
容量
自分の重視するポイントをしっかり把握する事で、自分に合ったスチームオーブンレンジを購入する事できます。
スチーム方式で選ぶ
スチームオーブンレンジ選びでは、スチーム方式で選ぶのがポイントです。
スチームオーブンレンジには、「簡易スチーム式」と「過熱水蒸気式スチーム」と呼ばれる2つの種類があります。
簡易スチーム式
簡易スチーム式では、発生させたスチームで食材を温めたり蒸したりすることができます。
温めと蒸すことに特化したタイプであるため、機能もシンプルで、価格も比較的安価なモデルが多数です。
予算に限りがある人や簡単な料理しかしない人は、簡易スチーム式のスチームオーブンレンジがおすすめです。
過熱水蒸気式
過熱水蒸気式は、過熱した高温の水蒸気を放出するタイプであるため、温めと蒸しに加えて食材を焼くという調理を行うことができます。
過熱水蒸気式では、外側はふっくら、内側はしっとりとした仕上がりとなり、食材の脂を落とすことも可能です。
通常より価格は高めのモデルが多いですが、ヘルシーな調理が手軽にできるため根強い人気があります。
お菓子作りや肉料理が好きな人は、特に過熱水蒸気式のスチームオーブンレンジがおすすめです。
大きさで選ぶ
大きさで選ぶのもポイントです。
スチームオーブンレンジは多機能な分、大きいサイズのモデルが少なくありません。
買った後に置く場所が無いという事態にならないように、自分が置きたい場所をあらかじめ測った後にモデルを選ぶと無難です。
また、背面・左右にスペースが必要になるモデルもあるため、サイズ以外の配置に関する仕様も確認しておく必要があります。
省スペースにこだわる人は、小型のスチームオーブンレンジから検討するとよいでしょう。
容量で選ぶ
容量も、スチームオーブンレンジを選ぶポイントです。
購入する際は、使用する人数に合っている容量から選ぶとよいでしょう。
サイズの目安は以下の通りです。
- 1人なら20L前後
- 2人だと20~25L前後
- 3~4人は26~29L前後
- 4人以上なら30L前後
家族の人数にあわせておかないと、人数分の料理ができないことがあったり、逆に大きすぎると消費電力が大きくなって電気代が無駄にかかったりするため注意が必要です。
水のセット方法には3種類ある
水のセット方式には、「スチームカップ式」「角皿式」「タンク式」の3つがあります。
以下では、それぞれの水のセット方法の特徴を説明します。
スチームカップ式・角皿式
スチームカップ式・角皿式は、付属されている専用のカップに水を入れた後、庫内に置いてレンジをかけることで過熱水蒸気を出す方式です。
タンク式
タンク式は、給水タンクがスチームオーブンレンジに内蔵されており、タンクに水を入れた後に過熱すればスチームが出る方式です。
スチームカップ式・角皿式とは比にならないほどのスチームのパワーを発揮することができます。
カセット式とも呼ばれており、高温の過熱水蒸気を発生させ、ふっくらとした料理に仕上げられやすい点がタンク式のメリットです。
スチームオーブンレンジの使用後の汚れがつきやすい部分にたいして、それぞれお手入れ方法を説明していきます。
庫内はお手入れ機能があるレンジであればそれが一番いいのですが、ない場合はオーブンでから焼きをしてから焦げカスをとる必要があります。
普段のお手入れ
メリットは、水がセットしやすく、カップや角皿を洗うだけで簡単にお手入れできる事です。
特に、お手入れが楽だといつでも清潔な状態で使いやすい上に、洗う際にストレスがたまりにくくなります。
グリル皿や角皿
グリル皿や角皿は常に触るところであり、やわらかいスポンジに中性洗剤を付けて、定期的に清掃する必要があります。
金属たわしなどを使ってしまうと、グリル皿にコーティングされている、フッ素コートを傷づけることになってしまいます。
庫内
庫内はやわらかいスポンジでグリル皿と同じように、中性洗剤で優しく洗っていきます。
内回りである庫内はグリル皿や角皿と同じ方法です。
ドアの内側
ドアの内側も内回りであるため、中性洗剤をスポンジになじませて優しく洗っていきます。
ハンドル部やタッチパネル
ハンドル部やタッチパネル部は外回りであるため、中性洗剤は使わないでやわらかい布やスポンジで水ぶきだけを行います。
部分 | 清掃方法 |
グリル皿や角皿 | やわらかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗います。 |
庫内 | やわらかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗います。 |
ドアの内側 | やわらかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗います。 |
ハンドル部やタッチパネル | スポンジで水洗いをして、匂いがある場合は重曹などで脱臭を行います。 |
ときどき必要なお手入れ
頻繁にする必要はないのですが、給水タンクのお手入れは必要です。
給水タンク
給水タンクに入った水が水蒸気となるため、給水タンクに支障があると通常通りの働きをしないことになります。
そのため給水タンクに傷がいっていないか、汚れていないかなど時々お手入れをする必要があります。
また掃除をしないで放置していると水垢とカビがこびりついてしまうことから、匂いにつながります。
お手入れの方法は上記と同じくやわらかいスポンジを使いますが、中性洗剤ではなく、水洗いをしてください。
かといって上記の部分のように普段から使っていて汚れやすいというわけではないので、時々お手入れをするようにしてください。
おすすめのメーカーのスチームオーブンレンジ
SHARPのヘルシオ
SHARPは、ウォーターオーブンである「ヘルシオ」が特に有名なメーカーです。
他のスチームオーブンレンジは、過熱水蒸気以外にレンジやヒーターなどを用いる加熱調理法が一般的ですが、ヘルシオは最後まで水蒸気だけを使ってまで調理するという特徴があります。
Panasonicのビストロ
Panasonicは、グリル機能を進化させ、短時間の調理を可能としたスチームオーブンレンジ「ビストロ」に人気があるメーカーです。
本体に高反射のチタンコートグリル皿を採用することで、ヒーターの温度上昇が早く、すぐに庫内を温めることができます。
また、ハイエンドモデルの中には、蒸し物や蒸し焼きが10分という速さで完成する「スピードスチーム機構」と呼ばれる機能が搭載されているのも特徴です。
TOSHIBAの石窯ドーム
TOSHIBAは、高温で食材を一気に焼き上げる独自機能を搭載した「石窯ドーム」シリーズが有名なメーカーです。
ハイエンドモデルだと「熱風オーブン」と呼ばれる機能が追加され、加熱ムラを抑えた美味しい料理に仕上げることが可能です。
パンを美味しく焼き上げる機能が搭載されているモデルもラインナップされています。
スチームオーブンレンジのおすすめ紹介
TOSHIBA 石窯ドーム ER-TD70はコンパクトで給水しやすい
TOSHIBA 石窯ドーム ER-TD70は、庫内容量は26Lとコンパクトで、給水方法は角皿式であるため、初めて使う方にもおすすめです。
レンジ機能には赤外線センサーが搭載されているため、入れた食材を-10〜90℃の範囲でお好みの温度にする事ができます。
オーブン機能には、ヘルシーに食材を揚げることができるノンフライ調理機能も備わっているため、健康面に気をつかう方にもおすすめのモデルです。
SHARP RE-F31Aは一度にたくさん調理可能
SHARP RE-F31Aは、庫内容量が31Lと大きく、2段の熱風が庫内全体を循環する「2段熱風コンベクション」により、まとまった量の食材を調理することができます。
庫内には、赤外線・絶対湿度・温度を検知する「トリプルセンサー」が備わっており、食材を効率よくあたためる事が可能です。
過熱水蒸気とヒーターの過熱により、油を使わないノンフライ調理で、ヘルシーな揚げ物を作ることができます。
Panasonic ビストロ NE-BS606はパンをおいしく温められる
Panasonic ビストロ NE-BS606は、スチームとレンジ、ヒーターを組み合わせてパンをおいしく温められる「パンのあたため」機能が特徴です。
「パンのあたため」機能により、パンの表面はこんがりさせ、中はふんわりとした食感にすることができます。
オーブン機能では、遠赤ヒーターと「ビストログリル皿」により、食材を上下からしっかりと加熱するため、食材の両面をこんがりと焼きあがります。
オーブンにかけている食材を裏返す手間なく調理できるのは便利でしょう。
機能・知識
オーブン機能が付いているおすすめの電子レンジとは
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レンジとオーブンの違いとは オーブンレンジのおすすめもあわせて紹介
スチームオーブンレンジについて
スチームオーブンレンジってなに?特徴とおすすめのモデル
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スチームオーブンレンジの置き場所や注意点について解説
スチームオーブンレンジの基本的な使い方を徹底解説!レシピも紹介
トースト裏返し不要のスチームオーブンレンジ
スチームオーブンレンジについてのまとめ
- スチームオーブンレンジは、庫内に水蒸気を発生させる調理家電です。オーブンレンジと違い、食材を乾燥させずしっとりとした仕上がりにできます。
- スチームオーブンレンジのお手入れの方法は上記でや説明したようなセスキや重曹を使うようにしてください。
粉タイプであれば水とまぜてレンジ内で加熱するだけなので簡単です。
またそれぞれ油汚れに強いため、レンジ以外でもキッチンで使う機会は他にもあるので、大きいものを買っておいても無駄にはなりません。 - 製品を選ぶ際は、「簡易スチーム式か過熱水蒸気式」「大きさ」「容量」「水のセット法」「メーカー」を必ず確認する必要があります。
- 水のセット方法には、「スチームカップ式」「角皿式」「タンク式」がありそれぞれメリットがあります。
- おすすめのメーカーは、「SHARP」「Panasonic」「TOSHIBA」です。
- それ以外だとこちらもございます。