最近は若い世代を中心に、時刻はスマホで見れるから時計は不要という人が増えています。でも大事なビジネスの場でスマホをチラチラ見るのは、マナーにかなっているとは言えません。

相手側から見れば、勤務中にLINEやメールを気にしているとしか思えないためです。これでは相手に不誠実な印象を与えるばかりか、仕事の手腕まで疑われることになりかねません。

腕時計は単に時刻を知るための道具というだけではありません。時と場合によってはビジネスマンとしての信用にもかかわる重要なアイテムです。

「時間を知るためだけなら必要ない」と安直に割り切らず、自分自身の地位や年令にふさわしい腕時計を身につけましょう。

年齢に合った時計選びが重要

ビジネスマンとして、ある程度の年齢や立場になったら、人目に触れても恥ずかしくない腕時計を選びましょう。「腕時計の善し悪しなんて『見栄』でしょう」と思われるかもしれません。

でも、重要な商談の席でみすぼらしい腕時計をしている相手と、スーツ姿に合ったハイセンスな腕時計をしている相手のどちらと取引したいかを考えると、腕時計も侮れないことに気づくはずです。

ビジネスマンにとって、腕時計の善し悪しは「見栄」の問題ではありません。社会人としてのマナーに関わる問題です。

大人の腕時計選びに重要な条件

ハイクラスの機械式腕時計は「一生もの」といっても過言ではありません。だからこそ、自分らしさにこだわって選びたいと思うのは当然でしょう。

しかし、いざ選ぶとなると数が多すぎて、なにを基準に選べば良いのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。ここでは社会人が腕時計を選ぶ際に重要となる基準を紹介します。

背伸びしすぎていないか

若い平社員のうちは、腕時計やファッションで自己主張するよりも、まずは仕事で実績を上げて昇進するほうが大切です。

しかし、ある程度歳月を重ねて役職付きになると、自分の肩書きや収入にふさわしい腕時計が求められるようになります。

もちろん年齢や地位にふさわしい腕時計は、収入や職種によっても変わってきます。時計選びに迷っている人は、同業者や同世代の人達がどんな腕時計を身につけているのか、さりげなくチェックしてみてはいかがでしょうか。

周囲の人々と同じ時計を選ぶ必要はありませんが、購入候補にしている時計が背伸びしすぎていないか、自分にふさわしいブランドかどうかを知る手がかりになります。

安すぎる腕時計はNG

時刻を知るための道具という意味では、100円ショップの腕時計も、数億円の宝飾時計も機能的には同じです。

正確な時刻さえわかれば時計なんて何でもいい。そんな考え方もまちがいではありません。一方で、時間そのものの価値もまた人によってさまざまです。

人生で成功を納める人は、決して時間を無駄にはしません。だからこそ、時刻を知るための道具にも価値や信頼性を求めます。

大きな商談や重要な会議に安価な腕時計でのぞむのは、時間の価値に無頓着そうで好ましいことではありません。

自分の立場と職責にふさわしい腕時計をつけ、ビジネスマンとしての印象を高めましょう。

自分のキャラクターに合っているか

これは特に男性にありがちな問題ですが、腕時計を選ぶ際の基準が趣味に偏りがちな傾向があります。

もともと男性は先天的に車やカメラ、鉄道といったメカものを好む性質があります。腕時計を選ぶ際も、趣味的な好みに引かれて、それが自分のキャラクターに合っているかどうかを客観的に判断できない場合があります。

時計自体は良いものだとしても、落ち着いた人が派手な時計をしていたり、陽気な人がやけに地味な時計をしていたりすると、周囲の印象が悪くなります。社会一般の人物評価は個性や趣味の善し悪しよりも、社会環境との調和を図る能力の有無で決まります。

腕時計が自分のキャラクターに合っているかどうかは、意外に重要な問題です。

一生使える腕時計を選ぼう

本当に良いものは長く使い続けるほど愛着が増し、一生使いたいと思うようになります。

壊れたらさっさと手放せるようなもの使い捨て感覚の安物ではなく、こまめにメンテナンスをしながら、愛着を持って一生大切に使えるような、質の高い時計を選びましょう。

子供や孫に継承できる機械式時計

クオーツ時計は種類が豊富で、時計としての精度も抜群ですが、ムーブメントの多くは一体成形であるため、壊れたら修理が難しいという欠点があります。

また腕時計の部品保持期限は国内メーカーで生産終了から7年程度と決まっているため、それ以上の年月を経過すると部品が不足し、簡単な修理もできなくなります。

その点、機械式の時計はムーブメントの部品がなくても他の部品を加工したり、手作りして修理できるため、一生ものとして使い続けることができます。

質の高い機械式の腕時計は流行に左右されず、子供や孫に継承できる財産になります。

シックなデザイン

ハイクラスの時計にもトレンドはあります。どうせ買うなら最新の流行モデルを、と考えてしまうのも人情ですが、一生ものの時計を選ぶなら、トレンドに左右されない伝統的でシックなデザインをおすすめします。

個性やトレンド重視のデザインは、ビジネスシーンにふさわしくない場合があります。また、現時点では流行の最先端をゆくデザインだとしても、その魅力が10年後や20年後まで維持されるとは限りません。

トレンドのピークは案外短いものです。むしろクラシックでトラディショナルな腕時計のほうが、時代やシーンを問わずシックなデザインとして通用します。

落ち着いた色使い

腕時計を選ぶ場合には、色使いも重要なファクターです。一生ものと呼べるハイクラスの時計は決して安くはありません。

だからこそ、ビジネススーツやフォーマルウエアといった、重要な席で着る服装に合うかどうかが、時計選びの大きな鍵となります。高級時計でポップなカラーは禁物です。

色使いは白、黒、シルバーなどの落ち着いたもの選ぶことをおすすめします。

年代別・男女別のおすすめモデル

30代男性向け「オメガ スピードマスター」

スイスの高級腕時計ブランド、オメガは1894年の創業以来、高い技術と確かな品質によって、世界中の時計ファンから熱い支持を得ています。

「スピードマスター」はオメガが1957年に発表したクロノグラフです。

アポロ計画にも採用され、初めて月へ行った腕時計としても知られています。アクティブに活躍する30代の男性にぴったりの時計といえるでしょう。

40代男性向け「ブライトリング ナビタイマー」

1860年創業のブライトリングはスイスの高級腕時計ブランドです。

1952年に発表されたナビタイマーは、コンピュータや電卓がなかった時代に、フライトに必要な計算を素早く行うために、回転ベゼル式の計算尺を装備したパイロット専用の腕時計です。

ビジネスシーンでのさりげない心配りとセンスが光る40代の知的な男性におすすめです。

50代男性向け「ブレゲ クラシック」

ブレゲは1775年にパリで創業した高級時計メーカーです。

創業者のアブラム=ルイ・ブレゲは永久カレンダーや時を音で告げるミニッツリピーター、重力の影響を受けないトゥールビヨンなどさまざまな技術を開発しました。

時計の歴史を200年早めた天才時計師と称されました。

ブレゲの主力モデル「クラシック」には手巻きと自動巻きの2タイプがあり、スイス時計の頂点を極めた複雑時計やゴージャスなジュエリー仕様など、バリエーションも豊富です。

第二の人生にさしかかった50代の男性にふさわしい逸品です。

30代以上の女性向け「ロレックス デイトジャスト」

スイスの高級時計ブランドとして世界的な人気を誇るロレックス。

1945年に発表されたデイトジャストは、流行に左右されないデザインと高い精度を兼ね備えたロレックスを代表する人気モデルです。

3時の位置に表示される日付は、午前0時なると瞬時に変わるデイトジャスト機構つき。それまでは午前0時前後に数時間かけてゆっくり変わるのがふつうでした。

さらに優れた防水機能を誇るオイスターケースや、自動巻のパーペチュアル機構など、ロレックス独自のメカニズムを搭載しています。

サイズのバリエーションも豊富で、ロレックス唯一のレディスモデルも用意されています。30代以上の女性にぴったりの時計です。

大人の時計についてまとめ

  • 時刻はスマホでわかっても、ビジネスシーンにはマナーとして腕時計をつけるのがよいです。
  • 腕時計は年齢と地位にふさわしいものを身につけるとよいでしょう。
  • 高級な機械式時計は孫子に引き継ぐ財産になります。
  • 高級時計はシックでクラシックなデザインがおすすめです。