こちらの記事は2018年11月8日の記事を2020年2月13日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・石油ファンヒーターの人気メーカーの項目を追記いたしました。
・おすすめの石油ファンヒーターを2020年2月13日の情報に追記いたしました。

こちらの記事は2020年2月13日に更新した記事を2020年7月29日に加筆修正いたしました。

加筆修正箇所
・おすすめの石油ファンヒーターを2020年7月29日の情報に更新いたしました。

ここでは、冬の便利アイテムである石油ファンヒーターの選び方や、おすすめを紹介します。

寒く厳しい冬を乗り越えるためにさまざまな暖房器具がありますが、エアコンより早く暖まり、電気代を節約できるのが石油ファンヒーターです。

この記事を読むことで、自分の部屋に合った石油ファンヒーター購入の検討が出来ます。

そもそも石油ファンヒーターとはなにか?

石油ファンヒーターは暖房器具の一種で、液状の灯油を燃焼することによって得た熱を送風ファンによって排出して暖を取ることができる家電製品です。

1978年に三菱電機によって製品化された『石油ストーブ』が始まりで、以後多くの家電メーカーが開発し発売をし、これを進化したものが『石油ファンヒーター』です。

暖房機能が備わったエアコンの普及や、2000年以降の価格競争の激化によって大手を含むいくつかのメーカーは、石油ファンヒーターの開発を撤退しました。

しかし、「電気料金がエアコンよりかからない」「瞬間的に暖を取れる」など、さまざまなメリットから、現代でも一般家庭では馴染みのある家電製品です。

石油ファンヒーターのメリット

石油ファンヒーターは電気料金がエアコンよりも安い

石油ファンヒーターは、燃料である石油を燃焼させて、発生した熱をファンを通じて送風し部屋を暖めます。

石油ファンヒーターは、点火時と火力によってW数が変わることが特徴です。

例として、点火時390W、大火力時129Wの石油ファンヒーターを、1時間使用した際に必要なW数はおおよそ100Wと言われています。

これを1日8時間使用する計算で電力を表すと、100W×8H=800Whとなり、800Whを電力の値で表すと0.8kwhとなるので、1日の使用電力は0.8ほどです。

1kwhに必要となる電気料金はおよそ27円であるため、石油ファンヒーターを1日8時間使用した際の電気料金は21.6円となり、月で換算すると648円です。

一般的なエアコンの暖房機能を1日8時間使用した際に必要な電気料金は、1ヶ月で約6500円前後必要であるため、石油ファンヒーターはエアコンで必要な電気料金の10分の1で済ませることが出来ます。

石油ファンヒーターは暖まるのが早い

エアコンを起動した際、暖かい風が排出されるまで結構な時間が必要ですが、石油ファンヒーターの場合は、燃料を燃焼した熱がダイレクトにファンを通じて送られてくるため、エアコンと比べて格段に暖まるのが早い事が特徴です。

この早く暖まる点もメリットして考えることができ、外出から帰宅した際や、朝起床した際など、素早く部屋を暖めたい場合などにも、石油ファンヒーターは効果的に使うことができます。

デメリットを把握して使用しましょう

メリットの多い石油ファンヒーターですが、デメリットがある事にも注意が必要です。

石油ファンヒーターのデメリット
・灯油の値段が変動しやすい
・灯油の補充や買い出しなど手間が必要
・灯油の臭いに対応しなければならない

石油ファンヒーターには、上記のデメリットが考えられます。

灯油を燃料としているため、補充や買い出しが必要である上、使用する場合は、多少なりとも灯油の臭いに対応する必要があります。

灯油の値段は、その時の情勢によって大きく左右されるため、日々のコストを考える場合は、灯油の相場に敏感になることにも注意が必要です。

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石油ファンヒーターの選び方

ではここで、石油ファンヒーターの選び方を、項目別に解説していきます。

対応畳数で選ぶ

石油ファンヒーターは、使用する際の部屋の広さなどによって選ぶ必要があります。

目安としては、商品の「対応畳数」を見るとよいでしょう。

「4.5~12畳対応」など、対応する部屋の広さに幅があります。

石油ファンヒーターを対応畳数で選ぶ際は、自分の部屋の広さよりも、小さい石油ファンヒーターを選ばなければ大丈夫です。

目安としては、自分の部屋の広さに2畳ほど余裕を持たせて選ぶとよいでしょう。

部屋が風通しが良い木造住宅や、お住まいの地域が寒冷地であった場合も、使用する部屋尾2~4畳ほど大きめの石油ファンヒーターを選ぶとよいでしょう。

暖房出力で選ぶ

石油ファンファンヒーターは、暖房出力によって性能や特徴が異なり、高出力であれば暖房能力が優れ、低出力の場合暖房能力は劣りますが、その分電気料金を抑えることができます。

製品スペックの紹介欄に「暖房出力」の項目があり、その数字が髙ければ暖房能力は高くなります。

低ければ暖房能力が低く、電気料金が安いくなるため、お住まいや使用状況に適した製品を選ぶとよいでしょう。

サイズで選ぶ

石油ファンヒーターのサイズは、部屋のインテリに合っているのか、バランスは悪くないのかなどの部屋全体の見た目や、生活空間のスペースなどを考えた際に大切です。

ポイントとしては、設置場所をある程度決めておくことと、その設置場所に合ったサイズの石油ストーブを選ぶことがポイントです。

設置場所のスペースやサイズを事前に把握し、その部屋に適したサイズの石油ファンヒーターを選ぶのもポイントでしょう。

シーズン以外に使う必要がないため、収納しやすいコンパクトサイズの物を選ぶのもおすすめです。

点火スピードで選ぶ

寒さの厳しい冬において、瞬間的に暖まる石油ファンヒーターは便利なアイテムですが、より素早く暖まるためには、石油ファンヒーターの点火スピードが目安です。

機種によって異なりますが、早い物であれば最短10程、遅い物であれば2分程かかるものまでさまざまあり、寒冷地にお住まいの方に限らず、石油ファンヒーターのメリットや特徴を考えると、点火スピードが早い物を選ぶことが大切です。

給油のしやすさで選ぶ

石油ファンヒーターを使用するためには、灯油を本体に給油する必要があります。

しかし、機種によっては給油しにくい物があったりなど、無駄に手間を感じてしまう場合もあるでしょう。

近年開発メーカーの工夫によって、キャップの開閉しやすい物や、給油の際に手が汚れにくい物など、さまざま開発されているため、給油に便利な機能をチェックして選ぶのもひとつのポイントです。

運転時間で選ぶ

石油ファンヒーターは、機種によって灯油1L当たりで運転できる時間が異なります。

1Lで運転できる時間が長ければ長いほど省エネでコスパがよい事が特徴です。

目安としては、最低でも1L当たり90分以上は運転できる石油ファンヒーターを選ぶことがおすすめです。

石油ファンヒーターの人気メーカー

コロナは「ヒートバックシステム」が特徴

コロナの石油ファンヒーターは、「ヒートバックシステム」という、点火時間が短く電気代が安い動作が特徴です。

灯油を霧状にして噴射するために燃やす場合は、熱がそれほど必要ではなく、着火までに短時間な上に省エネであることも特徴です。

稼働しても静音性に優れており、臭いも少なく風量が多いのも特徴でしょう。

タンクのキャップはワンタッチで外せるため給油も楽に行うことが出来ます。

ダイニチは「ブンゼン式」が特徴

ダイニチは、「ブンゼン式」という灯油噴射方法が特徴のメーカーです。

気化器を使って灯油を直接あたためてからバーナーに噴射します。

点火までの時間が早く、およそ40秒で点火ができます。

気化器をあたためるために消費電力が少し高くなりますが、使用中の灯油の臭いもほとんどありません。

おすすめの石油ファンヒーター

コロナ FH-VG3319Y

コロナ FH-VG3319Yは、石油ファンヒーターを使用した際の気になる臭いを、約40%抑えてくれるプレミアム消臭極を搭載した商品です。

オレンジ液晶を操作パネルに採用しているため、設定温度などが見やすく操作がしやすいでしょう。

また、設定温度が21℃以上の状態でecoボタンを押せば、自動で20℃に切り替えることができ、簡単に省エネ運転を行えます。

気になる臭いを抑えながら、省エネも行いたい方におすすめです。

コロナ 石油ファンヒーター(木造9畳/コンクリート12畳まで)【暖房器具】CORONA ブロンズブラウン FH-VG3319Y-TB
コロナ(Corona)

ダイニチ FW-3219S

ダイニチ FW-3219Sは、電源を入れてから、約35秒と短時間で着火できる商品で、寒さが厳しい部屋でもすぐに暖めることができます。

ダイニチが特許を取得しているパワフル秒速消臭システムを採用しており、気になる臭いの原因にもなる気化ガスをしっかりと燃やしきることで臭いを抑えてくれます。

本体が低騒音ボックス構造となっているため、燃焼時に発生する音を密閉することで使用音を低減可能です。

また、ecoおまかせモードを搭載しており、燃焼量を自動で調節することで燃料の無駄遣いを防げます。

他にも、子供がいる家庭におすすめのチャイルドロック機能や、タイマー機能など便利な機能が充実しています。

トヨトミ LC-S330

トヨトミ LC-S330は、人の動きを感知できる人感センサーを搭載しており、室内に約5分間人がいないと自動で弱運転に切り替え、約25分いないと自動で消化を行ってくれるため、消し忘れによる事故を防ぎ、燃料を無駄に消費せずに済むでしょう。

消火を行う際にノズル内に灯油を残さない構造となっており、灯油の強い臭いが発生する確率を低減可能です。

また、高耐久バーナーを採用することで、前のシーズンに使用していた際に残ってしまった灯油を再利用することができるため、燃料が無駄にならないでしょう。

給油が必要なサインでもある給油ランプが表示された際に、給油延長ボタンを押せば、今すぐ給油が難しいという場合でも給油のタイミングを最大60分延長可能です。

人感センサー機能が付いた商品を購入したい方におすすめです。

石油ファンヒーターについてのまとめ

  • 以下のものしっかりと把握し、状況に適した石油ファンヒーターを選べば、厳しい冬を快適に過ごすことができます。
    ・対応畳数
    ・暖房出力
    ・サイズ
    ・点火スピード
    ・給油のしやすさ
    ・運転時間
  • 近年石油ファンヒーターは安全性が高くなり使いやすくはなりましたが、使用の際は商品に記載されている、使用上の注意事項をしっかりと確認して、それに適した使い方で石油ファンヒーターを使用しましょう。
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