寒い季節が近づくと、誰もが暖房をどうしようかと考えるでしょう。
エアコンにしたいとは考えても、値段が高いというネックがあるでしょう。電気暖房は、部屋を温めるというよりスポット的に温めるということがメインになりますので、部屋の暖房には不向きです。
灯油を使う石油ファンヒーターは、電気代も低く抑えられていますのでかかる費用は灯油代だけと考えていいほどでしょう。
取付工事も不要・価格もリーズナブルな石油ファンヒーターは、暖房を考えた上で現実的です。石油ファンヒーターを選ぶ際に重要な部分は、対応畳数と灯油の消費量でしょう。
目安として木造家屋7畳、コンクリートの部屋9畳だと1Lで約4時間、木造家屋9畳コンクリートの部屋12畳だと1L約3時間くらいです。石油ファンヒーターメーカーは主に有名な3社がメインとなっていますが、ここで各主要メーカーについて特徴と見ていきます。
また、こちらで紹介しているおすすめの石油ファンヒーターは2019年10月の情報に更新されています。
目次
- 石油ファンヒーターメーカーの特徴
- 2019年おすすめの石油ファンヒーター
- コロナファンヒーター4選
- WZシリーズ(FH-WZ3619BY /FH-WZ4619BY /FH-WZ5719BY)
- VXシリーズ(FH-VX3619BY /FH-VX4619BY)
- SRタイプ(FH-SR3319Y)
- miniタイプ(FH-M2519Y)
- トヨトミファンヒーター3選
- スマートファンヒーターシリーズ(LC-SL36H /LC-SL43H /LC-SL53H)
- ハイブリッドシリーズ(LC-SHB40I)
- アンティークモデル(LR-680F)
- ダイニチファンヒーター2選
- S TYPE(FW-25S /FW-3219S /FW-4219S)
- GR TYPE(FW-3719GR /FW-4719GR /FW-5719GR)
- おすすめのアラジンハイブリット石油ファンヒーター
- 石油ファンヒーターの選び方と特徴のまとめ
石油ファンヒーターメーカーの特徴
コロナは大手で電気代が安い
コロナはファンヒーターメーカーとして大手のメーカーです。各メーカーごとに燃焼方式が違いますので、まずは燃焼方式の違いをお話します。コロナの燃焼方式はポンプ噴霧式という方式です。
ファンヒーターの燃焼筒を電気で最初に温めます。加熱されて熱くなっている燃焼筒で灯油を気化させてガスにして、空気とガスを燃焼させる方式がポンプ噴霧式です。
コロナのファンヒーターで最大の特徴は省エネという部分になります。上記でご紹介したポンプ噴霧式という燃焼方式で、燃焼させるために燃焼筒を電気で温めます。
電気を使うのはここの部分が大きいのです。1度温めれば熱を再利用するためこのあとはほとんど電気を使いません。
逆に弱点は点火まで時間がかかることでしたが、2018年モデルより点火時間が従来品より早くなっています。時間は従来で2分半かかっていたものが、1分15秒に短縮されたということで弱点とは言えなくなっているでしょう。
・電気代が安い。
・点火時間が少し長い。
・臭いが少し出る。(高級モデルには消臭シャッター搭載)
・タンクの蓋が直接触らなくても開けられる。
・火力を調整してエコ運転ができる。
トヨトミは保管期間が長い灯油でも使える
次にトヨトミを見ていきます。燃焼方式はエコバーナー(ポット式)方式と呼ばれるものです。具体的にはコロナの燃焼方式であるポンプ噴霧式に近い方法ですが、こちらは直接灯油に着火します。
灯油は保管期間が長いと劣化してしまい、ガス化が不十分となって不純物が溜まりますがエコバーナー方式だと直接着火しますので不純物が発生しにくい方式です。
トヨトミの最大の特徴は、上記に書いたように保管期間が長い灯油でも使えるという点にあります。灯油の価格はその時々で変動しますので、安い時に買っておいて後で使うということも可能です。冬場に残った灯油も翌年に使えるという点もお得になります。
弱点としてコロナと同じように点火まで時間がかかるという点です。製品によって違いますが、2分半~3分半となっています。
・ 古い灯油でも使える。
・ 電気代は安い。
・点火までの時間が長い。
・タンク容量は他2社より小さい(最大で7L)。
・臭いがある。
・キャップを閉め忘れてもほとんど灯油がこぼれない構造になっている。
ダイニチは点火までの時間が短い
最後にダイニチをご紹介します。ダイニチの燃焼方式はブンゼン式となっており、具体的に解説すると灯油をガス化させる方式です。ガス化させるために灯油気化機を使いますので、電気は燃焼中常に電気を使っています。こちらの方式は短時間で点火できるという利点があり、なんと時間が40秒です。
ダイニチの最大の特徴は上記でも書いたように、点火までの時間が短いということになります。早く暖まりたいという方には、ここの点火までの時間が早いという点を見て購入することが多いようです。
逆に弱点は点火までの早さと引き換えに電気代が他2社よりかかります。具体的に1日8時間で1ヶ月使った場合、大体1200円以上かかる計算です。速さの代償として電気代が犠牲にします。
・点火までのスピードが早い。
・臭いが少ない。
・タンク容量が大きい(最大9L)。
・電気代は高い。
・灯油の減り具合がメモリでわかる。
2019年おすすめの石油ファンヒーター
2019年もメーカー毎に独自の技術を駆使し、今まで以上に性能の高い石油ファンヒーターが多数発表されています。
ここでは石油ファンヒーターを展開する有名メーカーが2019年モデルとして発表したおすすめの石油ファンヒーターを紹介いたします。
コロナファンヒーター4選
WZシリーズ(FH-WZ3619BY /FH-WZ4619BY /FH-WZ5719BY)
WZシリーズでは3モデルの商品を展開しており、木造(戸建)では10畳〜15畳、コンクリート(集合)では13畳〜20畳までの広さに対応した商品を発表しています。
室内の他のインテリアにもマッチするデザインをしており、暖かさだけではなく空間をおしゃれに飾る工夫もされているシリーズです。
2019年モデルではニオイを低減する新技術を搭載しており、ニオイの元となるノズル先端の灯油を吸引しニオイを残さない「ニオイカットメカ」や、未燃ガスを浄化する媒体を搭載した「プレミアム消臭 極」などのコロナ独自の技術で消臭性の高い石油ファンヒーターに仕上がっています。
VXシリーズ(FH-VX3619BY /FH-VX4619BY)
VXシリーズは5モデルでの商品を展開しており、木造(戸建)での対応畳数は10畳〜19畳、コンクリート(集合)では13畳〜26畳まで対応するモデルを展開しています。
コロナの石油ファンヒーターの中では一番広い範囲を温めることができるモデルを展開しているシリーズです。
SRタイプ(FH-SR3319Y)
SRタイプはお年寄りにも配慮した使いやすいリモコンの付属した思いやり設計の石油ファンヒーターです。
対応畳数は木造(戸建)で9畳まで、コンクリート(集合)で12畳まで対応しています。
暖房中の温度調節や延長運転、灯油節約機能が手元で簡単に操作可能です。
リモコンの操作は安全にも配慮されており、運転の開始はリモコンで行うことができないようにしてあります。
給油メロディーや自動消化などお知らせ音が大きめの音で鳴るため、聞こえやすく年配の方にもおすすめの商品です。
miniタイプ(FH-M2519Y)
miniタイプはコロナの石油ファンヒーターの中で一番小さなサイズです。
子供部屋や寝室、脱衣所など部屋に広さがない場所でも設置することができます。
また、エアコンとの併用にも便利で対応畳数は木造(戸建)で7畳まで、コンクリート(集合)で9畳までです。
トヨトミファンヒーター3選
スマートファンヒーターシリーズ(LC-SL36H /LC-SL43H /LC-SL53H)
トヨトミのスマートファンヒーターシリーズは3つのモデルを展開しています。
対応畳数は木造(戸建)で10畳〜14畳、コンクリート(集合)では13畳〜19畳に対応しています。
人感センサーを搭載しており、部屋に人がいない時には自動で消化してくれるため消し忘れを防止して無駄な暖房で電気代がかかりません。
また、快適おまかせ機能も搭載しており、湿度センサーで部屋を快適な温度に自動で調節してくれます。
エコにも配慮されたシリーズで、ウォームビズ推奨の20℃まで室温を1℃ずつ下げていく「エコモード」機能や、前シーズンの残りの灯油が使える「エコバーナー」機能が搭載されています。
待機時の消費電力も1W以下なのでお財布にも優しい設計です。
リモコンが付属しているため、遠く離れた場所でも温度調節などが可能です。
静音設計なので寝ている間の運転でも音が気にならず快適に眠ることができるでしょう。
安全面では不完全燃焼を防ぐ機能や、給油時の自動消化、チャイルドロックや耐震自動消火装置なども搭載されているため安心して利用することが可能です。
ハイブリッドシリーズ(LC-SHB40I)
灯油と電気のハイブリッド暖房を実現した石油ファンヒーターです。
木造(戸建)11畳までとコンクリート(集合)14畳までの広さに対応しており、パワフルに部屋を暖かくできます。
PSCに対応しており、不完全燃焼防止装置や連続不完全燃焼通知機能、再点火防止機能など安全面にも配慮されたおすすめの商品です。
アンティークモデル(LR-680F)
趣のあるアンティークデザインの石油ファンヒーターです。
対応畳数も木造(戸建)18畳まで、コンクリート(集合)24畳までとトヨトミの石油ファンヒーターの中でも広い範囲を温めることができる商品です。
遠赤外線・赤外線と微温風でひだまりのような暖かさを実現しており、強めの温風が苦手な方も快適に過ごせます。
ダブル消臭機能で嫌なニオイも気にならず、スマートファンヒーターシリーズにも搭載されている「エコモード」や「エコバーナー」も搭載されているため地球にもやさしい商品です。
ダイニチファンヒーター2選
S TYPE(FW-25S /FW-3219S /FW-4219S)
S TYPEは木造(戸建)で7畳〜11畳、コンクリート(集合)で9畳〜15畳までに対応しているタイプを3モデル展開しています。
速暖機能で運転開始後、素早く冷え切った部屋を温めることができるため、帰宅後の寒い時間が短くてすみます。
給油もスムーズにできるように設計されており、寒い朝や忙しい朝も手軽に作業が可能です。
消化時のニオイを燃やしきる技術で部屋が臭くならないおすすめの商品です。
GR TYPE(FW-3719GR /FW-4719GR /FW-5719GR)
GR TYPEは木造(戸建)10畳〜15畳まで、コンクリート(集合)13〜20畳までに対応するシリーズで、3つのモデルを展開しています。
暖かさの質にこだわっており、35秒でのスピード着火とオートターボ運転や秒速消臭システムプレミアムといった独自の機能が自慢の石油ファンヒーターです。
情報類の見やすさにも工夫がされており、設定温度などを見る液晶パネルは大型のオレンジ色で視認性を高めています。
灯油の残り油量も8段階で表示されており、わかりやすく工夫された商品です。
おすすめのアラジンハイブリット石油ファンヒーター
アラジンはイギリスのメーカーで、1930年の創業より石油ストーブを開発し続けてきました。
アラジンの商品は見た目もオシャレなことで有名となっており、好んでアラジンのストーブを購入するユーザーも多くいます。
特にインテリアにこだわるユーザーにとって、アラジンの石油ストーブは魅力的な商品です。
アラジンの商品は見た目だけではなく機能性にも優れており、長年の経験を存分に生かした製品を作っています。
アラジン 石油ファンヒーター CAK-GF46A
速暖のグラファイトヒーターと暖房効果の高い石油ファンヒーターを搭載したハイブリッド仕様の石油ファンヒーターです。
運転モードは出力の強い順に「ハイブリッドモード」「グラファイトモード」「温風モード」とあり、シーンに合わせて運転モードも選ぶことができるので、部屋を温め過ぎず、のぼせてしまうことを防止します。
見た目はインテリアとしても部屋に置いておきたいデザインで、冬の期間も楽しく過ごすことができそうです。
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石油ファンヒーターの選び方と特徴のまとめ
- コロナのファンヒーターは省エネ仕様。
- トヨトミのファンヒーターは古い灯油も使える(きちんと保管した灯油)
- ダイニチのファンヒーターはすぐに点火して暖められる。
- アラジンのファンヒーターはグラファイト・石油ファンヒーターで状況に応じた使い方が可能。