数年前から発売されるようになった完成度の高いハイブリットイヤホンは、音質を追求する人には人気のタイプのイヤホンです。しかし、実際にはハイブリットイヤホンの音質がいいのはわかっても、一般的なイヤホンとの違いが分からない人もいるでしょう。

ここでは、ハイブリットイヤホンとはなにか、おすすめのハイブリットイヤホンなどを解説します。ハイブリットイヤホンを理解して、音的にも予算的にも自分にあったイヤホンを選べます。

従来のイヤホンの仕組み

イヤホンは、ドライバユニットが搭載され、そのドライバを通して音を出す構造になっています。

一般的なイヤホン・・・一種類のドライバユニットを搭載
ハイブリットイヤホン・・・2つ以上のドライバユニットを搭載


2010年ころから発売されているイヤホンの構造です。
ドライバユニットには、DDと呼ばれるダイナミック型とBAと言われるバランスド・アーマチュア型があります。DD(ダイナミック型)とBA(バランスド・アーマチュア型)には、それぞれ特徴があります。

DD型

磁界の中にあるボイスコイルに信号を流し、ダイアフラム(振動板)を振動させることで音を出します。現在一般的に使われているダイナミックスピーカーと同じ構造になります。

BA型よりもダイアフラム(振動板)が大きいので、低音が自然によく響くのが特徴です。音の重なりが綺麗に表現されるので、和音もしっかり表現できます。

低音がよく響く反面、ダイアフラム(振動板)が大きめで音の重なりがあるからこそ、イヤホンによっては高音やボーカルなどが埋もれて聞こえることもあるでしょう。

また、DD型イヤホンは、音の分離をよくするために空気穴が必要なため、イヤホンとしては音漏れがあるのが気になることもあるでしょう。

BA型

磁石についたボイスコイルに信号電流を流し、アーマチュアと呼ばれる鉄片を振動させます。戦前から使われている、古いマグネットスピーカーと同じ構造です。

細かな振動で音の分離がよく、高音がきらめいて聞こえ、特に女性ボーカルの声は全面に出て印象的です。空気穴が必要ないので、遮音性にも優れています。

振動が振動板に伝わることで音が出る仕組みになっていてアーマチュアは、繊細な音の聞き分けが必要な補聴器にも使われている構造です。

しかし、DD型イヤホンに比べて低音には弱い部分があります。また、音の分離がいいため、全体に重なりがなく薄い印象になりがちです。また、BA型は細かな部品を使うこともあり、DD型イヤホンに比べて高価なことがほとんどです。

オーディオの関連記事
5.1chスピーカーってなに?普通のスピーカーとの違いとおすすめ商品
サブウーファーってなに?おすすめのメーカーとおすすめの品を解説
mp3プレイヤーのメリットと選び方 おすすめのメーカーと品を解説
デジタルアンプって何?アナログアンプとの違い 選び方とおススメ品
PS4用スピーカーでゲームから映画まで堪能 選び方からおすすめまで
ps4向けのスピーカーの選び方とおすすめの品の値段と特徴を解説
スマホのスピーカーを自作する方法と本格的なスピーカーのおすすめ品

ヘッドホンの関連記事
電子ピアノにおすすめ!快適に練習や演奏用のヘッドホン!
骨伝導ヘッドホンってなに?特徴と注意点 おすすめの品を解説
コスパのよいヘッドホンのおすすめとそれぞれの特徴を値段別で解説
ヘッドホンのおすすめで特に安いものをご紹介
ヘッドホンのつけ心地を左右する形と特徴 おすすめのモデルを解説
7.1ch ヘッドホンとはなにか?映画やPS4でおすすめのモデル
ヘッドセットのおすすめ!種類と特徴 シーンに合わせた選び方を解説

イヤホンの関連記事
高音質な音が楽しめる!ハイレゾイヤホンの選び方とおすすめ商品を紹介!
骨伝導ヘッドホンってなに?特徴と注意点 おすすめの品を解説
5000円のイヤホンの選び方 形状や音のタイプ おすすめのモデル
ヘッドセットのおすすめ!種類と特徴 シーンに合わせた選び方を解説
bluetoothってなに?Wi-Fiとの違い 接続方法の仕方とは
アニソン用イヤホンにはどんなのが適している?おすすめのご紹介
fpsに適したイヤホンって?ヘッドホンとの比較
重低音のイヤホンはなにがある?選び方とおすすめの紹介
イヤーピースのおすすめの品とイヤーピースの特徴を種類ごとに解説
中華イヤホンがマニアの間で人気の理由とデメリット おすすめモデル
カナル型イヤホンとは?インナーイヤー型イヤホンとの違いを解説
メタルを聴くときのイヤホンの選び方とおすすめ3選
ランニングにおすすめの人気Bluetoothワイヤレスイヤホン3選
あなたにワンランク上の音楽を。おすすめのモニターイヤホン3選
サイクリングにおすすめの骨伝導イヤホン・ヘッドホン3選
fpsに適したイヤホンって?ヘッドホンとの比較

DD+BA=ハイブリットイヤホン

先に紹介したDD型とBA型の特徴を比較すると、お互いの特徴が反対といっていいほどに違います。

ハイブリットイヤホンは、DD型とBA型ドライバをイヤホンに搭載することにより、いいところばかりを集めたイヤホンといえるのです。

ただし、まったくちがう特徴のドライバを搭載することで、音がバラバラな印象になったり、お互いのいいところがぶつかり合ってよさがなくなってしまったりすることもあります。そのため、一言でハイブリットイヤホンといっても、すべてが優秀なイヤホンとはいえないでしょう。

音のバランスを取るために、DD型ドライバとBA型ドライバを、たとえば1DD+4BAなど複数搭載しているハイブリットイヤホンもあります。

おすすめの格安ハイブリットイヤホン

格安ハイブリットイヤホンのおすすめでは、中華イヤホンも台頭しています。

どれもコスパのいいイヤホンばかりなので、初めてのハイブリットイヤホンにもいいでしょう。

KZ

KZとは、中国深圳に拠点を置くヘッドフォンのメーカーで、正式には「Knowledge Zenith」というメーカー名です。

2010年に設立された新しいメーカーですが、ネットショッピングを利用して世界に知名度を広げています。なんといってもコスパのよさは高評価で、数千円のイヤホンで数万円の価値があるとも評価されています。

KZから2018年に発売されたイヤホンは、1DD+4BAというドライバ搭載で重低音の幅が広がっています。高音域も重なりを感じさせない広がりがあり、わずか6,000円ほどの値段を考えるとコスパのよさは驚異的といえるでしょう。

また、KZのイヤホンの特徴として、エイジング(使い続けること)で音がより快適になるとの評価が多く、楽しめる要素もあるでしょう。

【KZ ZS10 イヤホン 高音質 イヤモニ型 ハイブリッド イヤホン 2pin ハイレゾイヤホン 4バランスドアーマチェア+1ダイナミック 搭載】

maxell

電池やオーディオ製品などで知名度のあるmaxellからも、お手頃価格のハイブリッドイヤホンが発売さえています。

1DD+1BAを搭載したハイブリッドイヤホンは、しっとりした低音と細やかな高音が同居するお値打ちイヤホンと好評です。

Maxellとしては、新境地ともいえるハイブリットイヤホンの分野ですが、音のバランスのよさと国産メーカーの安心感が初心者にもおすすめです。

価格は新品で5,000円ほど、安心感まで買えるのは嬉しいでしょう。

【maxell 「ハイブリッドツインドライバ」搭載 カナル型イヤホン ブラック MXH-DBA700-BK】

Xiaomi

ここで紹介するイヤホンの中で最安なのが、話題の中華イヤホンのXiaomiです。

1DD+1BA搭載のハイブリットイヤホンは、わずか3,500円ほどで個性的で美しいデザインが目に留まります。
それに加え、レビューでも10,000円を超える音質との高評価がぞくぞく上がっています。エイジングにより、ますます楽しめるイヤホンで楽しみが広がります。

【Xiaomi イヤホン Mi In-Ear Headphones Pro HD ハイレゾ対応】

おすすめの高品質ハイブリットイヤホン

低価格のハイブリットイヤホンを試して、音質のよさが気に入ったら、次はハイクラスなハイブリットイヤホンを試してみるのもいいでしょう。
この項目では、評価の高い3つの高級ハイブリットイヤホンを紹介します。

Sony

安心の国内メーカーであるソニーは、ハイブリットイヤホンのリーディングメーカーといってもいいでしょう。そんなソニーのイヤホンからのおすすめが、実勢価格が30,000円弱ほどのこちらのイヤホンです。

独特の形状は、2つ以上のドライバユニットを搭載し大きめになりがちなハイブリットイヤホンの装着の快適性を高めるために採用されています。また、この形状は、高音域は解像度を高め、中~低音域バランスを高めるのにも一役かっています。

1DD+1BAだけでなく、独自開発のサウンドスペースコントロールを組み合わせたハイレゾ対応で、高級ハイブリットイヤホンらしい高度な構造です。レビューでは、特にクリアな中音域の再生には高い評価を得ています。

実勢価格は25,000~40,000円ほどと、ご紹介した中でも最も高価ですが、それだけの価値があるおすすめのイヤホンです。

【ソニー SONY イヤホン ハイレゾ対応 カナル型 ケーブル着脱式 XBA-N3】

ONKYO

かねてから、DDドライバの開発で高評価を得ているONKYOからもハイブリットでおすすめのイヤホンがあります。

独特なフォルムがこれまた印象的なONKYOのイヤホンは、実勢価格が30,000円強ほどで、何よりも音を追求したハイブリットイヤホンです。

他のイヤホンでは見られない空気穴が目立ちます。これは、密閉された空気では弾力や抵抗が振動板の動きを邪魔する可能性があり、それを排除するための方法です。イヤホンの気密性よりも、音の追求からの結果がこの独特なフォルムにあらわれています。

全体的にひとつひとつの音をしっかり拾いフラットでクリアな印象になっています。

【ONKYO E900M イヤホン 密閉型/ハイレゾ対応 ブラック E900MB】

AKG

このハイブリットイヤホンは、世の中にハイブリットイヤホンが出回り始めた2011年発売の超ロングセラー商品を改良したモデルとして大人気の一品です。

1DD+1BAの構造の進化版ハイブリットイヤホンですが、面白いのはもともとのモデルからドライバユニットを減らしているところでしょう。ドライバの代わりに、フィルターなどよりアコースティックな技術開発で音を追求しています。高音の音のクリアさ、自然なバランスに高評価が集まっています。

エイジングでますますいい音になるとのレビューもあり、愛用できるハイブリットイヤホンといえます。

AKG N40 イヤホン カナル型/ハイレゾ対応/ケーブル着脱式 ブラッククローム N40SIL 【国内正規品】

イヤホン・音響機器ブランド AKGの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド SONYの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド YAMAHAの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランドPanasonicの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランドONKYOの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド BOSEの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド Victerの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド シャープの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド AudioTechnicaの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランドTDKの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランドKlipschの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランド パイオニアの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランドJBLの歴史と特徴 価格帯
イヤホン・音響機器ブランドKENWOODの歴史と特徴 価格帯
ZERO AUDIOってどんなメーカー?イヤホンのおすすめ紹介

ハイブリットイヤホンのまとめ

  • ハイブリットイヤホンとは、ハイブリットイヤホンは、2つ以上のドライバユニットを搭載しているイヤホンをさしています。
  • イヤホンのドライバユニットには、DD(ダイナミック型)とBA(バランスド・アーマチュア型)があります。
  • DD型ドライバは、低音が自然によく響くタイプのドライバです。対して、BA型ドライブは、高音の再生が得意で、きらめいて聞こえるでしょう。
  • ハイブリットイヤホンは、最低でもDD型+BA型の組み合わせで、お互いの特徴のいいところばかりを集めたイヤホンといえます。
  • おすすめの安いハイブリットイヤホンには、KZのZS10、maxellのMXH-DBA700-BK、XiaomiのMi In-Ear Headphones Pro HDなどがあります。
  • よりハイレベルなおすすめのハイブリットイヤホンには、SONYのXBA-N3、ONKYO E900MのE900MB、AKGのN40などがあるでしょう。